【はじめに】
本ブログ別記事で、越生(黒山三滝等)とその周辺(高麗(川)付近の巾着田や高麗神社等)のポタリング情報を記載させて頂きました。また、ツツジの名所、五大尊つつじ公園も越生の顔の1つなので、ご紹介させて頂きました。今回は、そんな越生のウォーキング(大人散策・散歩)情報を記載させて頂きます。
簡単な今回のコース概要とそしては、私達夫婦の住まう川越から、東武東上線の坂戸駅まで行き、そこで東武越生線に乗り換え、越生まで行き、越生駅から越生梅林まで大人散策(ウォーキング)。越生梅林で梅を楽しんだ後、来た道とは別の道で(一部同じ道を通りましたが)、越生駅を目指して再び大人散策。越生駅まで戻ったら、今度は八高線で高麗川まで行き、高麗川で川越線に乗り換え、川越まで帰ってくるコースです。
お伺いしたのは、3月頭で、ちょうど梅の季節。美しく、香り高い梅の花は勿論ですが、道々に目を引く石像・石仏や神社仏閣、そして街の歴史を知る事が出来る様々な碑があり、大人散策にはうってつけの環境です。途中では、野生のイノシシを見つけたり、ヤギに出くわしたり、非常にスリリング?な大人散策でした。今回は、その大人散策における、越生駅から越生梅林の散策情報を、地図も含め、以下にご紹介します。
【越生における大人散策ルート:越生の楽しみ方】
① 越生駅・駅前通りの看板
越生駅前には、川越城・江戸城の築城主である、太田道灌の碑があります。しかも、「太田道灌をNHKの大河ドラマで取り上げてもらう為の署名活動」も行っている様です。まず思ったのは、「何で?」と言う事ですが、少々先の交差点にある観光者用の看板で、「太田道灌誕生の地」と言うものを発見しました。
あの有名な太田道灌。川越市役所の目の前にも銅像があり、(本ブログでも紹介させて頂きましたが)川越城と江戸城を築城した太田道灌の誕生の地が越生だったのです。歴史好きのつもりでいましたし、川越に住んで30年以上の自身が、太田道灌の出生地が越生である事、この時まで知らなかった事、恥ずかしくなってしまいました…。そんな事を思いつつ、改めて興味の湧きだした越生で、大人散策を開始した次第です。
川越市役所前の太田道灌と近くの市立博物館・その目の前の川越城本丸御殿
② 法恩寺
上記、駅前の通りにある、観光者用の看板から、広い道を渡ったその奥に法恩寺があります。門をくぐる前の右に、説明の看板があり、その説明文によると、738年に開創したとありますので、かなりの歴史を持つお寺の様です。源頼朝に寄進を受けた、徳川家康に寺社領を与えられた等、歴史を長年にわたり刻んできた事が伺えます。
境内は、落ち着いた雰囲気の中に、立派な本殿と手入れされたお庭があります。越生の中心であったと思われるこのお寺は、越生における大人散策において、開始と終了のご挨拶をさせて頂くべきスポットだと思いました。
③ 五大尊つつじ公園
本ブログ別記事でも紹介させて頂きました、ツツジが美しいスポットです。今回は、梅の季節に参らせて頂きましたので、静かな雰囲気でしたが、ツツジの季節の賑わいは、さわやかな季節感もあり、思わずウキウキしてしまうほど美しい光景です。少し高い位置にありますので、景色も良く、ツツジの季節に是非改めて訪れたい場所だと思いました。
写真はツツジの季節(例年4月~5月くらい)の物ですが、山の方を見上げ、ツツジが斜面に広がる様子、また高台から越生の街並みを背景に見るツツジ、いずれのケースも絶景で、越生の顔の1つと言って良いスポットだと思います。尚、それなりの斜面になっていますので、歩きやすいシューズでいらっしゃることをおすすめします。
④ 越生梅林
こちらも本ブログ別記事で紹介させて頂きました、越生の顔の1つと言って良いと思われる、梅のスポットで、今回の大人散策における最大の目標の場所です。上記、五大尊つつじ公園からは、2-3㎞程で行けますが(基本、越辺川の右岸(流れに沿って向いたときの右側)を進む感じです)。下記⑧に記載する通り、(通るルートにもよりますが)道々には、町中に越生の歴史をしのばせる様々な碑があったり、更には、祠や石像・石仏等もあり、今回に限っては、越辺川の河原でイノシシを見かけたりと楽しみながら(道々の写真は下記参照)、大人散策出来ました。
そしてこちらの越生梅林。こちらは梅の季節であれば、いつ来ても梅の花の美しさは勿論、その香りも楽しみの一つで、毎年楽しみにしている程のお気に入りスポットです。園内は、それなりの広さがあり、お土産物屋さんや(この季節限定だと思いますが)屋台やミニSL等も出ており、そんな賑やかな園内で、色とりどりの梅の花、様々な樹形、めずらしい梅等、色々な角度で梅を満喫でき、春の訪れを全身で感じる事が出来ます。車でもアクセス可能ですが、結構渋滞するケースも多いので、大人散策とセットで、越生の街を楽しみつつ、向かわれてはいかがかと思います。
⑤ 最勝寺 @2022年3月追加
越生梅林から、少し山を登った方に(とは言っても目と鼻の先ですが…)、最勝寺があります。現地の説明文によると、鎌倉時代の創建で、源頼朝ゆかりのお寺との事の様です。境内は広い訳ではありませんが、ちょっとした休憩スペースもあり、厳かな雰囲気の中、しばし歴史に思いを馳せるのも大人の楽しみ方の1つだと思います。
⑥ 上谷の大クス @2022年11月追加
