【はじめに】
こちらのページでは、静岡県伊東市(最寄り駅は伊豆高原駅)大室山と城ケ崎自然研究路の大人散策情報を紹介致します。大室山・城ケ崎自然研究路は、伊豆半島を代表する観光地だと認識していますが、正にその通りで、日本の自然を肌で感じる事が出来る、大人散策のスポットなのです。
大室山と城ケ崎自然研究路へは、別記事で紹介させて頂いました「大人温泉宿・きらの里」を拠点に、お伺いさせて頂きました。「きらの里」の情報は、別記事をご参照頂きたいのですが、大室山(徒歩1時間弱)、城ケ崎自然研究路(徒歩30分程)へのアクセスは共に良く、こちら「きらの里」に2泊させて頂き、初日のチェックイン前と3日目のチェックアウト後に城ケ崎自然研究路、2日目に大室山にそれぞれ大人散策に参らせて頂きました。日本らしい自然のダイナミックな光景は本当に素晴らしく、「来てよかった!」と思えるものでした。平坦な道はあまりなく、体力的にはちょっときつい部分もありましたが、それも含めて自然を感じつつ散策するのが、大人散策。大人の休暇を存分に楽しませて頂きました。
以下に、大室山、城ケ崎自然研究路の基本情報と共に、大人散策情報を写真とあわせて記載いたしますので、皆様の大人散策の参考になれば幸いです。
【「大室山」を大人散策】
まずは、大室山の基本情報から抑える事と致します。早速ですが、大室山をWikipediaにて調べてみますと、以下の様にあります。
大室山(おおむろやま)は、静岡県伊東市にある標高580 mの火山。独立峰で、700年以上続く山焼きが毎年早春に行われるため一年生植物で覆われてよく目立ち、伊東市のシンボル的存在である。山体は国の天然記念物および富士箱根伊豆国立公園に指定されている。
大室山リフト乗り場にあった展示 成り立ち
大室山は伊豆東部火山群の活動の一つとして約4000年前に噴火した単成火山のスコリア丘である (略) スコリア丘とは、火口からマグマが噴き上がってできたスコリア(塊状で多孔質のもののうち暗色の石)が、火口の周囲に累積し、円錐台の丘を形成したものである。大室山スコリア丘では、底径1 km、比高300 mほどの山体を有し、その中心に直径250 m、深さ40 mのスリバチ状の火口を持っている (略) 大室山はこの整った姿と保存状態から、日本におけるスコリア丘の代表例の一つとして紹介されることも多く、2010年(平成22年)8月5日には、単成火山の典型例として、国の天然記念物に指定された (略)
観光
北麓からの大室山登山リフト(有料)に乗れば6分ほどで山頂に着く。火口縁には遊歩道が整備され周遊(お鉢周り)することもできる。かつては徒歩でも登れたが、現在では禁止されている。火口底は長らく観光アーチェリー場として利用されてきた。大室山の周辺にはさくらの里公園や伊豆シャボテン公園などの伊豆高原の観光施設と宅地・別荘地が広がる。
眺望
伊豆半島東岸と天城山はもとより、気象条件がそろえば、北は南アルプスから富士山、箱根の山々まで、東から南に伊豆大島をはじめとする伊豆諸島、遠くには三浦半島から房総半島、東京スカイツリーまでも望める。
大室山麓からの様子と山頂からの様子 山焼き
大室山の山焼きは、700年以上継承されてきた良質のカヤを育てるための行事だった。(略) 観光客も先着申込順に有料で点火に参加できる。山焼きは毎年2月第2日曜日に予定される。(略) 全山焼きの間、リフトは運転されない。天候や山の乾燥状態により山焼きが延期となることもある (略)
https://ja.wikipedia.org/wiki/大室山_(静岡県)
昔、福岡か沖縄への出張の際だったと思いますが、飛行機から外を見ていると、綺麗な円錐形の山があり、「なんだ?」と思ったのが、この大室山と出会った初めての時でした。その後様々調べ、是非「行ってみたい」と長年思っていましたが、中々機会がなく、つい数年前に初めてお邪魔した経緯があります。それ故かもしれませんが、麓からも一目で大室山と分かるその稜線は、美しいの一言で、「伊豆半島を代表する観光地にとどまらず、日本を代表する観光地である」と個人的には思っている次第です。
麓からはリフトが出ており、ほんの数分で山頂に着きます。リフトに乗っている時も、だんだんと視界が開け、木一本ない山肌を見ていると、感動に近い感情がこみあげてきて、山頂に到着し、火口のヘリの遊歩道を歩き始めると(火口を1周する事が出来ます)、その感情は最高潮に達する絶景が広がっています。この日は残念ながら富士山は顔を出してくれませんでしたが、眼下の伊豆高原の街と海、伊豆諸島に三浦半島・房総半島まで見えるその眺望は圧巻の一言。何処に何があるか分からなくても、この眺望は本当に素晴らしいもので、これを見る為だけにも、この山を登る意味があると思った次第です。ただ一方で、大室山に向かう途中の道々に、気になるレストランもあり、「大室山だけではなく、周囲も含め、もう少し時間をかけて回ってみたかったかな…」とも思いました。
