三峯神社

【はじめに:三峯神社から何を連想する?】

本日は、埼玉県秩父の山間にある、三峯神社をご紹介します

秩父神社、宝登山神社と共に、秩父三社に数えられる三峯神社は、関東でも屈指のパワースポットと言われているようで、変わった形の鳥居があったり、狛犬の代わりに狼が守護神であったり(「狛犬ではない神使」を別記事で紹介しております)、極真空手の創始者が付近で修業を積んだり、ハイキングのコースになっていたり、と様々な切り口で大人の興味をそそる神社です(秩父三社(三峯神社・宝登山神社・秩父神社)のポタリング/散策情報を別記事で、紹介しています)。そんな秩父三社のうちの1つ、三峯神社の大人散策情報をこちらでは、紹介致します

【三峯神社の位置は? アクセスは?】

まずは、位置関係(アクセス)から

三峯神社は、秩父の山間部にあり、140号線に沿って、東に山を下れば秩父市街地(別記事で紹介しています)へ、西に山を登り雁坂峠を超えれば、山梨に行ける(別記事で、雁坂峠を超えた先の西沢渓谷の大人散策(ハイキング)情報その先の温泉宿:坐忘山縣館、付近の恵林寺(武田家菩提寺)を紹介しています)、そんな位置関係になります。

車でのアクセスの方が多いようですが、最寄の駅は、秩父鉄道の三峰口駅。そこから西武バスで、三峯神社に行けますが、西武秩父駅からも ”急行” の路線バスが、三峯神社まで出ています(西武バスの情報:https://www.seibubus.co.jp/docs/rosen/chichibu/M.pdf)。山間部ではありますが、関東屈指のパワースポットだけあって、アクセスは決して悪くありません

ただし、大型連休等の休日は、かなり渋滞する事もしばしばで、何年か前まで、『白い氣守』(「氣」の一字が書かれた白いお守り)を毎月、1日に配布してくださっていましたが、このタイミングで休日が重なると、更に渋滞がひどくなってしまう為、配布を現在は休止している認識です(2020年7月時点)。山間部の道で逃げ道はなく、駐車場のキャパシティーもあると思うので、仕方ない措置だと思います。こういった状況ですので、お出かけの際は、情報収集の後に出かける事をおすすめします。

また、上記渋滞を避ける手段として、歩く事が好きな事が前提になりますが、ハイキング(自身の脚)で、アクセスする事も可能です。もしかしたら、ハイキングと言うより「ほぼ登山」と言って良い道のりだと思いますが、個人的には、新緑の季節も紅葉の季節も、ちょっと大変ですが気持ちの良い参道が続いておりますので、滝などの自然を満喫しつつ、麓から(車も駐車可能ですので)お参りしてみても良いと存じます(以下の段落で紹介しています)。

【三峯神社の概要】

そんな、三峯神社ですが、基本情報も抑えておこうと思います

まずは、Wikipedia で調べさせて頂きますと、以下の様にあります。

”(略)秩父神社・宝登山神社とともに秩父三社の一社。拝殿の手前には珍しい三ツ鳥居がある。狼を守護神とし、狛犬の代わりに神社各所に狼の像が鎮座している。(略) 主祭神伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)、伊弉册尊 (いざなみのみこと)。(略) 社伝によれば、景行天皇の時、日本武尊が東征中、碓氷峠に向かう途中に現在の三峯神社のある山に登って伊弉諾尊・伊弉册尊の国造りを偲んで創建したという。景行天皇の東国巡行の際、天皇は社地を囲む白岩山・妙法ヶ岳・雲取山の三山を賞でて「三峯宮」の社号を授けたと伝える”、

