【はじめに】
こちらのページでは、人の営みと文化・緑を感じつつ大人散策できる西武新宿線・花小金井駅~小平駅の大人散策コースを紹介致します。
こちらの、小平・小金井周辺は、大学生時代に住まわして頂いた経験がある事もあり、お気に入りの地域です。国分寺崖線/野川の地形やその地域における歴史、玉川上水沿いの緑豊かな散策路、小金井公園内の江戸東京たてもの園等、別記事でも紹介させて頂いておりますが、居住地を川越に移してからも良く大人散策に参らせて頂いており、歴史や文化、人の営みを感じる事が出来るこのエリアは、大人散策には、非常に適したエリアだと思っております。
そんな「小平・小金井エリア」において、私達夫婦がおすすめする、大人散策コース@小平/小金井編を以下に紹介させて頂こうと思います。西武新宿線・花小金井駅より、いくつかのスポットを回り、同じく西武新宿線の小平駅へ行くのコースになりますが、人の営みや文化を自然と共に感じる事が出来るコースです。別記事で紹介中の国分寺崖線/野川周辺や玉川上水(今回も一部入ってますが…)と組み合わせて大人散策コースを設定する事も可能だと思い、皆様のご興味度合いや時間的・体力的制限と併せカスタマイズされてみても面白いと思いますので、以下スポットと併せ、ご参考になれば幸いです。
【西武新宿線・花小金井駅~小平駅を大人散策!】
私達夫婦の住まいが川越と言う事もあり、西武新宿線・本川越駅からアクセスしやすい、花小金井駅からのスタートといたします。
・自転車道 / 馬の背
花小金井駅を南に出ると、すぐ目の前に自転車道がありますので、この道を左(東)側に進みます。途中横断歩道等で、車道を渡りますが、基本車の心配のない道ですので、安心して大人散策を楽しめます。馬の背までは、1㎞ちょっとですので、15~20分もあれば到着すると思います。この馬の背は、独特な地形になっており、人の手により作られた事は明らかな感じです。石神井川の浸食によるものだと思いますが、このエリアは窪地になっており、自転車道は窪地の地形に沿って通ています(下って登る感じになっています)が、その脇を土塁 or 堤防の様な感じで、平坦なあぜ道が続いています(分かる人は少ないかもしれませんが、「精霊の守り人」の最初の頃の話の方で、バルサがピンチになり、チャグムがタンダに助けを求めに行く際に通った「『龍の背』にそっくり」と思ってしまいました…)。
水道管を通すために平坦にしたとの事らしいですが、地形図を見ると、もし大雨が降って、石神井川の上流に大量の水が流れ込むと、この馬の背が堤防になり、上流側(小金井カントリー側)に水が溜まってしまうのではないかと思ってしまいました…。恐らく、そういった事も考えて、「馬の背」を作ったのでしょうから大丈夫なんでしょうが、ちょっと不安になってしまいました。
・小金井公園 / 江戸東京たてもの園
馬の背(窪地)の東側から、南側に行くと、小金井公園に行く事が出来ます。緑豊かで広い公園ですので、公園内の散策だけでも十分に楽しると思います。広場は勿論、池もあり野鳥の姿を楽しむ事も出来ます。しかしこちらのページお勧めしたいのは、江戸東京たてもの園。
別記事で、「ほぼ全ての展示(建物)を紹介してる詳細版」と「概要とおすすめの展示(建物)を紹介している・概要/抜粋版」の2つの記事を記載しておりますので、そちらで皆様のニーズに合わせて情報収集頂ければと思いますが、江戸時代から昭和初期の建物が復元されており、中々見所豊富なスポットです。人の営みとノスタルジーな雰囲気を感じに、訪れてみてはいかがでしょうか? 尚、本施設の見学には、少なくとも2時間程度はかかると思われますので、この時間枠を想定しつつ、コース設定頂ければと思います。
