【はじめに:三峯神社から何を連想する?】
本日は、「埼玉県秩父の山間にある、秩父三社の1つで、関東屈指のパワースポットとも言われる『三峯神社』に付き、境内と表参道(ほぼハイキングコース?)の大人散策情報を、多くの写真と共にご紹介」します。
皆様は、「三峯神社」に参拝された事は、ございますでしょうか? 「秩父神社・宝登山神社」と共に、「秩父三社」に数えられる「三峯神社」は、「関東でも屈指のパワースポット」と言われているようで、「変わった形の鳥居」があったり、「狛犬の代わりに狼が守護神」であったり(「狛犬ではない神使」を別記事で紹介しております)、「極真空手の創始者が付近で修業」を積んだり、「表参道はハイキングのコース的」になっていたり、と様々な切り口で「大人の興味をそそる神社」と認識しております(秩父三社(三峯神社・宝登山神社・秩父神社)のポタリング/散策情報を別記事で、紹介しています)。私達夫婦の「お気に入りの大人散策スポット」であり、「多くの方が訪れた事があるスポット」だと認識しておりますが、中には「まだ参拝した事が無い…」・「参拝はした事はあるが、表参道経由はいった事が無い…」と言った方もいらっしゃると思っている次第です。
こちらのページでは、そんな「秩父三社のうちの1」つである「三峯神社」の「大人散策情報」に付き、紹介致します。すなわち、「埼玉県秩父の山間にある、秩父三社の1つで、関東屈指のパワースポットとも言われる『三峯神社』に付き、境内と表参道(ほぼハイキングコース?)の大人散策情報を、多くの写真と共にご紹介」します。








【三峯神社の位置は? アクセスは?】
まずは、位置関係(アクセス)から。
三峯神社は、秩父の山間部にあり、140号線に沿って、「東に山を下れば秩父市街地」(別記事で紹介しています)へ、「西に山を登り雁坂峠を超えれば、山梨」に行ける(別記事で、雁坂峠を超えた先の西沢渓谷の大人散策(ハイキング)情報やその先の温泉宿:坐忘や山縣館、付近の恵林寺(武田家菩提寺)を紹介しています)、そんな位置関係になります。
「車でのアクセスの方が一般的」なようですが、「最寄の駅は、秩父鉄道の三峰口駅」。そこから西武バスで、三峯神社に行けますが、「西武秩父駅からも ”急行” の路線バス」が、三峯神社まで出ています(西武バスの情報:https://www.seibubus.co.jp/docs/rosen/chichibu/M.pdf)。山間部ではありますが、「関東屈指のパワースポット」だけあって、アクセスは決して悪くありません。


ただし、「大型連休等の休日は、かなり渋滞」する事もしばしばで、何年か前まで、『白い氣守』(「氣」の一字が書かれた白いお守り)を毎月、1日に配布してくださっていましたが、このタイミングで休日が重なると、更に渋滞がひどくなってしまう為、配布を現在は休止している認識です(2020年7月時点)。山間部の道で逃げ道はなく、駐車場のキャパシティーもあると思うので、仕方ない措置だと思います。こういった状況ですので、お出かけの際は、情報収集の後に出かける事をおすすめします。
また、上記渋滞を避ける手段として、歩く事が好きな事が前提になりますが、「ハイキング(自身の脚)で、アクセスする事も可能」です。もしかしたら、ハイキングと言うより「ほぼ登山」と言って良い道のりだと思いますが、個人的には、新緑の季節も紅葉の季節も、ちょっと大変ですが、「気持ちの良い参道」が続いておりますので、滝などの自然を満喫しつつ、麓から(車も駐車可能ですので)お参りしてみても良いと存じます(以下の段落で紹介しています)。
ハイキング(徒歩)で三峯神社を目指す際の道々の様子
【三峯神社の概要】
そんな、三峯神社ですが、基本情報も抑えておこうと思います。
まずは、Wikipedia で調べさせて頂きますと、以下の様にあります。
(略) 秩父神社・宝登山神社とともに秩父三社の一社。拝殿の手前には珍しい三ツ鳥居がある。狼を守護神とし、狛犬の代わりに神社各所に狼の像が鎮座している (略) 主祭神伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)、伊弉册尊 (いざなみのみこと)。(略) 社伝によれば、景行天皇の時、日本武尊が東征中、碓氷峠に向かう途中に現在の三峯神社のある山に登って伊弉諾尊・伊弉册尊の国造りを偲んで創建したという。景行天皇の東国巡行の際、天皇は社地を囲む白岩山・妙法ヶ岳・雲取山の三山を賞でて「三峯宮」の社号を授けたと伝える (略)