https://ja.wikipedia.org/wiki/三峯神社

日本武尊(ヤマトタケル)が、創建したと言う事は、もうこの時点で、西暦で言うと、何年に創建されたかもわからない位、古い神社と言う事で、少なく見積もっても、2000年位の歴史はあると言う事になります。私には、何の霊感もありませんし、そういった知識もありませんが、実際ここに訪れて、いつも思う事は、”空気が神聖”、と言う事です。勿論山間部なので、「新鮮な空気」を感じますが、”神聖な空気”、です。少なくとも、2000年程鎮座する、この神社が醸し出す雰囲気は、どんな人でも感じるほどのオーラがある場所だと言って良いと思います(本ブログ別記事で、神社を神様のカテゴリ分けにより分類してみたり、「神宮・宮・大社・神社」の 違いから神社の特徴/性格につき考察を加えたり、神社の「社格」に付き検討したりしておりますのでご参照ください)。

神様の分類と神社創建の時代に付き勝手な考察した図

【三峯神社内の散策コース】

平日の込み合って無いタイミングに、車で参らせて頂きました際には、車を駐車場(有料)に止め、三ツ鳥居・随身門・夫婦杉・拝殿/本殿/ご神木・(小休止)・各摂社・日本武尊像・奧宮遙拜殿と言った感じのコースで回らせて頂く事が基本で、奥宮だけは、一度だけ参らせて頂いた事があります。奥宮までの道のりでは、シカにも出会い、往復2時間程度の行程(最下部地図紫色の☆:)で、非常に気持ちの良いものですが、恐らく多くの方のメインの参拝は、上記、奥宮を除いたコースが基本になると思うので、下記では、三ツ鳥居・随身門・夫婦杉・拝殿/本殿/ご神木・(小休止)・各摂社・日本武尊像・奧宮遙拜殿と言った感じのコースを紹介いたします(最下部地図黄色の☆:)

■三峯神社内を大人散策

まず、駐車場から若干の斜面を登って行く感じで、最初に見えてくるのは、三ツ鳥居と守護神の狼(狛狼?)。この三ツ鳥居、非常に珍しく、また、狛犬の代わりに狼が門前を守っているのも珍しい認識です。三ツ鳥居の代表例の一つに数えられる、三峯神社の鳥居は、到着して間もないのに、いきなり圧倒されます。ちなみにこの三ツ鳥居には、正式な通り方がある様なので、以下参考になさってみて下さい(https://ja.wikipedia.org/wiki/三ツ鳥居, https://ja.wikipedia.org/wiki/三ツ鳥居#/media/ファイル:Mitutorii01.jpg)。

三ツ鳥居をくぐり、坂を上って左手に出てくるのは、随身門。こちらは、山中ある朱色が鮮やかな門です。彫刻も素晴らしく、見ごたえ十分な門で、徐々に心が洗われてきます。こちらの両脇にも、オオカミの神使が入口を守っており(狛狼?)、随身門の内部では、随身が両脇を固めていますこの景色は、三峯神社を代表する光景の1つだと思うので、ゆっくりとこの随身門を見学ください。そしてこの門をくぐり、山の中の参道を進むと、途中に夫婦杉があり、その先に拝殿に伸びる階段が見えてきます。

この階段が、拝殿に通じる階段です。両脇には、同じく狼の守護神がおり、厳かな心持で、階段を上り、 青銅両部鳥居をくぐって手水舎で清め参拝に向かいますが、この手水舎 の彫刻も素晴らしく見入ってしまいます。そして、本殿の目の前には、ご神木もあるのですが、まずは拝殿で参拝。ご挨拶申し上げ、改めて社殿を拝見させて頂きました。日光東照宮と並んで、権現造の代表例に数えられる社殿は、立派その物。素晴らしい彫刻をマジマジと拝見させて頂きます。その後、しばし境内を大人散策。龍の姿が現れたと言われる敷石、先程通り過ぎたご神木等をお参りした後、拝殿の左奥にあるお土産屋さん・カフェ等を眺め、トイレ休憩を済ませて、拝殿右の各摂社の方へ歩を進めます

