【はじめに】
今回は、川越とその周辺にある、「巨木/古木/名木」を巡る大人ポタリング情報を紹介致します。
私達夫婦の住まう街、「川越」、は「小江戸」として有名で、蔵造りの街並みが残る、歴史情緒あふれる街で、多くの観光客の方が訪れてくださる場所です(別記事参照ください)。「歴史と風情を感じる街、小江戸・川越」なので、蔵通りの街並みや、神社仏閣は、その中でも有名で、観光の目玉と言って良いと思います。
しかし、この街に住まう者として、観光の目玉だけでなく、普段の生活の中でも感じられる川越(その周辺も含め)の魅力を発信したいという意思があり、古墳の散策/ポタリング、や川越街道・日光脇往還・鎌倉街道と言った古道、季節の移ろいを感じる散策/ポタリングコース(川越近辺、高麗(高麗川)近辺、越生近辺)、出世をKeyWordにしたポタリング、郷愁を感じる橋を巡るポタリング、と言った記事も紹介させて頂きました。
その流れと言う訳ではありませんが、今回は、川越とその近辺にある、巨木/大木/名木に焦点を絞って、大人散策/ポタリング情報をご紹介します。「歴史のある地域だからこそ」と思うのですが、樹齢200年を超える名木が、この近辺には多くあるのです!
【川越とその近辺にある巨木/大木/名木】
以下に順を追って、川越とその近辺にある、巨木/大木/名木をご紹介します。それなりの広範囲になるので、1日で回ろうとすると自転車でのポタリングが宜しいと思いますが、分割作戦で、別記事でも触れさせて頂きました、街道散策と併せていらっしゃっても宜しいかと存じます。
川越市内観光地エリア
・東明寺のイチョウ
川越観光の目玉の一つ、菓子屋横丁から、今少し北に行った所にあります。河越夜戦の古戦場と伝わるお寺の境内に、「川越夜戦跡」の碑と共に、大きなイチョウが鎮座しています。河越夜戦の説明看板はありましたが、この大木の説明は見当たらなかったので、詳細は不明ですが、その佇まいから、かなりの樹齢だと推察できます。(河越夜戦に関しては、地形等の切り口で、「戦いの経過」勝手な考察を別記事で加えさせて頂いております)
・氷川神社にあるご神木
樹齢600年以上と伝わる欅の木です。氷川神社は川越の観光地エリアの最北部にあると思っていただいて良いと思いますが、このご神木は、その境内の中でも奥まった北側にあります。別記事の川越観光に関する記事①、②、③とそれぞれで、氷川神社は近いエリアなので、併せてご覧いただけ散策プランをして頂ければ、効率的なプランニングが出来ると思います。(氷川神社の詳細情報を別記事で紹介しております)
・三芳野神社のクスノキ・杉
♫とーりゃんせ、とーりゃんせ♫ のわらべ歌発祥の地と言われる神社、三芳野神社の境内にも巨木(クスノキ)があります。「わらべ歌発祥の地」として有名ですが、系内には先のクスノキ以外にも、イチョウ・欅の大木も見られ、歴史を感じられずには、いられない場所です。すぐ目の前には、別記事で触れました、川越城本丸御殿(日本に4つしか現存しない御殿)がありますので、併せて散策されてはいかがでしょうか?