https://ja.wikipedia.org/wiki/三峯神社 Wikipediaより:本殿(春日造)、ヤマトタケル(歌川国芳画)
日本神話にも登場する「日本武尊(ヤマトタケル)」が、国生み神話で有名な「イザナギ・イザナミ」を祭って創建したと言う事は、もうこの時点で、西暦で言うと、何年に創建されたかもわからない位、古い神社と言う事で、少なく見積もっても、2000年位の歴史はあると言う事になります。私には、何の霊感もありませんし、そういった知識もありませんが、実際ここに訪れていつも思う事は、”空気が神聖”、と言う事です。勿論山間部なので、「新鮮な空気」を感じますが、”神聖な空気”、です。少なくとも、2000年程鎮座する、この神社が醸し出す雰囲気は、どんな人でも感じるほどのオーラがある場所だと言って良いと思います(本ブログ別記事で、神社を神様のカテゴリ分けにより分類してみたり、「神宮・宮・大社・神社」の 違いから神社の特徴/性格につき考察を加えたり、神社の「社格」に付き検討したりしておりますのでご参照ください)。
神様の分類と神社創建の時代に付き勝手な考察した図
【三峯神社内の散策コース】
平日の込み合って無いタイミングに、車で参らせて頂きました際には、車を駐車場(有料)に止め、「三ツ鳥居・随身門・夫婦杉・拝殿/本殿/ご神木・(小休止)・各摂社・日本武尊像・奧宮遙拜殿」と言った感じのコースで回らせて頂く事が基本で、少し離れた場所にある「奥宮」だけは、一度だけ参らせて頂いた事があります。「奥宮」までの道のりでは、シカにも出会い、往復2時間程度の行程(最下部地図紫色の☆:★)で、非常に気持ちの良いものですが、恐らく多くの方のメインの参拝は、上記、奥宮を除いたコースが基本になると思うので、下記では、「三ツ鳥居・随身門・夫婦杉・拝殿/本殿/ご神木・(小休止)・各摂社・日本武尊像・奧宮遙拜殿」と言った感じのコースを紹介いたします(最下部地図黄色の☆:★)。
奥宮参道入口の様子と奥宮(普通にシカを見かけます…)、御朱印 (一部写真Wikipediaより)
■三峯神社内を大人散策
まず、駐車場から若干の斜面を登って行く感じで進み、最初に見えてくるのは、「三ツ鳥居と守護神の狼(狛狼?)」。この「三ツ鳥居」、非常に珍しく、また「狛犬の代わりに狼」が門前を守っているのも珍しい認識です。「三ツ鳥居の代表例の一つ」に数えられる「三峯神社の鳥居」は、到着して間もないのに、いきなり圧倒されます。ちなみにこの三ツ鳥居には、正式な通り方がある様なので、以下参考になさってみて下さい(https://ja.wikipedia.org/wiki/三ツ鳥居, https://ja.wikipedia.org/wiki/三ツ鳥居#/media/ファイル:Mitutorii01.jpg)。
そして、「三ツ鳥居」をくぐり、坂を上って左手に出てくるのは、「随身門」。こちらは、山中ある朱色が鮮やかな門です。彫刻も素晴らしく、見ごたえ十分な門で、徐々に心が洗われてきます。こちらの両脇にも、「オオカミの神使」が入口を守っており(狛狼?)、「随身門」の内部では、「随身」が両脇を固めています。この景色は、「三峯神社を代表する光景の1つ」だと思うので、ゆっくりとこの「随身門」を見学ください。そしてこの門をくぐり、山の中の参道を進むと、途中に「夫婦杉」があり、その先に「拝殿」に伸びる階段が見えてきます。
三峯神社 随身門と狛狼?(狼の神使)、参道にある夫婦杉
この階段が、「拝殿」に通じる階段です。両脇には、同じく「狼の守護神(狛狼?)」がおり、厳かな心持で、階段を上り、 「青銅両部鳥居」をくぐって。「手水舎」で清め参拝に向かいますが、この「手水舎」 の彫刻も素晴らしく見入ってしまいます。そして、「本殿・拝殿」の目の前には、「ご神木」もあるのですが、まずは「本殿・拝殿」で参拝。ご挨拶申し上げ、改めてその社殿を拝見させて頂きました。日光東照宮と並んで「権現造の代表例」に数えられる社殿は、立派その物。素晴らしい彫刻をマジマジと拝見させて頂く事が出来ます。その後、しばし境内を大人散策。「龍の姿が現れたと言われる敷石」、先程通り過ぎた「ご神木」等をお参りした後、「本殿・拝殿」向かって左奥にあるお土産屋さん・カフェ等を眺め、トイレ休憩を済ませて、「本殿・拝殿」向かって右の「各摂社」の方へ歩を進めます。
