塩船観音

【はじめに】

こちらのページでは、川越からいくつかの大人観光スポットを巡りつつ、青梅・塩船観音寺を大人散策する大人ポタリングコース」を紹介します。

本ブログ別記事で「ツツジのスポット」として紹介しました塩船観音寺。すり鉢状の境内を囲うように植えられた躑躅(ツツジ)で有名なお寺の認識です。これまで、数回程参らせて頂きましたが、車のケースもあれば、自転車(大人ポタリング)のケースもあり、また季節においては、ツツジの季節もあれば、年末年始前後の冬に参らせて頂いた事もあります。

そんな塩船観音寺ですが、こちらのページでは「塩船観音寺の見所は勿論、川越から青梅・塩船観音寺までの大人観光スポットと併せて、大人ポタリングコースのご紹介」させて頂きます。川越から塩船観音寺までは、30㎞程の距離感(往復60㎞前後)の認識なので、少し自転車に乗りなれている方であれば、十分1日で往復できる距離感だと思います。私の場合は「かなり寄り道して片道・3時間弱」と言った感じでしたので、以下にその内容を中心に共有致します。

(塩船観音周囲の大人散策情報も別記事で紹介しておりますので、併せてご参照ください!)

【川越~青梅・塩船観音寺への大人ポタリングコース(大人観光スポット含む)】

私の場合は、川越市内の自宅からのスタートでしたので、実際のスタートポイントとは異なりますが、分りやすいように、川越 or 川越市駅からのスタートとして記載いたします。尚、最下部のMapと共に(Google My Map で作成した地図=位置情報をオンにして頂くと、自身の位置を確認しつつ大人散策/ポタリングを楽しめます)、ご参照頂けますと幸いです。

■入間川サイクリングロードを上流に登って豊水橋へ

川越中心部を出発して、まず目指すのは、入間川サイクリングロード初狩橋付近から入ってもいいですし、八瀬大橋いるまがわ大橋を越えて入っても良いと思います。また、豊水橋(≒根岸の渡し旧日光脇往還)までは、入間川の左岸でも右岸でも良いと思い、川沿いには、安比奈親水公園九頭竜大権現、桜と花桃が美しい下奥富河川敷公園義高の鯉のぼり等のイベントが開催される狭山の河川敷中央公園等があり、ちょっとだけコースを外れれば、城山砦跡 (柏原城・上杉砦)や義高を偲んで創建された清水八幡宮等があります。皆様の嗜好や季節によってコース設定されてよいと思います。

■豊水橋から白髭神社経由で上橋袂大ケヤキ

豊水橋からは、入間川左岸に若干サイクリングロード的な道が続いていますが、これも笹井堰(=新河岸川が始まるポイント)までです。その後は、少し車の通りが少ない裏道を進んで、白髭神社まで行きます。ここで進路を左に、入間川を目指して進むと、上橋袂の大ケヤキ付近に出ます。

石仏・大ケヤキから岩井堂観音

上橋袂の石仏・大ケヤキ付近まで来たら、ここからは、入間川の左岸でも右岸でも良いと思いますが、更に入間川を上流に進み、阿岩橋(駿河台大学付近の橋で、袂に大山街道(大山道)と渡船跡があります;上記写真)まで行きますが、ここからは、入間川の右岸側に行き、195号線を進みます。若干アップダウンがあり、車の通りもありますのでご注意ください。そのまま進むと、現在の浅草寺のご本尊が元々あった場所と言われる岩井堂観音が右側に出てきます

車の駐車は少々難しいですが、広めの歩道がありますので、自転車であれば、ちょっとだけ駐輪して見学する事が可能です。結構ダイナミックな地形で、崖を登り、下って観音堂を拝見し、川の方に進むと階段があるので、そこを登れば、一周して元の位置に戻る感じのコースになります。浅草寺の根源と言って良いこの岩井堂観音のエリアを一周回ってみては如何でしょうか? ちなみに眼下に流れる川は、もう既に入間川ではなく、成木川になっています…。つまり「ここ岩井観音堂にあった観音様が、土砂崩れによって流され、成木川・入間川・荒川・隅田川と流れた後、東京湾に流れ着き、そこで漁をしていた漁師の網にかかった」と言う物で、これが「628年の浅草寺創建のベースとなった」と言う物です…。(現在、浅草観音の御分身がこちらの岩井堂に奉還されている様です)

岩井堂観音から塩船観音寺へ

岩井堂観音からは、坂をくだり、岩井堂の信号で195号線から28号線に入り、新岩倉大橋の信号を44号線に入って、峠を越え(そんなに厳しい峠越えではありませんが…)、山根通りに入れば、塩船観音寺まではすぐで、塩船観音寺入口を右折した先に塩船観音寺の駐車場が出てきます。車もそれなりに走っており、結構スピードを出している車も多いので、走行にはお気を付けください。