ちなみにこの三芳野神社、「三芳野神社の初雁の杉にまつわる伝説(”初雁”の由来)」の舞台となった神社としても有名で、社殿の裏(北側)には、「二代目(石碑)、三代目(表札)初雁の杉」の碑が建っており、まだ小さな杉が植えられています(詳細は、川越市の博物館だよりのバックナンバーをご参照くださいhttps://www.city.kawagoe.saitama.jp/welcome/kankospot/hommarugotenzone/hakubutsukan/kankoubutsu/hakubutsukandayori3.files/73.pdf )。
この伝説は、川越城跡になる三芳野神社と共に、入間川をははさんだ、川越市的場・上戸付近にも伝わっている話で、霞ヶ関東城学校には、「三芳野里旧跡の碑」なる石碑も建っています(別記事で、この付近(川越市的場・上戸)の散策・ポタリング情報も記載しています)。こういった歴史的背景を踏まえつつ、散策するのも大人散策の醍醐味だと思った次第です。
・富士見櫓跡のクスノキ
川越城祉の南側に位置する、富士見櫓跡の斜面に、かなりの迫力のあるクスノキがあります。元々高台にある櫓跡なので、眺めがいいのでしょうが、この木の存在を知ってると、更に遠くからでも富士見櫓跡の場所が分かるくらいです。歴史的な価値のある場所でもありますので、是非脚を伸ばしてみて下さい。
・喜多院のご神木 (槇)
本ブログでも何度かご紹介致しました、有名な喜多院ですが、こちらのご神木(槇)の事をご存じの方は少ないのでないかと思います。「樹齢350年の天海僧正のお手植え」との事ですので喜多院にお越しの際は、是非ご覧になってください。(喜多院の詳細情報を別記事で紹介しております)
・出世稲荷神社のイチョウ
出世をKeyWordにしたポタリング情報の際にも触れさせて頂きましたが、本川越からほど近い、出世稲荷の参道入り口に、対のイチョウがあります。樹齢は、650年と看板にありますので、上記に記載した、氷川神社の欅の木と同年代といった所でしょうか? 戦国時代からこの地位根を下ろす大木ですので、出世のご利益間違えなしの大イチョウだと思います。
・三変稲荷神社古墳のムクノキ
こちらは、古墳の散策/ポタリング情報の際に、取り上げさせて頂きました古墳です。古墳の頂上付近には、大きなムクノキがあり、根が結構むき出しになっています。長い年月、この古墳を守ってきて、今も尚、守っている雰囲気を漂わせています。
・川越八幡神社の縁結びのイチョウ
本川越駅からも川越駅からも丁度等しい位の場所にあり、川越観光の記事でも取り上げさせて頂きました。このイチョウは、現上皇様がお生まれになったタイミングで植えられた、2本のイチョウが、今は1本の木となり(一本の木の様に見えるだけ?)、縁結びの象徴となっているのからです。あまり知られていないかもしれませんが、地元では有名な場所ですので、ちょっと足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
・見立寺のヒマラヤ杉 2023年7月追加
川越七福神巡りの中の1つ、菓子屋横丁近くの見立寺には、樹齢150年と言われる、ヒマラヤ杉の大木があります。観光地の目玉、菓子屋横丁の直ぐ近くですので、是非脚を延ばしてみては如何でしょうか?また、七福神巡りの際には、忘れずに見学ください。
小畔川近辺
・鯨井のヒイラギ
別記事で紹介しました、河越氏館跡から少し北西に行った所にあります。説明看板には、樹齢の記載はありませんが、紆余曲折の歴史がある様です。確かに「大木」と言う訳ではありませんが、埼玉県でも、「稀なヒイラギの古木」と言う事の様です。
・慈眼寺の枝垂桜
川越児玉往還の散策・ポタリング情報の記事でも紹介させて頂きました。春には、美しい枝垂桜を目にする事が出来、正に神社の名前の通り、眼を慈しんでくれるようです。ソメイヨシノよりも、少々早めに開花する傾向の様なので、見学に行かれる際は、開花情報の取得をしつつ、いらしてください。また、花の季節も良いですが、樹齢260年と言われる名木ですので、それ以外の季節(個人的には、新緑が好きです)でも、この木の素晴らしさを感じる事が出来ると思います。
・下中坂の大ケヤキ
こちらも慈眼寺の枝垂桜同様、川越児玉往還の記事で、紹介させて頂きました。埼玉県に多くあると思われる白髭神社(日光脇往還の記事をご参照ください)の入口に、対で欅の大木があります。樹齢は500年以上とも言われており、戦国時代からこの地に根を下ろす2本の木は、風格十分。ケヤキの木ですので、夏の新緑に加え、秋の紅葉も楽しめる大木です。
日光脇往還沿い
・土屋神社
こちらは、 日光脇往還 の散策・ポタリング情報でも紹介させて頂きました。こちらの神社社殿の裏にある杉の古木は、何と樹齢1000年と言われているようで、古墳の上にそびえています。一見枯れた様にも見えますが、決してそんな事は無く、風格十分なその姿は、上記の三変稲荷神社古墳のムクノキ同様、この古墳を守り続けてきた風格を感じざるにはいられません。