三峯神社 拝殿前の階段と狛狼?(狼の神使)、手水舎 ・拝殿
「本殿・拝殿」向かって右手には、「各摂社」がございます。多くの「摂社」がありますが、個人的に目を引いたのは、「國常立神社」・「日本武神社」。『「國常立神社」は、調べ切れていませんが、上記図で少々触れた「別天津神」の5代目で、「神世七代」の初代(7代目は伊邪那岐神/伊邪那美神で三峯神社の祀神):国ノ常立神を、「日本武神社」は、日本武尊(三峯神社を創建した人?)を祀る神社(摂社)』と言う事でしょうか? そんな事を考えつつ、大人散策できるエリアで、多くの「摂社」と共に、「夏は新緑」、「秋は紅葉」が美しいスポットになっています。





各「摂社」の次には、「日本武尊の銅像」にご挨拶申し上げるべく歩を進めます。上記で触れたを「随身門」を右手に見つつ、一段高い場所から左に斜面を登ると、「大きな銅像:日本武尊の像」がございます。繰り返しですが、「三峯神社の創建者」と言って良いと思う方の像ですので、ご挨拶を申し上げるべきかと存じます。その後、再び斜面を下ると、今度は、左手に「奧宮遙拜殿」へと続く階段があります。「奧宮遙拜殿」は、名前の通りですが、上記に少々記載しましたが「三峯神社の『奥宮』を遠くに見つつ参拝する場所」であると認識しております(勿論「奥宮」その物は見えませんが…)。素晴らしい景色であると同時に、この近辺で何度かシカさん達を見かけた事がありますので、少しワクワクするスポットでもあります。ちなみにこの場所は、下記に記載します、「三峯神社の表参道(=徒歩で麓から登ってくる参道)」のゴール地点でもあります。
日本武尊の銅像、奧宮遙拜殿へ続く階段と奧宮遙拜殿、そこからの景色、ハイキングコースのマップ、シカにも出会えるかも…
「奧宮遙拜殿」から再び階段を折り、坂を下っていくと、「三ツ鳥居」付近に戻る訳ですが、この付近には、食事やお茶で一服できるお店も何件かあり、秋には紅葉が非常に綺麗なポイントでもあります。季節によってメニュー変わるかもしれませんが、「みそポテトや櫛団子、みそコンニャク、お蕎麦」等、メニューも豊富で、お土産の購入もできますので、小休止できるポイントだと思います。ちなみに、「三ツ鳥居」を背にして、お店が並ぶ通りを過ぎた先に、「奥宮へ続く参道の入口」があります。




以上が、「三峯神社内の大人散策コース」の紹介になります。参拝者数により、参拝時間は大きく変動しますし、目的によっても変動すると思いますが、観光的に回る事を前提にした上で、個人的に持っているイメージは、「空いていれば1時間」、「ちょっと混んでいれば2時間弱」で上記コースを回ってこれるのでないかと存じます。
■三峯神社への「表参道」経由のハイキング(ほぼ登山?)
上記、「三峯神社内の大人散策情報」を記載させて頂きましたが、「三峯神社」を「麓から徒歩で参拝するコース」につきましても記載いたします。繰り返しですが、この「三峯神社のアクセスは、徒歩でも可能」です。ハイキングの様に山道を進むのですが、それなりの標高差(600m程)がありますので、イメージ的には、「ハイキング < 登山」と言った印象を持っているので、歩きやすい靴・着替え・クマよけの鈴・両手が手が空くようにリュック等、しっかり準備していった方が良いと存じます(上記、「三峯神社」から「奥宮」もそれなりの距離がある山道ですが、高低差も距離もこちらの「表参道の方が難易度高い」認識です)。
こちらの「表参道」に関しては、以下、「3つの区間」に分けて記載します。最下部の地図をご参照しつつ、ご確認いただけますと幸いです。
- 麓の国道(140号線) ~ ロープウェイ跡 (最下部地図ピンク色の☆:★)
- 大滝神庭交流広場(駐車場) ~ ロープウェイ跡 (最下部地図水色の☆:★)
- ロープウェイ跡 ~ 三峯神社 奧宮遙拜殿 (最下部地図茶色の☆:★)
まずは、「麓の国道(140号線) ~ ロープウェイ跡(最下部地図:★) の区間」です。ここは、まさに「三峯神社 表参道」の始まるポイントです。国道脇の「三峯神社の鳥居」(ここでも、脇を狼の神使が両脇を守護しています(狛狼?))をご認識されている方も多いと思いますが、お店もあり、参道は整備され「歩きやすい道」です。
