アマテラスが隠れる「天岩屋(岩戸)神話」とは? (天孫降臨神話への序章?) ~日本神話の「超 概要理解」シリーズ④~

日本神話シリーズ 天岩屋(岩戸)神話

【以下「はじめに」の前に…】

本文に入る前に、以下の動画を「無料版AI動画作成アプリ(ソフト?)」で、『天岩屋(岩戸)神話』に関する動画」作成してみました…。「なんとなーく」本記事の記載内容が見えると思いますので、ご興味ありますれば、まずはご参照ください。尚、ナレーションと漢字の読み仮名の修正方法が判りませんでしたので、ひらがな表記になっております事、予めご了承ください。

如何でしたでしょうか???

まずは、動画を参照頂き「頭に入りきらない部分を補う形で、テキスト記事を確認頂く」感じでご拝読頂ければ幸いと思って折ります。

では以下、本文に入らせて頂きます!

こちらのページでは、「なぜこのストーリーを神話の一部に含めたか、いくつかの見解があると認識する『天岩戸(天岩戸)の神話』につき、どんな神話であるか、”超” 概要を抑えつつ、他の神話との関連性も含め考察」をさせて頂こうと思います。

📚本記事で得られる情報📚
天岩戸(天岩戸)の神話」の超概要
天岩戸(天岩戸)の神話」に関する考察と他の神話との関連

皆様は、『天岩屋(or 天岩戸)の神話』はご存じでしょうか? 「神話の舞台」として有名な、「宮崎の高千穂」に「天岩戸神社」があり、「アマテラスがこもったと言われるその岩戸(岩屋)その物」を「ご神体」として祭っており、その近くには、神々が「籠ってしまったアマテラス」を外に出そうと思案(会議?)したと言われる「天安河原の洞窟(仰慕窟(ぎょうぼがいわや))」もあります。つまり、本ブログ別記事で記載しました「②神々の分類と国生み (別天津神・造化三神・神世七代・天津神・国津神とは?) 」、「③天照大御神 vs 須佐之男命 (黄泉国神話と天照大御神 vs 須佐之男命の誕生・誓約の神話とは?)」の神話と比べると、かなりリアリティ度合いが上がっている印象を受ける神話だと思う次第です。

尚、先に「日本神話の全体図」をご覧になってから、個々の神話に入る方がイメージしやすい可能性もありますので、「先に全体図を確認されたい方は、こちらのリンク」よりご確認ください。

こちらのページでは、そんな個人的印象を持ってしまう「天岩屋(天岩戸)神話」に付き、記載させて頂こうと思います。すなわち、「なぜこのストーリーを神話の一部に含めたか、いくつかの見解があると認識する『天岩戸(天岩戸)の神話』につき、どんな神話であるか、”超” 概要を抑えつつ、他の神話との関連性も含め考察」をさせて頂こうと思います。

(尚別ページにて、①日本書記 vs 古事記 (日本書紀とは? 古事記とは? 日本神話とは?) ②天地開闢の神々の分類と国生み (別天津神・造化三神・神世七代・天津神・国津神とは?)③天照大御神 vs 須佐之男命 (黄泉国神話と天照大御神 vs 須佐之男命の誕生・誓約の神話とは?)④アマテラスが岩屋れる「天岩屋神話」とは? (天孫降臨神話への序章?)⑤「スサノオによるヤマタノオロチ退治の神話」とは?⑥大国主関連の神話 (因幡の白兎& その後(スサノオの住む根国訪問)・国作り神話とは?)⑦大国主関連の神話 (国譲り神話とは?)⑧天孫降臨とは?⑨ニニギと息子2人(海幸彦・山幸彦)ってどんな人?⑩神武東征とは?⑪ヤマトタケル(日本武尊)っどんな人?⑫日本神話の全体図を勝手に理解⑬日本神話の全体図から “メッセージ” と “リアリティの程度” を妄想⑭天皇家の「欠史八代」って何?⑮神話の時代から天皇家の家系を三種の神器って何?、と言った内容でそれぞれ記載しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです)

