【老神温泉基本情報:位置関係・アクセス・参考情報等】
こちらのページでは、「歴史ある温泉街・老神温泉にある『仙郷』における宿泊情報と仙郷から徒歩圏の『東洋のナイアガラ・吹割の滝』に付き、その概要と楽しみ方を共有」させて頂きます。
皆さんは、老神温泉をご存じですか?
群馬県の沼田市にある温泉街で、10-20件ほどの温泉宿が、片品川沿いにあります(ちなみに片品川は沼田市の南で、利根川と合流します)。ちょっと解りにくいかもしれませんが、北:武尊山、東:日光白根山 or 男体山、南:赤城山を直線で結び、三角形を作ったちょうど中心辺りに位置します。沼田インターチェンジからであれば、15Kmくらいなので、車で20分程度。沼田駅からバスを使うのであれば、20Kmくらいあるので、1時間弱程度で到着できる感じです。言い換えると、「老神温泉の北東、日光白根山の先に中禅寺湖がある」と言った感じです。こちらのページでは、そんな位置関係の「老神温泉のお宿仙郷」と「老神温泉から片品川の上流部(老神温泉から3Km程北側)にある『吹割の滝』」をご紹介します。


とは言いつつ、まずは「老神温泉の地名の由来を含めた概要」を調べるべく、Wikipedia の力を借りますと、以下の様にあります。
老神温泉(おいがみおんせん)は、群馬県沼田市利根町にある温泉。
泉質
老神温泉旅館組合公式ウェブサイトによると、老神温泉には8つの源泉がある (略)
・泉質:単純温泉
・泉温:摂氏61.5度
・効能:乾燥性皮膚炎(アトピー)、慢性関節リューマチ、筋肉痛、神経痛、神経炎、創傷、じん麻疹など (略)温泉街
利根町老神・利根町穴原・利根町大楊にまたがる。片品川が作った深い渓谷に沿って温泉街が広がっている。1935年(昭和10年)古くから皮膚病に効く湯治場として知られ、大正時代には若山牧水が当地を訪れている。1935年(昭和10年)、老神温泉・穴原温泉・大楊温泉の旅館が組合を結成し、「老神温泉郷」と命名 (略)地名の由来
「老神」の地名の由来として、『角川日本地名大辞典』「老神」・「老神温泉」の項には次のような説が紹介されている。
・赤城山の神と二荒山の神との争いで、赤城山の神が当地に敗走して来たこと(追神)から。あるいは、逆に赤城山の神が二荒山の神を追い返したこと(追神)から。
・赤城山の神による開湯伝説(「湯の神」の転訛)から。
・「お湯の上(かみ)」の転訛。
・「老神」の表記は永禄年間に沼田城城主夫人が追神を訪れ、老い行く我が身とかけて「老が身」としたことから。老神温泉 川原に残る遺構 川原の岩壺から温泉が湧き出ており、増水時は浴槽が水没していたという Wikipediaより 開湯伝説・神域
https://ja.wikipedia.org/wiki/老神温泉
伝承によると赤城山の神と二荒山の神との間で領地を巡う争いがあり、やがて劣勢となって当地まで撤退を余儀なくされた赤城山の神によって温泉が開かれたとされる。赤城山の神が弓(あるいは矢)を立てた場所から温泉が湧出し、傷を癒やした赤城山の神は再び二荒山の神に挑み、打ち倒したという。古墳時代、「毛野国」が2分され、現在の群馬県(上野国)と栃木県(下野国)となる過程で起こった国境争いから生まれた話とされる。