・白髭神社のケヤキ
上記、下中坂の大ケヤキ同様、埼玉県に多いと言われる、白髭神社(こちらは鶴ヶ島市脚折町)の欅です。樹齢は900年と言われているそうですが、現在は、幹の太さは感じても、全体的に小ぶりに見えます。その理由は説明文によると、昭和47年に風雨と自らの重みで、枝が幹の部分まで含め折れてしまったとの事。900年以上この地に根を下ろしてきた欅ですので、復活し、今後も末永くこの地を見守ってもらいものです。(日光脇往還の記事にて、別の白髭神社や街道散策・ポタリング情報を紹介しています)
・ 日光脇往還 杉並木
「並木とは?」の記事や、日光脇往還の記事でも紹介させて頂きました。どれが巨木と言う訳ではありませんが、散策していると、森の中を歩いているようで、すぐ近くを多くの車が行きかう幹線道路とは思えない、不思議な感覚になる場所です。杉並木と言われていいますので、杉の巨木を随所に見られますが、傷んでしまったのか、伐採の跡も見られます。時代の移ろいを感じる事が出来ると思います。
南古谷・新河岸エリア
・南古谷、並木の大クス
JR川越線、南古谷駅の南側の近く、住宅街の中に、圧倒的な存在感を誇るクスノキがあります。説明文には、樹齢の記載はありませんが、県の天然記念物に指定されているとの事です。このクスノキを見ていると、根っこの底にトトロがいるのでないかと思えてきます。枝ぶりもすさまじく、「自らの重みで折れないように」と言う事だと思いますが、添え木がされており、その添え木もかなり立派な木材でした。大切に、末永くこの地域を見守ってほしいと思いました。
・新河岸川河岸場跡近くの日枝神社境内の欅
川越の歴史欠かせない、新河岸川の船運。この主役の場所が、新河岸川河岸場ですが、この近くの日枝神社の入口に、大きな(恐らく)ケヤキの木があります。お伺いした際は、冬だったので、葉が落ちてしまってましたが、夏の新緑はさぞかし美しいだろうと思った次第です。
また、新河岸川に関しては、その概要と新河岸川沿いの大人散策情報(赤間川含む)を別記事にて記載していますので、併せてご参照頂けますと幸いです
・砂氷川神社のシラカシとイヌツゲ
新河岸川河岸場跡から、北西に、徒歩10分弱の場所にある、砂氷川神社の境内に、樹齢260年を超える、シラカシとイヌツゲがあります。2つの木とも270年程の樹齢と言われているので、同じ境内にある、同世代の仲良しの古木と言う事の様です。
シラカシは、通りに面し、すごいオーラを放ってそこに根を張っているので、すぐに存在に気遣いますが、イヌツゲは、境内の奥にあり、イヌツゲと言う事もあり、大きさは控えめです。それでも境内の西側から見上げるイヌツゲは、とてもイヌツゲとは思えない風格の木で、私の内にちょこんとあるイヌツゲとは訳が違います。是非この2つの木のオーラを感じ取ってみて下さい。
番外編 (追加情報含む)
・越生/上谷の大クス @2022年3月追加
越生の楽しみ方:ハイキングの街、越生を大人散策/散歩(埼玉)埼玉県越生町にある、越生梅林から2-3km位山を登った場所に、上谷(かみやつ)の大クスがあります。樹齢1000年を超える、埼玉県内一番の巨木との事で、そのお姿は、圧巻の一言。時を忘れて見入ってしまうほどの迫力と威厳を醸し出しています。以下の写真では、その感覚をお伝えしきれないと思いますので、是非現地に脚を運んで頂き、ご自身でその雰囲気を味わって頂きたいと思います。
・東松山岩殿観音のイチョウ @2022年11月追加
本ブログ、別記事でも紹介しました、ツツジが綺麗な物見山の麓にある、岩殿観音。ここにも大木があります。それは、樹齢700年以上と言われるイチョウ。正に圧巻のイチョウです。根っこも迫力の形をしており、長い時の流れを感じさせてくれます。岩殿観音のご参拝と合わせご覧頂ければと思います。また、少しだけ努力して、奥の階段を上ると、物見山に登る事が出来ます。
・八幡神社の大ケヤキ @2023年5月追加
本ブログ、別記事でも紹介しました、川越児玉往還上にある島田橋。この島田橋の少し北にある、八幡神社に大木があります。それは、樹齢700年以上と言われる大ケヤキ。迫力の根っこも含め、見学頂ければと思います。また、こちらも別記事の狛〇シリーズのページで紹介しておりますが、こちらの社殿の屋根には、「八幡様の神使・鳩」が、2羽おり、正に「狛鳩」と言った感じですので、こちらもあわせてご覧頂ければと思います。
・ときがわ町にある大銀杏 @2023年7月追加
本ブログ別記事の「明覚駅~慈光寺の大人散策の記事」でも、紹介しましたが、ときがわ町のJA 都幾川直売所の南に、樹齢1200年程と言われる大銀杏があります。中々の大木ですし、周囲の大人散策スポット(春先の芝桜等)と含めて、大人散策/ポタリングのコースに組み込んでみてはいかがでしょうか?