「鳥居」をくぐり、お店の前を抜けるとすぐに「朱色の橋」が出てきます。「登竜橋」と言われる橋の様で、その下を流れるのは「荒川」です。「ん?…」って感じかもしれませんが、東京を流れ東京湾にそそぐ「荒川」です。「夏の緑に映える登竜橋」も、「秋の紅葉に溶け込む登竜橋」も中々のもので、「荒川の最上流部」に近い景色を楽しめるポイントとご理解いただいて良い認識です(上流部は、分水嶺なので、分水嶺を紹介した別記事もご参照ください)。そして、この「登竜橋」を越え、「ロープウェイ跡地」までの数百mは、「参道」が整備され、若干の高低差はありますが、非常に歩きやすいので、気軽にいらっしゃっても良いエリアだと思っております。
参道の入口と登竜橋、参道、ロープウェイ跡地の様子
次に紹介するのは、「大滝神庭交流広場(駐車場) ~ ロープウェイ跡(最下部地図:★) の区間」です。私の認識する限り、「三峯神社の表参道」からのハイキングでの参拝をされるほとんどの方が、「大滝神庭交流広場の駐車場」に車を止めて、いらっしゃっているのでないかと思います。最下部の地図に示しますが、「大滝神庭交流広場の駐車場」から「三峯神社の表参道」に出るまで、寄り道せずとも15分ほどかかると思いますが、途中「神庭洞窟」・「夫婦滝」・「竜門の滝」等、中々の見所もありますので、プラスで15~20分程寄り道していっては如何かと思う次第で、「この地域の歴史と自然」を満喫しつつ山道を進むのも良いのでないかと思います。ただし、このエリアは、「本当の山道」 or 「川沿いの狭い道」 or 「滑りやすいデッキの道」になるので、歩きやすい靴で、両手が空くようなスタイルで臨むべきと思います。
大滝神庭交流広場(駐車場) ~ 参道に出るまでの様子 (神庭洞窟、夫婦滝、竜門の滝の様子も)
そして3つ目に紹介するのは、「ロープウェイ跡 ~ 三峯神社 奧宮遙拜殿(最下部地図:★) の区間」です。上記の繰り返しで恐縮ですが、この区間は、個人的な印象として「ハイキング < 登山」の印象です。本当の山道ですし、かなりの急斜面もあります。場所によっては、つまずいて転んだ瞬間、滑落の危険がある場所もありますので、「歩きやすい靴・着替え・クマよけの鈴・両手が手が空くようにリュック」等、しっかり準備して臨んで頂きたいと思います。
とは言いつつ、厳しい道のりであると同時に、「自然を満喫できるコース」である事は間違いなく、高低差はある物の「綺麗な水の流れ、美しい滝、秋には紅葉も楽しむ事が出来る、中々のコース」です。距離的には、数 ㎞ 程ですが、「行き(登り):2-3時間」、「帰り(下り):1.5~2.5時間程度」の行程で、体力のある方限定になるかもしれませんが、こういった大人散策(ハイキング or 登山?)も検討してみてはいかがかと思います。ちなみに、Google Mapで見ると、「表参道」を直線的に表現している様ですが、「直線はなく、つづら折りの急な山道が続いいている」と認識すべきと思います…。
ロープウェイ跡 ~ 三峯神社 奧宮遙拜殿区間の様子 (最後の写真は奧宮遙拜殿付近からみた麓の方面)
以上が、「麓の国道(140号線) ~ ロープウェイ跡(最下部地図:★)」 、「大滝神庭交流広場(駐車場) ~ ロープウェイ跡(最下部地図:★)」 、「 ロープウェイ跡 ~ 三峯神社 奧宮遙拜殿(最下部地図:★)」 のそれぞれの情報になります。まとめて回っても良いと思いますが、「ロープウェイ跡 ~ 三峯神社 奧宮遙拜殿(最下部地図:★) 区間」だけは、甘く見ないでしっかり準備されて臨んで頂きたいと思います。
【最後に】
以上が、「埼玉県秩父の山間にある、秩父三社の1つで、関東屈指のパワースポットとも言われる『三峯神社』に付き、境内と表参道(ほぼハイキングコース?)の大人散策情報を、多くの写真と共にご紹介」申し上げた内容になります。
正確に何年前に創建されたか分からない程の長い歴史を持ち、「芸術性の高い社殿や門」を見る事が出来、珍しい「三ツ鳥居」や「狼の守護神(狛狼?)」も見る事が出来る「三峯神社」。車でもバスでもアクセス可能ですが、ハイキング(< 登山)的にお参りする事も可能。こんな様々な切口で、楽しむ事が出来るのが「三峯神社」です。その周辺も含め、大人散策してみては、いかがでしょうか?(秩父三社(三峯神社・宝登山神社・秩父神社)のポタリング/散策情報を別記事で、紹介しています。また秩父の観光情報につきましても、紹介しておりますので、併せてご参照下さい)
以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!