テレビアニメ『まんが日本昔ばなし』に見られるように、一般的には赤城山の神は大ムカデ、二荒山の神は大蛇とされる。しかし、老神温泉では赤城山の神が大蛇、二荒山の神が大ムカデと逆転して伝えられている。これに関しては藤原秀郷のムカデ退治の話から、勝者を大蛇に、敗者を大ムカデに見立てるものだとすれば、老神温泉では赤城山の神が勝利したとされることから、勝利した赤城山の神が大蛇で、敗退した二荒山の神が大ムカデと言われるようになったとする研究がある (略)
また「吹割の滝」に関してもWikipedia の力を借りますと、以下の様にあります。
吹割の滝(ふきわれのたき)は、群馬県沼田市の片品川にある滝。高さ7メートル、幅30メートル。1936年(昭和11年)12月16日に旧文部省より、「吹割渓ならびに吹割瀑」として天然記念物および名勝に指定されている。2000年(平成12年)のNHK大河ドラマ『葵 徳川三代』のオープニングにも登場した。
概要
900万年前に起こった火山の噴火による大規模な火砕流が冷固した溶結凝灰岩が片品川の流れによって侵食されてできたV字谷にかかり、そこに向かって三方から河川が流れ落ちるその姿から「東洋のナイアガラ」と称されている。滝の周辺は約1kmにわたって灰色の岩盤の渓谷となっており、吹割渓谷あるいは片品渓谷とも呼ばれる (略)
周辺の川床は凝灰岩と花崗岩が連続し、岩質の軟らかい部分が選択的に浸食され、巨岩が吹き割れたように見えることから名付けられた (略)
これらの滝の周辺には般若岩(はんにゃ岩)や獅子岩などの岩壁群がある。川沿いには遊歩道も整備されており、「吹割渓谷遊歩道」の名で、平成6年度手づくり郷土賞(ふるさとを紹介する道)を受賞している (略)吹割の滝 上から見た吹割の滝 Wikipediaより
上記、「老神温泉」と「吹割の滝」を併せて理解しますと、伝説による内容をを含みますので、明確な事は言えないかもしれませんが…、
「老神温泉は、古墳時代くらいから続くと言われる『赤城山の神と二荒山の神との争い』の伝承の残る歴史ある温泉で、古くから『皮膚病に効く湯治場』として有名な単純温泉の湯が楽しめる、片品川に沿って作られた温泉街で、その片品川の上流には『吹割渓ならびに吹割瀑』として天然記念物および名勝に指定され、『東洋のナイアガラ』とも称される『吹割の滝』がある」
と理解させて頂いた次第です。
ちなみに、中禅寺湖は、老神温泉の東の山を挟んだ、直線距離で約20㎞位の所にあり、そこから、いろは坂を下っていくと、日光東照宮のたもとの川(大谷川)に橋があります。神橋という橋です。この神橋は、大蛇によってつくられたとの伝説もある様で、この大蛇、山を越えると、ムカデになったのかもしれませんね・・・(この伝説につきましては、別記事で、”戦場ヶ原”、の名前お由来に関する記事でも触れております)。