・桜町遊歩道 / SL (機関車)
江戸東京たてもの園の後は、再び小金井公園の中に戻り、南に進むと公園への出入り口があります。この出入口をそのまま南に進むと、公園より出た直後、玉川上水に出る事が出来ますが、この出入口の脇を西に延びる遊歩道・桜町遊歩道を散策するのも宜しいと思います。写真の通り、ちょっと探検気分を味わえる道で、車の心配もなく、散策を楽しむ事が出来ます。また、この遊歩道は、小金井公園の南側に沿う様に続く道で、途中小金井公園内にある、SL(機関車)を見る事が出来ます。この桜町遊歩道が終わる、小金井街道の接続部分には、毛糸のお洋服を着た、かわいらしい雀のオブジェがいますので、併せてご見学ください。
・玉川上水 (小金井橋/行幸松と行幸松の碑/海岸寺)
桜町遊歩道を出て小金井街道を南(左)側に進むと、玉川上水に出る事が出来ます。玉川上水と小金井街道が交わる部分には、小金井橋があり、すぐ近く(玉川上水の少し上流)には、行幸松と行幸松の碑/海岸寺があります(ちなみにこの小金井街道を南にそのまま進むとJR中央線・武蔵小金井駅に出る事が出来ます)。小金井と言えば、桜で有名な場所。現在の小金井橋付近の桜は、少々小ぶりな木も多いですが、春には桜を楽しめ、天皇も江戸期の将軍もいらっしゃった地ですので、そんな歴史を思いつつ、散策をお楽しみください。また、行幸松の直ぐ近くには、立派な山門と美しい松が見られる海岸寺もございますので、併せてご見学頂ければと思います。
・小平市八小遺跡 / 鈴木遺跡
海岸寺を出て、玉川上水を上流に少し登ると、貫井橋が出てきます。この貫井橋の所で、(今回のコースでは)玉川上水とはお別れし北上します。そして、500~600m程進むと、小金井カントリーの脇に出ます。ここは、石神井川の最上流部付近に近い所と思われ、(上記)地形図で見ると石神井川が浸食したと思われる谷(窪地)となっている為、下り坂になります。そしてその窪地を今度は登り始めた所に、小平市八小遺跡があります。現地説明看板によると、奈良時代の竪穴住居跡らしいのですが、拝見した際は雑草が生い茂っている状況でした…。小学校に隣接しているので、今少し復元し小学生の教育施設として管理された方が良いのでないかと、勝手ながら思いました。折角の遺跡なので…。ちなみに、少しだけコース外れますが、八小遺跡の西、住宅街の中に、後期旧石器時代の遺跡とと伝わる、鈴木遺跡もありますので、併せて脚を延ばしてみてはいかがでしょうか?
・不思議な木 / 鈴木用水 / 野中用水
八小遺跡の次は、小平ふるさと村に向かいます。その道中、根が浮き上がり石像(?)を抱いている不思議な木や、鈴木用水・野中用水等、江戸時代に玉川上水から分水を受けた用水を渡りながら進みます。何気ない普通の景色なのかもしませんが、この地に生きてきた方々の痕跡(営み)を辿る様な要素もあり、楽しみながら散策する事が出来ます。野中用水を越えた先が、すぐに自転車道になりますので、この自転車道を西(左)に進むと、小平ふるさと村に着きます。
・小平ふるさと村
小平ふるさと村は、昔懐かしい建物や暮らしぶりを見学できる施設で、田舎(山梨県北杜市)育ちの私には、ノスタルジーを感じるスポットです。こちらのHPには、以下の様にあります。
小平の地は、江戸時代初期の玉川上水の開通にともなって開発が行われた新田村落です。かつては、青梅街道をはじめ、東西に走る各街道沿いに屋敷森に囲まれた農家が並び、街道をはさんで農家の南北には短冊型の畑が続いていました。しかし近年は、小平の面影も大きく変わりつつあります。