本殿/拝殿の右手には、各摂社がございます。多くの摂社がありますが、個人的に目を引いたのは、國常立神社・日本武神社國常立神社は、調べ切れていませんが、上記図で少々触れた「別天津神の5代目で、神世七代の初代(7代目は伊邪那岐神/伊邪那美神で三峯神社の祀神):国ノ常立神」を、日本武神社は、日本武尊(三峯神社を創建した人?)を祀る神社(摂社)と言う事でしょうか? そんな事を考えつつ、大人散策できるエリアで、多くの摂社と共に、夏は新緑、秋は紅葉が美しいスポットになっています。

各摂社の次には、日本武尊の銅像にご挨拶申し上げに行きます。上記で触れたを随身門を右手に見つつ、一段高い場所から左に斜面を登ると、大きな銅像:日本武尊の像がございます。繰り返しですが、三峯神社の創建者と言って良いと思う方の像ですので、ご挨拶を申し上げるべきかと存じます。その後、再び斜面を下ると、今度は、左手に奧宮遙拜殿へと続く階段があります。奧宮遙拜殿は、名前の通りですが、上記に少々記載しましたが「三峯神社の奥宮を遠くに見つつ参拝する場所」であると認識しております(勿論奥宮その物は見えませんが…)。素晴らしい景色であると同時に、この近辺で何度かシカを見かけた事がありますので、少しワクワクするスポットでもあります。ちなみにこの場所は、下記に記載します、三峯神社の表参道(=徒歩で麓から登ってくる参道)のゴール地点でもあります。

奧宮遙拜殿から再び階段を折り、坂を下っていくと、三ツ鳥居付近に戻る訳ですが、この付近には、食事やお茶で一服できるお店も何件かあり、秋には紅葉が非常に綺麗なポイントでもあります。季節によってメニュー変わるかもしれませんが、みそポテトや櫛団子、みそコンニャク、お蕎麦等、メニューも豊富で、お土産の購入もできますので、小休止できるポイントだと思います。ちなみに、三ツ鳥居を背にして、お店が並ぶ通りを過ぎた先に、奥宮へ続く参道の入口があります。

以上が三峯神社内の大人散策コースの紹介になります。参拝者数により、時間は大きく変動しますし、目的によっても変動すると思いますが、観光的に回る事を前提にした上で、個人的に持っているイメージは、「空いていれば1時間」、「ちょっと混んでいれば2時間弱」で上記コースを回ってこれるのでないかと存じます。

■三峯神社への表参道のハイキング(ほぼ登山?)

上記、三峯神社内の大人散策情報を記載させて頂きましたが、三峯神社を麓から徒歩で参拝するコースにつきましても記載いたします。繰り返しですが、この三峯神社のアクセスは、徒歩でも可能です。ハイキングの様に山道を進むのですが、それなりの標高差(600m程)がありますので、イメージ的には、「ハイキング < 登山」と言った印象を持っているので、歩きやすい靴・着替え・クマよけの鈴・両手が手が空くようにリュック等、しっかり準備していった方が良いと存じます(上記、三峯神社から奥宮もそれなりの距離がある山道ですが、高低差も距離もこちらの表参道の方が難易度高いです)。

こちらの表参道に関しては、以下、3つの区間に分けて記載します。最下部の地図をご参照しつつ、ご確認いただけますと幸いです。

  • 麓の国道(140号線) ~ ロープウェイ跡 (最下部地図ピンク色の☆:)
  • 大滝神庭交流広場(駐車場) ~ ロープウェイ跡 (最下部地図水色の☆:)
  • ロープウェイ跡 ~ 三峯神社 奧宮遙拜殿 (最下部地図茶色の☆:)

まずは、「麓の国道(140号線) ~ ロープウェイ跡(最下部地図:) 」の区間です。ここは、まさに三峯神社 表参道の始まるポイントです。国道脇の三峯神社の鳥居(ここでも、脇を狼の神使が両脇を守護しています(狛狼?))をご認識されている方も多いと思いますが、お店もあり、参道は整備され歩きやすい道です。