ちなみに、ご存じの方も多いと思いますが、以下画像の通り、富士山の火口は山頂だけではなく、北西から南東にかけていくつもの火口が存在しています。そしてその線を更に南東方向に延ばすと大室山がある訳ですが、この線上の地下が正に、フィリピン海プレート・ユーラシアプレート・北アメリカプレートがせめぎあってるポイントと言われている様で、『「プレート間のせめぎあい」が地表に現れた場所』と言った見方もできるらしいです。素晴らしい絶景は勿論ですが、地形(地下深くも含め?)との関りも含めて楽しめるのがこの場所ですので、皆様も機会があれば、是非「大室山」に脚を延ばしてみて下さい。
【「城ヶ崎海岸自然研究路」を大人散策】
次に、城ケ崎自然研究路に関してですが、そもそも城ヶ崎海岸を調べるべく、Wikipediaにてリサーチをかけると、「城ケ崎海岸」のページに、以下の様にあります。
城ヶ崎海岸(じょうがさきかいがん)は、静岡県伊東市の南西に位置する海岸。富士箱根伊豆国立公園の指定を受けている。
概要
伊豆半島中部の東岸に位置し、海岸の大部分が荒々しい断崖で、小さな岬と入り江が連続する。これは、伊豆東部火山群の主に大室山ができた約4000年前の噴火で溶岩が流れ、海岸線を2km近く埋め立てたことによって形成された。この特異な風景を目当てに観光客が訪れ、伊豆半島東岸でも訪問客の多いスポットである。門脇埼灯台や門脇吊橋の付近が、最も賑やかなで、至近には主となる駐車場(有料)が整備されている。海岸には「城ヶ崎ピクニカルコース」と「城ヶ崎自然研究路」の、合わせて全長9kmの遊歩道が整備されている (略)
https://ja.wikipedia.org/wiki/城ヶ崎海岸
『「城ヶ崎ピクニカルコース」と「城ヶ崎自然研究路」がある』との事ですが、今回メインで大人散策させて頂きましたのは、「城ケ崎自然研究路」の方。正確に申し上げると、「城ヶ崎ピクニカルコース」と「城ヶ崎自然研究路」の両方をスコープに大人散策を計画したのですが、「城ケ崎自然研究路」のみで、『「城ヶ崎ピクニカルコース」の方は途中で断念した』と言う所です。理由は、非常に景色が良く、ダイナミックな地形に心を動かされて景色の鑑賞に多くの時間を費やしたと言う事もありますが、思った以上にアップダウンがきつく、『「城ヶ崎ピクニカルコースの3㎞」と「城ヶ崎自然研究路の6㎞」、併せて9㎞位なら、行けるだろう』と思っていましたが、想像以上に時間を要してしまったと言う事です。
海なし県の山梨出身、埼玉居住だからと言う事ではないと思いますが、「海岸線と言えば、穏やかな砂浜のイメージ」で、「荒らしい断崖」とは言っても、「たかが知れているだろう」とタカを括っていたのが敗因で、イメージ的には、「海を眼下に見る、アップダウンの激しい登山」といった印象を持ちました。逆の言い方をすれば、約4000年前の大室山の噴火で流で出た溶岩流によって形成された海岸は、柱状節理、海蝕洞等を見る事が出来、本当にダイナミックな地形で、正に絶景。断崖に押し寄せる波は、崖の高さと波の荒々しさで、恐怖を覚えるほどの地形をなしており、「山と海のせめぎあい」をまじかに感じる事が出来ます。
そんな地形ですので、皆様もこちらにお出かけの際は、歩きやすいシューズと服装で望まれた方が宜しいと思いますし、実際の大人散策時には足元に気を付けつつお出かけいただき、この特異な地形を肌で感じて頂ければと思います。
尚、最下部の地図は、Google Map上で細部のルートと写真を合わせる事が難しかった為、「写真は写真」、「地図は位置関係程度」である事を前提にして頂けますと幸いです。実際の大人散策においては、コース上に道標もあり迷う事はあまりないと思いますので、現地の標識を頼りに大人散策して頂ければと存じます。
【最後に】
以上が、「大室山と自然研究路」の大人散策情報の共有になります。
上記にも記載しましたが、私達夫婦的には非常に興味深いエリアで山(大室山)と海(城ヶ崎海岸(自然研究路))を満喫でき、自然のダイナミックさと美しさを感じられる大満足の大人散策を実行できたのですが、城ケ崎ピクニカルコースの方まで足を延ばせなかった事は非常に心残りでした。
また、道々に気になるレストランやショップがあったり、当初計画していたがスケジュールや位置関係から今回はスコープアウトにしたスポットもあった事も事実です。故に「再度の訪問」を計画し、改めてこの「伊豆高原」と「城ヶ崎海岸」を満喫したいと思っております(最下部のマップにも、気になったスポット、お邪魔できなかったスポットを、こげ茶色のピンでポイントアウトしております)。
皆様も、ダイナミックで美しい地形を感じ、自然のすごさを実感できるこの「伊豆高原エリア」に脚を延ばし、別記事で紹介しました「きらの里」の温泉と共に、大人の休日を満喫してみてはいかがでしょうか?
(別記事にて、伊豆高原駅周辺の大人散策情報、伊豆高原のおすすめ温泉宿・きらの里、伊東のおすすめレストラン・海女屋、網代のおすすめレストラン・味くらべ、網代のおすすめ温泉宿・竹林庵、熱海/来宮駅周辺の大人散策情報、韮山の大人観光スポット、下田のおすすめレストラン・魚料理なかがわ/活魚料理新田、下田(一部河津含む)の大人散策情報、下田のおすすめ温泉宿・黒船ホテル等、伊豆半島エリアの観光/レストラン/お宿情報等も記載しておりますので、併せてご参照頂き、皆様の伊豆半島の旅行に少しでもお役立ちできれば幸いと思っております)