【塩船観音寺の概要を抑えつつ大人散策】

■塩船観音寺の概要

上記ルートで川越から塩船観音寺まで来た後は、駐車場の片隅に自転車を停め、塩船観音寺内の大人散策を楽しみますが、折角ですので、塩船観音寺の概要も抑えさせて頂きます。Wikipediaの「塩船観音寺」の項目には、以下の様にあります。

塩船観音寺(しおふねかんのんじ)は、東京都青梅市塩船にある真言宗醍醐派の別格本山。山号は大悲山。関東八十八ヶ所霊場第七十二番札所、東国花の寺百ヶ寺東京第十三番札所、奥多摩新四国八十八ヶ所霊場第五十九番札所。御詠歌『わすれずも みちびきたまえ かんぜおん ぐぜいのふねに のりていたらむ』

歴史
伝説によれば、大化年間(645年 – 650年)に、若狭国の八百比丘尼が、紫金の千手観音像を安置したことに始まるという。また「塩船」の名は、天平年間(729年 – 749年)に行基がこの地を訪れた際、周囲が小丘に囲まれて船の形に似ているところから、仏が衆生を救おうとする大きな願いの船である「弘誓の舟」になぞらえて、名付けられたものと伝えられている  (略)
室町時代後期に建てられた本堂、阿弥陀堂、仁王門は、本堂内の厨子とともに国の重要文化財に指定本尊の十一面千手千眼観世音菩薩(千手観音)像、眷属の二十八部衆像も同じく国の重要文化財に指定されている。
また、ツツジが有名で、毎年春(特に5月)にはつつじ祭りが開催されている。多くの観光客が押し寄せるが、この時期には入山料が必要である。現地の人には初詣の対象とされている。

文化財
重要文化財(国指定)
本堂(附:厨子) – 室町時代後期(1467年-1572年)の建立。桁行五間、梁間五間、一重、寄棟造、茅葺。
仁王門 – 室町時代後期(1467年-1572年)の建立。三間一戸八脚門、切妻造、茅葺。
阿弥陀堂 – 室町時代後期(1467年-1572年)の建立。桁行四間、梁間三間、一重、寄棟造妻入、茅葺形銅板葺。桁行2間、梁行1間の身舎の周囲に庇をめぐらした形式になる。 
以上3棟はいずれも室町時代後期頃の建立 (略)
・木造千手観音立像1軀/木造二十八部衆立像28軀 (略)

東京都指定有形文化財
・木造金剛力士(仁王)立像 2躯 – 1960年(昭和35年)指定。

青梅市指定有形文化財
薬師堂 – 1968年(昭和43年)指定。
・木造薬師如来立像 – 1968年(昭和43年)指定。
・木造毘沙門天立像 本尊脇侍 – 1968年(昭和43年)指定。
・木造観音菩薩立像 阿弥陀如来脇侍 – 2005年(平成17年)指定。
銅鐘 – 1968年(昭和43年)指定。
青石塔婆(大板碑) – 1964年(昭和39年)指定。
・大般若経 – 1964年(昭和39年)指定。

東京都天然記念物
観音寺の大スギ(夫婦杉、二本) – 1953年(昭和28年)指定。

https://ja.wikipedia.org/wiki/塩船観音寺

塩船観音寺と言うと、圧巻のツツジ園とツツジ園の最上部にいらっしゃる大きな塩船平和観音立像に目が行ってしまいますが、本堂・仁王門 ・阿弥陀堂は、室町時代後期に建てられたと言われる国指定の重要文化財お寺の始まりも大化年間(645年 – 650年)と言われる歴史ある寺院の様です。ツツジだけではなく、歴史ある建造物と共にこの寺院の歴史そのものに思いを馳せながら参拝させて頂く事が大人散策だと思った次第です。

■塩船観音寺を大人散策

上記、塩船観音寺の概要を抑えさせて頂きましたので、以下、実際の大人散策スポットを共有させて頂きます(別記事で関東のこれまでお邪魔したツツジのスポットを紹介中)。尚、塩船観音寺へのアクセスは、広い駐車場もあり車が主流の様ですが、ツツジが盛りの季節には、かなり渋滞もするそうです。自転車でアクセスできる方は、自転車の活用が良いかもしれませんが、可能な方は限られると思いますので、その際は鉄道 + バス or 徒歩(最寄り駅は、青梅線・河辺駅 or 東青梅駅の認識)もご検討されてみては如何かと存じます(別記事で周囲の大人散策スポットと合わせ紹介中)

