相楽園入口と全体図

【はじめに:偶然、神戸で出会った名庭園】

今回は、出張先で偶然見つけた「神戸にある日本庭園の相楽園」をご紹介します。「知られざる」なんて書いてしまいましたが、「私が知らなかった…」と言うニアンスが強いので、ご容赦ください。また以下、少し実況中継風に記載してみます…。お付き合い頂けますと幸いです…。

神戸の出張、午後一の打合せを済ませ、東京への帰路につくべく、新神戸までのつもりでタクシーに乗る。でもまだ帰るには早く、今少し神戸の街を大人散策したい気分。運転手さんに何気なく、「もう少し時間があるのですが、どこか1-2時間位で回れる、観光スポットありませんか?」と質問。しばらくの沈黙の後、運転手さんから日本庭園はいかが?」と提案。庭園好きの私にとっては、渡りに船。また、新神戸から遠くないとの事で、ほぼ新神戸の近くまで来ていたが、行先変更。(私としては)名前も知らない、存在も知らない、運転手さんご提案の日本庭園へ向かう事に…

【手入れの行き届いた庭園は、大人散策にピッタリ!】

タクシーを降り、門構えにビックリ。「相楽園」と看板があり素晴らしい門構え。入場料を払い(200か、300円)、庭園の中に。掛川城の御殿の前にも “ソテツ” があったことを思い出しつつ、ソテツにが美しい、若干の坂道を登ると出てきたのが「厩舎」レンガ調で素敵な建物。厩舎にしておくには、もったいないと思えてくる。その左に目を向けると「洋館」。こちらも、パステル調の色が、なんとも美しい。

その後ろに目を向けると、先程登ってきた坂道が見え、同時に、立派な石灯籠と大きな木が目に飛び込んでくる。楠と思われる。よくわからないが、立派な木である事は間違いない。目の前の看板には、”名木”と書いてあり「楠」である事を確認。立派な石灯籠もあり風格十分。

更に右に目を向けると、日本庭園が目に入る。会館の建物の前を通り過ぎ、日本庭園へ。非常によく整備されており、美しく、気品がある。なんとなく、日本庭園にたたずむ建物のせいか、東京の清澄庭園に似た感じがする。その建物の写真を撮りながら池の周りを2周程し、タクシー運転手さんの提案を満喫。よく手入れされた植栽と建物の状態は、管理が行き届いている事が理解でき、素敵な庭園に出会えたと運転手さん感謝。(お邪魔した際は写真の通り)他にこの庭園を訪れている方も少なく、落ち着いて日本庭園を満喫することが出来、心が洗われていく感じだった。しかし、新幹線の時間もあるので芝の広場を通って、正門出口へ行き、新神戸駅を目指すことにする。所要時間は、1時間弱。庭園を出ると、運よくタクシーがあり、早々に新神戸へ。新幹線に乗り、その車中で、まだ明るいが、黄色い液体に白い泡の乗った飲み物(ビー●ですが…)プッシュと開ける。これがたまらない出張の特権。庭園を思い出しつつ、帰路につく。

ざっと簡単に庭園散策を実況中継風に記載させて頂きました。 大きな庭園と言う訳でもないので所要時間もさほどかからない上、手入れが行き届いいた、風情も品格も感じる非常に素晴らしい庭園でした為、「観光の合間、仕事の合間にタイミングがあうのであれば、大人の時間の使い方で、訪れてみてはいかがでしょうか?」と思うのですが、庭園を出た際は「人が少なかったなー、何でだ?」とも思っていましまった次第です。

【ツツジが有名な庭園、相楽園】

帰宅後、改めて相楽園を調べてみると、ツツジで有名らしい事が判明しました。以下に、調べさせて頂いたWikipediaの情報を共有します。

相楽園(そうらくえん)は兵庫県神戸市中央区にある広さ20,000m²の都市公園・日本庭園。日本の文化財保護法に基づく登録記念物の最初の登録物件である。ツツジの名所として知られる

概要
三田藩士・小寺泰次郎が幕末から明治維新の混乱で困窮する三田藩の財政を立て直すべく、九鬼隆義、白洲退蔵(白洲次郎の祖父)らとともに神戸で事業を起こし実業家として成功を収め、小寺の私邸として建設されたもので、1885年頃から築造を始め1911年に完成させた広大な庭園と邸宅である。当初「蘇鉄園」と呼ばれていたが1941年に神戸市が譲り受け、名称を中国易経にある「和悦相楽」より取った「相楽園」と変えて一般公開されるようになった。
庭園の形式は池泉回遊式を基本としているが、西洋文化の影響をうけて広場が設けられている。戦前までは園内に小寺家本邸をはじめとする多数の建造物があった。しかし西洋風の旧小寺家厩舎(重要文化財)以外は全て1945年6月の神戸大空襲により焼失した。現存する大楠や蘇鉄林、大灯篭、塀、門などから失われた邸宅の雄大さをうかがうことができる
第二次大戦後になって神戸市生田区(現・中央区)北野町から旧ハッサム住宅(重要文化財)が移築保存され、神戸市の迎賓館施設として相楽園会館、茶室「浣心亭」が建設され、さらに神戸市垂水区から船屋形(重要文化財)が移設されて現在の景観に至る。

https://ja.wikipedia.org/wiki/相楽園

どうやら「相楽園は、小寺氏の私邸として1885年頃から1911年に作庭された『西洋文化の影響をうけつつも、池泉回遊式を基本としたツツジが名所の日本庭園』」という事の様です。実際に参らせて頂いたのは、冬でしたので、勿論「この庭園の売りであるツツジ」は咲いていませんでした…。個人的には「だから人が少なかったのか…」と思ってしまいましたが、同時に写真にもある通り、ツツジが沢山あり(関東周辺のツツジスポットは、別記事で紹介中)、更にこの庭園が魅力的に見えます。これを知ってしまった以上、改めてお伺いしたくなってしまいましたので、そのタイミングで行けるのであれば、またお伺いしたいと強く思ってしまった次第です。

【最後に】

以上が、出張先で偶然見つけた、神戸にある日本庭園の相楽園を(実況中継風に)ご紹介申し上げ、その概要も簡単に抑えさせて頂いた内容になります。

ところで神戸には、本ブログ別記事で紹介させて頂きました「楠木正成を祭神とする『別格官幣社・湊川神社』」があります。また神戸牛や港町、異国情緒漂う街並みが有名な認識ではありますが、今回紹介した「相楽園」も見所の1つでないかと思う次第で、上記の通り冬に参らせて頂いた際も「中々魅力的な庭園」と思いましたが、「この庭園の売りはツツジ」と知ってしまった以上、再訪問のチャンスを今後も狙っていこうと思って折ります。皆様も是非、ツツジ情報を頭の片隅に入れつつ、脚を運んでみては如何でしょうか?

尚本ブログでは、東京旧古河庭園東京椿山荘神戸相楽園京都無鄰菴高松栗林公園熊本水前寺成就園山梨恵林寺庭園甲府常磐ホテルの庭園平泉毛越寺庭園名古屋徳川園二条城二の丸庭園川越喜多院の紅葉山庭園/中院の庭園熱海の起雲閣旧芝離宮恩賜庭園小石川後楽園清澄庭園浜離宮六義園新宿御苑日本三名園金沢兼六園岡山後楽園偕楽園等、全国各地の庭園も紹介しており、「日本庭園のカテゴリ分け(庭園分類)」に関しても記載しております(更新中あり)ので、下記一覧表をご活用いただき、ご参照頂けますと幸いです。

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