【天岩屋(天岩戸)神話の “超” 概要と他の神話との関連】

まずは「天岩屋(天岩戸)神話」の概要から抑えさせて頂きます。

この神話は、本ブログ別記事で記載しました「『アマテラス:天津神の主宰神』と『スサノオ:国津神の始まりの神』の誓約の神話」にて、スサノオ(須佐之男命)が一方的に勝ちを宣言し、乱暴狼藉をはたらいた際、アマテラスの従者が亡くなってしまう事に端を発する認識です。これに抗議する意味なのか、ただ単にがっかりしてしまったのか、現実逃避したのか分かりませんが、アマテラスは岩屋(岩戸)にこもってしまいますアマテラスは「太陽神」ですので、岩屋(岩戸)にこもってしまった事で高天原(天上国?)も葦原中国(地上国?)も闇に覆われてしまうのですが、この状況を打開しようと神々が考え(会議し?)、行動し、アマテラスを岩屋(岩戸)から出したことにより、「再び高天原(天上国?)と葦原中国(地上国?)に光が戻った」と言った理解が、この神話の超概要の認識です。

参考:「天岩屋(天岩戸)神話」の個人的理解の概要
「『アマテラス:天津神の主宰神:太陽神』と『スサノオ:国津神の始まりの神:海原の神』の誓約の神話」にて、スサノオ(須佐之男命)が一方的に勝ちを宣言し、乱暴狼藉をはたらいた際、アマテラスの従者が亡くなってしまう事に端を発する。これを機に、アマテラスは岩屋(岩戸)にこもってしまうと(この岩屋(岩戸)は、高千穂の天岩戸神社のご神体とされるらしい)、高天原(天上国?)も葦原中国(地上国?)も闇に覆われてしまう。この状況を打開しようと神々が、集まり、考え(この神々が集まり思案した場所が「天安河原の洞窟(仰慕窟(ぎょうぼがいわや))」とも言われるらしい)、「思金神」の指示の元、長鳴鳥(鶏?)を集め鳴かせ、鏡や勾玉を作らせ、神々は配置に付いた。続いて、「天宇受売命」が、神がかり的に踊り狂うと(神楽の起源?)、神々は笑い転げた。その様子を不思議に思ったアマテラスは、少しだけ岩戸を開け、何事か尋ねた隙に「布刀玉命」が鏡を差し出だすと、アマテラスはその鏡を覗き込んだ。その瞬間に「天手力男神」がアマテラスを外に引き出し、「布刀玉命」が注連縄を渡して、アマテラスを再び岩屋(岩戸)の中に戻れない様にした。すると再び高天原(天上国?)と葦原中国(地上国?)に光が戻った

つまり、弟であるスサノオの乱暴狼藉により、自身の部下が亡くなってしまった事により、心を落としたのか、スネたのか、現実逃避したのかはわかりませんが、アマテラスが、岩屋(岩戸)にこもってしまうと、世の中から光が消え、皆が困ったので、別の神々が思案して行動し、何とかアマテラスを外に出す事で、再び世の中に光が戻った」と言うのが、「個人的に理解した『天岩屋(天岩戸)の神話』」の超概要になった次第です。同時に「結構手間のかかる親方だな…」と思ってしまった部分もありますが…。

【天岩屋(天岩戸)神話に関する勝手な考察】

上記、「天岩屋(天岩戸)神話」の超概要を抑えましたので、こちらではこの神話に関する勝手な考察をさせて頂こうと思います。以下に列挙しますので、併せて皆様も考察頂ければと思います。