・仁王門・阿弥陀堂・大杉

自転車を麓の駐車場の脇に停め、大人散策開始です。駐車場を出てすぐ、塩船観音寺の山門(=仁王門)が出てきます。いきなりの国指定重要文化財の門で、中々の迫力。マジマジと中にいらっしゃる仁王様(都指定有形文化財)にご挨拶 & 拝見させて頂き、そのまま進むと、同じく国指定重要文化財の阿弥陀堂があります。こちらでも阿弥陀様に手を合わせて進むと、一段高い場所に「大杉」があります。この「大杉」は、都指定の天然記念物との事でかなりの巨木。現地説明看板に樹齢の記載がありませんでしたが、この圧巻の大きさは、目を見張るものがあります。

・水屋・薬師堂・大師堂・本堂(圓通閣)・鐘楼・青石塔婆堂

上記の「大杉」を過ぎると「水屋」が見えてきます。このエリアには、薬師堂(青梅市指定文化財)・大師堂等もありますので、併せて手を合わせつつご見学頂き、更に階段を登ると本堂(圓通閣)が見えてきます。上記にもあります通り、この本堂(圓通閣)は、室町期に建てられた構造物との事で、素朴な茅葺の屋根と相まって漂っている風格が違うと思います。その歴史を感じつつ、鐘楼・青石塔婆堂も併せてご見学ください。

普門閣・護摩堂弘誓閣ツツジ園

本堂(圓通閣)エリアからは、普門閣・護摩堂弘誓閣、そしてツツジ園を目指します。普門閣では、一休み出来、お土産の購入も出来る様です。そして、護摩堂弘誓閣の前に立ち見上げたツツジ園、そして護摩堂弘誓閣の背後に立って同じく見上げたツツジ園は、圧巻その物。ツツジの季節は勿論ですが、ツツジが咲いていなくても、この景観は息をのむものです。ツツジの季節が勿論良いとは思いますが、この地形を尚の事感じるのであれれば、人の少ない冬の季節も良いのでないかと思います。普門閣・護摩堂弘誓閣付近からツツジ園の全体を眺め、護摩堂弘誓閣の背後からツツジ園を登った先に、塩船平和観音立像が入らっしゃいます

・塩船平和観音立像散策路・招福の鐘児玉稲荷大明神

ツツジ園の斜面は、それなりに急な坂ですが、その地形を感じつつ歩くのは、中々良いもので、様々な角度からこの園を楽しむ事が出来ます。また、塩船平和観音立像まで来ると、眺望もよく、視界も抜けるので、爽快感と達成感を味わいつつ、景色を堪能できると思います。

塩船平和観音立像からの景色を満喫した後は、ツツジ園北側の少し緩やかな散策路を通って(こっちから登っても良いかもしれませんが…こちら側が表参道らしいですし…)、ツツジ園全体の景色を様々な角度から堪能しつつ下って行くと招福の鐘・児玉稲荷大明神等があり、上記の本堂(圓通閣)に戻ってくる事が出来ます。この際、本堂(圓通閣)の茅葺屋根が良く見えるので併せてご見学されては如何かと存じます。

【最後に】

以上が川越からいくつかの大人観光スポットを巡りつつ、青梅・塩船観音寺を大人散策する大人ポタリングコース」の紹介になります。

ちなみに、ツツジ園の最上部にある塩船平和観音立像の背後から「山道」が続いております。今回は、大人ポタリングでお邪魔したため、自転車で帰宅しないと行けませんでしたため、途中までの散策に留めましたが、帰宅後地図を拝見するとこの山道は結構いける様で、七国峠の方を経由していけば、八高線の金子駅方面に行ける様です。まだ参らせて頂いた事が無いので、何とも言えませんが、ちょっと魅力的な大人散策ルートに見えましたので、次回は青梅線の東青梅駅 or 河辺駅から、塩船観音寺といくつかの城跡を巡り、山道をハイキング的に大人散策してみようかと思った次第です。実行できた暁には、また本ブログで紹介させて頂こうと思って折ります!

(⇒上記大人散策実施しました! 「JR青梅線・東青梅駅から「塩船観音」等を経由し、八高線・金子駅へのルートです! 別記事で紹介しておりますので是非ご参照ください!)

尚本ブログでは、諏訪大社熱田神宮大宮氷川神社川越氷川神社川越喜多院日光の二社一寺久能山東照宮浅草寺深大寺神田明神大國魂神社等々、有名何処の神社仏閣に加え、日本三大怨霊 / 日本三大八幡 / 神社の社格 / 神社のカテゴリー分類と言った内容に関する考察の記事も記載しております。以下に、本ブログで記載した(一部記載が追い付いていない神社仏閣もありますが…)祭神の系統や社格(神社)や宗派(仏閣)といった切り口で、マトリックス上にまとめた一覧表を共有させて頂きますのでご参照頂けますと幸いです。また、今後調査や訪問を行い、本ブログで記載していきたいと思って折りますので、「更新中」である事を予めご容赦頂けますと幸いです(画像では見にくいので、クリック頂くとpdfのファイルが開く様になっております)。

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