鳥居をくぐり、お店の前を抜けるとすぐに朱色の橋が出てきます。「登竜橋」と言われる橋の様で、その下を流れるのは、荒川です。東京を流れ東京湾にそそぐ、荒川です。「夏の緑に映える登竜橋」も、「秋の紅葉に溶け込む登竜橋」も中々ですので、荒川の最上流部に近い景色を楽しめるポイントです(上流部は、分水嶺なので、分水嶺を紹介した別記事もご参照ください)。この登竜橋を越え、ロープウェイ跡地までの数百mは、参道が整備され、若干の高低差はありますが、非常に歩きやすいので、気軽にいらっしゃっても良いエリアだと思います。

次に紹介するのは、大滝神庭交流広場(駐車場) ~ ロープウェイ跡(最下部地図:) の区間です。私の認識する限り、三峯神社の表参道からのハイキングでの参拝をされるほとんどの方が、大滝神庭交流広場の駐車場に車を止めて、いらっしゃっているのでないかと思います。最下部の地図に示しますが、大滝神庭交流広場の駐車場から三峯神社の参道に出るまで、寄り道せずとも15分ほどかかると思いますが、途中「神庭洞窟」・「夫婦滝」・「竜門の滝」等、中々の見所もありますので、プラスで15~20分程寄り道していっては如何かと思います。この地域の歴史と自然を満喫しつつ山道を進むのも良いのでないかと思います。ただし、このエリアは、本当の山道 or 川沿いの狭い道 or 滑りやすいデッキの道、になるので、歩きやすい靴で、両手が空くようなスタイルで臨むべきと思います。

そして3つ目に紹介するのは、ロープウェイ跡 ~ 三峯神社 奧宮遙拜殿(最下部地図:) の区間です。上記の繰り返しで恐縮ですが、この区間は、個人的な印象として「ハイキング < 登山」の印象です。本当の山道ですし、かなりの急斜面もあります。場所によっては、つまずいて転んだ瞬間、滑落の危険がある場所もありますので、歩きやすい靴・着替え・クマよけの鈴・両手が手が空くようにリュック等、しっかり準備して臨んで頂きたいと思います。

とは言いつつ、厳しい道のりであると同時に、自然を満喫できるコースである事は間違いなく、高低差はある物の、綺麗な水の流れ、美しい滝、秋には紅葉も楽しむ事が出来る、中々のコースです。距離的には、数㎞程ですが、行き(登り):2-3時間、帰り(下り):1.5~2.5時間程度の行程で、体力のある方限定になるかもしれませんが、こういった大人散策(ハイキング or 登山?)も検討してみてはいかがかと思います。ちなみに、GoogleMapで見ると、表参道を直線的に表現していますが、「直線はなく、つづら折りの急な山道が続いいている」と認識すべきと思います…。

以上が、麓の国道(140号線) ~ ロープウェイ跡(最下部地図:) 大滝神庭交流広場(駐車場) ~ ロープウェイ跡(最下部地図:) ロープウェイ跡 ~ 三峯神社 奧宮遙拜殿(最下部地図:) のそれぞれの情報になります。まとめて回っても良いと思いますが、「ロープウェイ跡 ~ 三峯神社 奧宮遙拜殿(最下部地図:) 区間だけは、甘く見ないでしっかり準備されて臨んで頂きたいと思います。

【最後に】

正確に何年前に創建されたか分からないほどの長い歴史を持ち、芸術性の高い社殿や門を見る事が出来、珍しい三ツ鳥居や狼の守護神(狛狼?)も見る事が出来る三峯神社。車でもバスでもアクセス可能ですが、ハイキング(< 登山)的にお参りする事も可能。こんな様々な切り口で、楽しむ事が出来るのが、三峯神社です。その周辺も含め、大人散策してみては、いかがでしょうか?(秩父三社(三峯神社・宝登山神社・秩父神社)のポタリング/散策情報を別記事で、紹介しています。また秩父の観光情報につきましても、紹介しておりますので、併せてご参照下さい)

以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!

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