  • 何処までが真実かわかりませんが、高千穂に「天岩屋(天岩戸)」が天岩戸神社のご神体として祭られ、近くに神々が集まり、会議したと言われる場所:天安河原の洞窟(仰慕窟(ぎょうぼがいわや)があるという事は、事実は「高天原 ≠ 天上国」で「高天原=地上国(九州高千穂)」という事?
  • この神話の意図」を考えると、「アマテラスがいないと太陽がないので皆困るでしょ!」、「アマテラスってそれだけすごい神様なんだよ!」、「他の神々が泡食ってアマテラスに戻って来るように動くんだから、アマテラスは最高神なんだよ!」と言った様なメッセージを言いたかったのかと推測できるが…
  • ただ、自身の部下が亡くなったという事で、気持ちは解るけど、それにより「周りの事を考えず引き籠ってしまう」のはどうかと思うし、「外が賑やかだから出てくる」と言う事象から推察すると、「アマテラスって、少し幼稚で、結構人間臭い神」に見えてしまう… (もしかしたらそれが狙い?)
  • 「天岩屋(天岩戸)神話」の神々は、後の「天孫降臨神話」の神々と基本同じ顔ぶれなので、「天岩屋(天岩戸)神話」は、天孫降臨に向けてアマテラスが部下の神々の忠誠心を試した試金石にも見え、「天孫降臨の序章 / 布石」とも思える
  • ちなみに、天孫降臨の際、アマテラスがニニギに授けた「三種の神器」のうち「鏡」(八咫鏡(伊勢神宮の御神体))と「勾玉」(八尺瓊勾玉(皇居の天皇の身近にあるらしい))は、この「天岩屋(天岩戸)神話」に由来すると言われるらしく、鏡(八咫鏡)は「伊斯許理度売命」が、勾玉(八尺瓊勾玉)は「玉祖命」が、この神話で「アマテラスを岩屋(岩戸)から出すために作った」と伝えられる観点からも、天孫降臨の序章 / 布石」にも見えてしまう… (尚、「草薙剣」は、スサノオがヤマタノオロチ退治にて、オロチの体内から出てきた剣と言われ、後にヤマトタケルの東征時に授けられ、現在は熱田神宮の御神体になっているらしい)

つまり、「天岩屋(天岩戸)神話」は、具体性もあり、人間味も感じられ、後の神話にも(現在の三種の神器にも)関連してくるので、全く嘘とは言えないかもしれないが、着色やファンタジー要素が強く、そのまま受け入れる事は難しい反面、何某かの事実に基づいて作られた、全てを神話として片づける事が難しいストーリー』ではないかと勝手な考察をしてしまった次第です。

【最後に】

以上が、「なぜこのストーリーを神話の一部に含めたか、いくつかの見解があると認識する『天岩戸(天岩戸)の神話』につき、どんな神話であるか、”超” 概要を抑えつつ、他の神話との関連性も含め考察」させて頂いた内容になります。

上記「かなりファンタジー要素が強いが、全てを作り話では片づけられないのでは?」と言った考察をさせて頂きましたが、皆様はどの様に感じられましたでしょうか? 天津神の最高神で、太陽神でもあるアマテラスですから「物凄い威厳と風格を持った神」のイメージをしてしまいますが、どちらかと言うと「少し幼稚で、人間臭い神」であるとも思った部分もあり、古事記・日本書紀をベースとする」日本神話の目的と推察される「天皇の日本統治置ける正当性」を唄うには、「少し弱いかな…」とも思ってしまった次第です(人間臭く、親しみやすい印象こそが、ポジティブに作用する事もありますが…)。いずれにしても、今後この「天津神系の神話は、天孫降臨の神話」に繋がって行く認識なので(国津神系の大国主の「国作り神話」に「少名毘古那神」と言う天津神系の神様が登場しますが…)、この「天岩屋(天岩戸)神話」のリアリティも含め、引き続き妄想していきたいと思います。

尚本ブログでは、諏訪大社熱田神宮大宮氷川神社川越氷川神社川越喜多院日光の二社一寺久能山東照宮浅草寺深大寺神田明神大國魂神社等々、有名何処の神社仏閣に加え、日本三大怨霊 / 日本三大八幡 / 神社の社格 / 神社のカテゴリー分類と言った内容に関する考察の記事も記載しております。以下に、本ブログで記載した(一部記載が追い付いていない神社仏閣もありますが…)祭神の系統や社格(神社)や宗派(仏閣)といった切り口で、マトリックス上にまとめた一覧表を共有させて頂きますのでご参照頂けますと幸いです。また、今後調査や訪問を行い、本ブログで記載していきたいと思って折りますので、「更新中」である事を予めご容赦頂けますと幸いです(画像では見にくいので、クリック頂くとpdfのファイルが開く様になっております)。

それぞれの物語を上記考察(妄想?)も踏まえつつお読みいただくと、日本神話(≒古事記・日本書紀)をもっと楽しむ事が出来るのでないかと思います。そしてその思いと共に、神社巡りをされると、有意義な大人散策を遂行できるのでないかと(勝手に)思っている次第ですので、別記事も併せてご参照頂けますと幸いです。

日本神話シリーズ
日本神話とは?:保存版! 日本神話の流れ・神々・背景を鳥瞰図的に整理! ~「日本神話・概要理解シリーズ / まとめ記事」~
日本神話シリーズ 古事記 vs 日本書紀 (比較表)
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