小平ふるさと村の様子① (すぐ北側を西武新宿線が走ります) こうした中で小平市は、寄贈を受けた旧小川家住宅玄関棟ほか4棟の建物を解体保管してきました。市民の皆さんの郷土の文化に対する関心の高まりに応え、これらを文化遺産として後世に伝えていくために、「旧神山家住宅主屋」、「旧鈴木家住宅穀櫃」「旧小川家住宅玄関棟」「旧小平小川郵便局舎」を移築復元し、「開拓当初の復元住居」「水車小屋」「消防小屋」等を建築し、平成5年5月に小平ふるさと村として開村しました。
小平ふるさと村の様子② 小平ふるさと村は江戸初期から中期の建物を復元した開拓ゾ-ン、江戸後期の建物を復元した農家ゾ-ン、明治以降の近代ゾ-ンを配置し、時代を追って見学できるようになっています。また、年中行事の再現や各種イベントなどを行っているほか、日を決めて「小平糧うどん」の販売も行っています (略)
http://kodaira-furusatomura.jp/
昔の郵便局に丸い郵便ポスト(小平は「丸いポストのまち」を謳っている様です…)、茅葺の屋根の住宅に、水車。大人が昔を懐かしむ光景があると同時に、小さなお子さんには良い遊び場になっており、元気に足りまわる子供達を見ていると、懐かしさが倍増してきます。西武新宿線が真横を通る施設ですので、ご存じ方は多いかもしれませんが、近隣の方以外で訪れたことがある方は、多くは無いと思います。是非一度脚を運び、ノスタルジーを感じてみてはいかがでしょうか?
・オブジェを楽しみつつ自転車道線経由で日本一の丸ポストへ
小平ふるさと村を出たら、西方面に歩を進め、小平駅方面に向かいます。途中いくつも(ブロンズ?)像があり、文化・芸術を感じつつ、大人散策を楽しむ事が出来、太田沼用水(上分/下分)を越えていきます。太田沼用水・上分(=小川用水として管理)と自転車道が交わるポイントには、あじさい公園があり、蛍を飛ばそうと活動している様です。確かに綺麗な水が流れている様ですので、幼い頃に、夕方日が暮れた田んぼ越しに見た夏の蛍を、この地で拝見したいと思いました(まだ拝見できていません…)。
あじさい公園を越えると、小平駅は直ぐ目の前ですが、小平駅から南に伸びる「あかしあ通り」沿いの日本一の丸ポストに向かいます。「丸ポストのまち こだいら」の象徴とも言えるポストだと思い、高さは、2.8mもあるそうです。小平駅のすぐ近くですので、是非見てみて下さい。
・〆は、ビストリア or 珈琲の香
「日本一の丸ポスト」をもって、本コースの大人散策は終了ですが、〆で「コーヒー+ケーキ」or「イタリアン」は、いかがでしょうか? 別記事で、おすすめの喫茶店「珈琲の香」とおすすめのイタリアン「ビストリア」を紹介しております。「珈琲の香」では、今では中々見かけなくなった本物の喫茶店の雰囲気とおいしいコーヒーを楽しめ、「ビストリア」では、ボリューム感十分のリーゾナブルなイタリアンを満喫する事が出来ます。時間やお腹の空き具合とご相談の上、大人散策を〆てみてはいかがでしょうか?
【最後に】
以上が、「人の営みと文化・緑を感じつつ大人散策できる西武新宿線・花小金井駅~小平駅のコースの紹介」になります。
本コースで、江戸東京たてもの園を含むのであれば、それなりの距離と時間になると思い、大人散策で1日遊べる感じですが、江戸東京たてもの園をパスされるのであれば、玉川上水沿いの大人散策で今少し延ばしても良いと思いますし、思い切って野川/国分寺崖線付近まで行かれても、大人散策を楽しめるのでないかと思います。それぞれのスポットは、別記事で紹介しておりますので、併せてご参照頂き、皆様の大人散策にお役立ちできれば幸いと存じております。