【仙郷:客室露天のお部屋とお食事】
上記、「老神温泉」と「吹割の滝」の概要を抑えさせて頂きましたが、まず「老神温泉」から記載させて頂きます。私達夫婦がお世話になったのは「仙郷」と言う宿。「沼田の駅からバス」で老神温泉まで行き「徒歩」でお宿に向かわせて頂きました(バス停からお宿までは、徒歩20分位だった認識です)。途中片品川の流れや、野猿標示板(猿の出没情報知らせる看板?)なる物を見ながら、「野生のお猿さんが普通に出てくるという事?」と会話をしつつ、自然を感じつつも、楽しんで大人散策しながら「仙郷」に向かった次第です。



仙郷の入口は、高級感のあるもので、ロビーでお茶とお茶菓子を頂き、部屋にご案内頂きました。こちらのお宿には、3つ客室温泉露天付きのお部屋がある様ですが、その内の1つである、末摘花(すえつめはな)と言うお部屋にお世話になりました(仙郷のHPも共有しますので、末摘花以外の客室温泉露天のお部屋:藤末葉(ふじのうらは)・紅葉賀(もみじのが)もご参照ください:https://www.senkyou.jp/)。到着後、直ぐにお部屋の客室温泉露天でひと汗流し、マッサージチェアで、ゆったり。大人な時間を過ごし、大浴場へも脚を運び温泉三昧で時を過ごした次第です。大浴場には、内風呂に加え、露天風呂も勿論ございましたので、内湯と露天を交互に楽しんでいたら時間をかけてしまい、部屋に戻ってすぐに夕食でした。つまり、大浴場で、1.5時間以上過ごしてしまった次第です…。
お食事は、地産地消にこだわっていらっしゃるとの事で、地元のお野菜をメインで使っているそうです。メインは、こちらも地元の上州牛。しゃぶしゃぶで、お腹一杯頂きました。その後は、部屋のお風呂を満喫し、翌朝も時間ギリギリまで、お湯を楽しませて頂いた次第です(正に温泉合宿です!)。客室露天は、こういった事が出来るので温泉好きには、たまりません。部屋も二部屋あり、居間と寝室に分けて利用させて頂く事が出来、大満足の宿泊となりました。





【東洋のナイアガラで大人散策】
初日は、上記の通り「仙郷で、温泉と美味しい食事を満喫」し、翌日のチェックアウト後、徒歩で吹割の滝に向かいました。仙郷と吹割の滝は「3.5Km位」の距離感でしたので、着いたのが12時前だと思います。つまり、40-50分位で到着できたという事です(人によっては「徒歩圏じゃない!」と言う方もいらしゃるかもしれませんが、私達夫婦にとっては徒歩圏なので、ご容赦を…)。早々に川まで下り、「吹割の滝」を見学。近くで拝見すると、意外と怖いくらいの滝で、観光客もかなりいらっしゃいました。ただ、ナイアガラと言うには、規模感は比較にならないので、言い過ぎの感じは否めませんが、中々の迫力で「観光地として売り出しているだけの事はあるスポット」だと思った次第です。




その後、メインイベントとして企画していた「吹割渓谷遊歩道のハイキング」に向かいました。ハイキングと言っても、2時間程度で「のんびりと吹き割れの滝の周辺を散策」するものです。こちらは、ちょっとだけ山道と言う事もあってか、吹割の滝周辺と比較すると人は圧倒的に少なく、「自然を満喫するには十分」なものでした。コース的には、吹割の滝を下り、鬼の様に見えるという、岸壁(般若岩:はんにゃ岩?)を見ながら吹割大橋へ。その橋を渡り、対岸の山道を登っていく感じで進みました。結構な斜面ですが、ある程度登っていくと、平らに近い遊歩道になっています。そこからの景色は非常によく、吹割の滝を上から見る事が出来、中々の眺めだった次第です。






その後、片品川を右に見ながら、遊歩道を下る感じで、川辺に出てきますが、その先に橋が2つ掛けられており、川の中の岩場(浮島観音堂がある)を経由して、広い通りのある対岸に渡る事が出来ます。渡った川べりを、流れに沿って下ってくると、吹割の滝に戻って来れるので、これで1周したことになります。昨夜、仙郷で食べ過ぎた私達夫婦にとっては、丁度良い運動になった感じでした…。


【最後に】
以上が、「歴史ある温泉街・老神温泉にある『仙郷』における宿泊情報と仙郷から徒歩圏の『東洋のナイアガラ・吹割の滝』に付き、その概要と楽しみ方を共有」させて頂いた内容になります。
ハイキングが終わって、近くのお店でお土産を買い、広い通りに出てバスに乗ったのは 14時くらい。1時間弱かけて、沼田駅へ向かいしました(ちなみに沼田駅近くの沼田城に関しても、別記事で紹介中)。自家用車は使わず、公共交通機関(電車+バス)と徒歩で、まわった旅と言う訳ですが、車ではなく、公共交通機関でまわる旅は、プランニング(計画・段取り)こそ「めんどくさい」ですが、電車の中で、食事ができる楽しみがあります! その地域を歩く時間も増え、より旅行先の地域を肌で感じる事が出来ると思いますので、皆様もチャレンジしてみてはいかがでしょうか? (散策案内図は、沼田市のホームページより)
仙郷ホームページ:https://www.senkyou.jp/

以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!