越生梅林から2-3km位、山を登った場所に上谷(かみやつ)の大クスがあります。樹齢1000年を超える、埼玉県内一番の巨木との事で、そのお姿は、圧巻の一言。時を忘れて見入ってしまうほどの迫力と威厳を醸し出しています。以下の写真では、その感覚をお伝えしきれないと思いますので、山道をそれなりの時間登って行く必要がありますが、是非現地に脚を運んで頂き、ご自身でその雰囲気を味わって頂きたいと思います。
⑦ 弘法山観世音
上記、最勝寺・上谷の大クスを回っても良いですし、そのまま越生梅林を後にして、越辺川の左岸(流れに沿って向いたときの左側)を進む感じで、越生の中心部に向かうと、やはり同じように、石碑・仏像・様々碑が出来ます。詳細は地図をご確認頂きたいのですが、越辺川の直ぐまじかを散策でいるコースもあり、あまり知られていないルートだと思われ、車も入れないので、越生梅林とは別の梅の花の中をゆったりと大人散策が出来ます。そして改めて広い道に戻った後ですが、ショートカットで弘法山観世音に行ける道があります。こちらは、安産・子育ての神様と言われるようですが、私達夫婦の場合は、桜の季節に参らせて頂く事が多いです。今回は、桜にはまだ早いタイミングでしたので、改めて参ろうと思いました。
⑧ 八幡神社
上記、弘法山観世音へのショートカット道の入口付近に、交差点がありますので、その交差点を越辺川方面に行き、橋で越辺川を超えたすぐ左に、八幡神社が出てきます。大きい神社ではありませんは、風格のある神社で、奥の社殿の彫刻は素晴らしいの一言です。ちなみに、本ブログ別記事でも触れておりますが、入口にある石柱には「〇〇八幡神社」とあり、「〇〇」の部分が、セメントで隠されております。どうやら、戦後GHQの干渉を恐れ「〇〇」に部分(恐らく「村社」)が、隠された痕跡と推察しております。
⑨ 越辺川遊歩道
八幡神社を後にすると、越生梅林に向かった往路の道に出るはずです。その道をそのまま駅方面に戻る感じで進むのですが、来る時に通った祠の先で、越辺川の右岸に沿ってそのまま進む事が出来ます。越生梅林を出て、越辺川沿いを歩いていると、以下の様な写真の看板が、ポイントポイントで設置されており、迷わず越辺川沿いを散策する事が出来ます。越辺川遊歩道と言うようで、車の来ないこの道は、大人散策にもぴったりです。途中、飼われていると思いますが、ヤギがいたりしますので、探してみて下さい。
⑩ 山吹の里
越辺川のを流れに沿って進み、越生駅付近までくると、左岸に「山吹の里」が見えてきます。こちらは、「太田道灌が、文武両道に優れた武将となる、原点の場所」と言われている様です。その逸話を私なりの理解で記載すると以下になります。
「太田道灌が、にわか雨にあってしまい、蓑を借りようとある民家を訪れ、蓑を貸してほしい旨を伝えると、その民家の少女が一枝の山吹を、「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだに無きぞ悲しき」という歌と共に差し出した。その時、道灌は、「その意味」を理解できなかったが、後にその少女「蓑がない悲しさを古歌になぞらえ、思いを託した」事を知った道観は、少女の「意図」を組んであげられなかった事、そして自身の教養の無さを恥じ、それを原動力に、文武両道の武将になって行った」
「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだに無きぞ悲しき」という、平安期の歌があり『蓑』と『実の』を懸けおり、「家が貧しく、蓑一つも無く、貸せない事を山吹に例えた歌」と言う事らしいです
ご存じとは存じますが、(どこまでホントかは、不明な部分もある様ですが)徳川家康も、三方ヶ原の戦いの後、しかみ像なる絵をかかせ、自身への戒めとして一生傍に置いたという逸話もあります。太田道灌の逸話も、何処までホントの話か議論の余地はあるかもしれませんが、やはり「歴史に名を残す人」と言うのは、「自身の至らなさを正面から受け止め大きくなっていったんだ」と自分自身への戒めとして心掛けなければいけない事、気付かさせられます。
⑪ 道々の碑
上記にも記載しましたが、越生の町中には、越生の街の歴史をしのばせる、様々な碑が建ってます。すべてを網羅できているわけではありませんし、どれくらいの範囲で、どのくらいの数建っているかわかりませんが、この地域の歴史を知るには、良いものだと思いました。以下の地図に、私達夫婦が散策した際に見つけた碑の写真とその位置を地図に記載しますので、心に止めおきながら散策されると、大人散策がより面白い物になると思います。
【最後に】
上記、越生における大人散策情報を記載させて頂きましたが、皆様はどの様に思われましたでしょうか? 少しだけかもしれませんが、自然(木々や花、川の流れ、イノシシ等)を感じながらのウォーキングは、正に大人散策だと思います。しかし、越生が謳っているのは、「ハイキングの街、越生」の様です。今回はハイキングではなく、もう少し難易度を下げた、大人散策バージョンでしたが、次回はもう少しレベル感を上げ、ハイキングで越生の街を楽しみたいと思いました。同時に太田道灌の事、知っているつもりでいましたが、自身の無知を今回思い知らされましたので、「太田道灌」をKey Ward にした大人散策も企画してみたいとも思った次第です(太田道灌が築城したと伝わる川越城と江戸城の散策情報は、別記事で記載しておりますが…)。
以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!