・ときがわ町・慈光寺にある多羅葉の木 @2023年7月追加
本ブログ別記事の「慈光寺の大人散策の記事」でも、紹介しましたが、慈光寺境内・阿弥陀堂(本堂)の前には、多羅葉の木があります。現地説明文によると『「郵便葉書(はがき)」の語源になった』との事で、樹齢は1200年程になると言われていいるそうです。
・高麗神社のご神木と枝垂れ桜 @2023年7月追加
別記事でも紹介しております、巾着田の曼殊沙華で有名な日高市にある高麗神社。こちらの境内に、樹齢300年の彼岸桜のご神木、本殿と参集殿の間を高麗家住宅の方に抜ける通路に、もう一つの檜のご神木があります。
更に、上記檜のご神木の先には、江戸時代の初め、慶長年間に建てられたと言われる、400年以上前の建造物・高麗家住宅があり、その傍らに、樹齢400年と言われる枝垂れ桜もあります。
それぞれ見事な大木ですので、是非ご覧頂き、パワーをもらってください!
・秩父清雲寺の枝垂桜
秩父好きの私達夫婦が、桜の季節にお邪魔するも、中々タイミングが合わず、桜の花を1度しか見たことのない枝垂桜があります。こちらの枝垂桜の樹齢は600年と言われているようです。花の季節に参らせて頂いたのは1度しかありませんが、新緑の季節には何度もお伺いさせて頂いており、そのパワーを感じる事が出来るスポットです。別記事の秩父の大人散策情報と合わせ、観光の候補地にご検討してみて下さい。(秩父三社のポタリング情報も記載しています)
地図:https://goo.gl/maps/K1EQwGPytWSziCA37
・西善寺のコミネカエデ
秩父市ではなく横瀬町の認識ですが「西善寺のコミネカエデ」も、秩父に脚を運んだ際は、脚を運ぶべき寺院だと思って折ります。山門・本殿も立派ですが、西善寺における見所は「カエデ」。樹齢600年を超えると言われる大木で、苔むした幹はその歴史を感じさせてくれる堂々たるお姿。「当山は霊場につき、物見遊山の者、酒気帯びの者、境内に入る事を禁ず」との事ですので、心穏やかにお参りをさせて頂きつつ、併せて「コミネカエデの見学」をさせ頂いてはいかがでしょか?
地図:https://maps.app.goo.gl/TEkDA6Hz5dCBgaaf8
・山梨県北杜市清春芸術村の桜
故郷である、山梨県北杜市にある、心洗われるスポットです。新緑の季節も非常に良いのですが、やはり桜の季節は格別。洗練さされた芸術の空間で、樹齢100年程と言われる桜の木々の中を、散策してみてはいかがでしょうか? (別記事でに、北杜市の大人観光スポットも紹介しています)
地図:https://goo.gl/maps/BhXVo28bDDYpFjkz6
・山梨県北杜市神代桜
日本最古とも言われ、樹齢にして1500年とも2000年とも言われる桜が、我が故郷山梨県北杜市にはあります。弥生時代からこの地に根を下ろす桜ですので、「神が宿っている事間違えないでしょう」と思えてしまいます。これだけの巨木/大木/古木/名木ですので、大切に守って行ってほしいと心から思える木で、見ているだけで涙の出てきてしまいます。(別記事でに、北杜市の大人観光スポットも紹介しています)
地図:https://goo.gl/maps/XRLkaMRepP4ovtgz6
【最後に】
以上、(番外編で、埼玉県秩父と山梨県北杜の情報等も記載させて頂きましたが、こちらは参考情報としてとらえて頂き…)川越とその周辺の巨木/大木/古木/名木をご紹介させて頂きました。歴史のある地域だからでしょうか、それなりの数の巨木/大木/古木/名木があると思いましたし、同時に、まだ知らない巨木/大木/古木/名木があるだろうとも思った次第です。
今後も、巨木/大木/古木/名木を見つけたら、情報をアップデートさせて頂こうと思いますが、まずは上記の巨木/大木/古木/名木を、街道歩きや、神社仏閣巡り、古墳巡り等と併せて、巡ってみては、いかがでしょうか?
以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!