【はじめに】
こちらのページでは、松本市内観光における「見所」や「楽しみ方」と「周囲の観光における戦略骨子」を記載させて頂きます。
本ブログ別記事でも紹介しました「国宝・松本城」で有名な、長野県の松本市。松本城は、是非是非、そのカッコいいお姿をご覧頂きたのですが、松本は、松本城だけではありません。様々な魅力の詰まった街で、「大人散策には、うってつけの街」です。また、松本の周辺にも、安曇野や上高地等、魅力ある大人観光スポットは多くあります。その為、こちらのページでは、松本城もですが、それ以外の魅力あるスポットもご紹介し、どのように、松本とその周辺地域の観光を攻略していくのか、考えて見たいと思います。
以下に、松本市内の「見所」や「楽しみ方」と「周囲の観光における戦略骨子」を記載させて頂きますので、皆様の「この地域のおける観光プランニング」の参考になれば幸いです。
【松本観光における大人散策スポット】
■ 国宝を巡る
【松本城】
松本城に関しては、本ブログ別記事で紹介しておりますので、詳細はそちらをご参照頂きたいのですが、「松本の顔」と言うべき大人観光スポットだと言って良いと思います。現存12天守の1つである事は勿論、国宝5天守でもある松本城。元々は、深志城と言われていたそうですが、1600年辺りに城全体の構造が一新され、天守もこの時に築城されたと言われているようで、現存する天守の中でも、最も古い方の天守になるそうです。そればかりか、乾櫓・辰巳附櫓・月見櫓(=天守群)も現存になるそうです。。
松本城天守閣からの眺めは勿論、お堀越しの黒い天守(黒漆塗り)に、月見櫓の赤の高欄が素敵なその雄姿は、歴史好きな人に限らず、そのすごさを実感できると思います。400年程の歴史をもつ松本城は、松本観光において、絶対に外してはいけない大人観光スポットです!
【開智学校】
次に、ご紹介するのは、開智学校。松本城の北側にあり、「明治の初期に、西洋建築をまねて作られた小学校」だそうで、こちらも「国宝」だそうです。大きさは、それほどではありませんが、中も入れ、明治時代に作られた校舎にしては、随分とおしゃれな印象を受けました。これだけ歴史があり、個性的な建物ですから、地域の自慢の建物なのでしょうが、それに加えて「国宝」と言う事になれば、松本城同様、松本の大人観光においては、外してはいけないスポットだと思います。アクセス的にも、松本城の北側から出れば、徒歩10分程度で行けますので、松本城と併せてご見学される事をおすすめします。
また、開智学校の西側には趣のある洋館「司祭館」もあります。すぐ目の前ですので、こちらも併せてご見学頂くべきと思いますし、松本城から開智学校/司祭館に向かう途中には、松本神社・湧水もありますので、参拝がてら、休憩しつつ、いらっしゃっても宜しいかと存じます。
ちなみに、以下の写真は、開智学校@松本と、滋賀県長浜市にある開知学校(松本の開智学校と”漢字”が違うようですし、現在の”感じ”も違うようです…)。開知学校@長浜は、今は、飲食店の様になっているようですが、こちらも明治初期に建てられた学校だそうです(長浜の記事は、こちらから)。また、我が故郷、山梨県の北杜市にある「津金学校」の写真も記載します。それぞれ似た様なデザインですが、それぞれの趣があり魅力的です。
■ 個性的な “通り(Street)” を大人散策する
【縄手通り+四柱神社】
松本城の南側に来ると、縄手通りがあります。南側に綺麗な川が流れております。女鳥羽(めとば)川と言うそうで、武田氏によって、流路を変えられ、城の堀の機能も果たしていたようです。甲州流の治水力をもってすれば、そんなに難しい話ではなかったのでしょうね(信玄堤に関しては、別記事にて紹介中)。女鳥羽川の川岸は、散策路の様になっており、水辺の直ぐ脇を歩ける様、整備されている様でした。舟運に歴史もある女鳥羽川の川岸を、その歴史に思いを馳せつつ散策するのも、良い選択肢かと思った次第です。
そして、その北側に縄手通りがあり、お土産等の買い物ができます。現在では、観光客向けの通りの感じで、様々なお店があり、目移りしながら大人散策を楽しめる通りですが、同時に買い過ぎには、注意が必要です…。大人の購入心をくすぐる商品が結構ありますので…。
また、縄手通りの途中には、四柱(よはしら)神社があります。2回目か、3回目の松本訪問の際に気が付いたのですが、こちら四柱神社は、別天津神・天津神をまつる神社の様です。一方、少し距離(南に20-30㎞程)ありますが、小さな峠(中央分水嶺の認識)を越えた先には、本ブログ別記事で紹介した諏訪大社があり、こちらは国津神系の神社になる認識です。四柱神社の創建は、明治時代との事ですから、「天津神系の神社と国津神系の神社の勢力争いの最前線」と言う訳ではないでしょうが、この近い距離感で、しかも間に中央分水嶺があるのは、偶然とは思えず、諏訪地方と松本地方の文化圏の違いが表れている様に勝手に思ってしまった次第です(単なる思い込みでしょうが…)。
【蔵の通り】
縄手通りは、女鳥羽川の北側にありますが、女鳥羽川を越え、南に行くと、(中町の)蔵の通りが出てきます。川越市民としては、対抗心が出てしまいますが…。川越の蔵通りより、少し小ぶりな印象ですが、一方では、落ち着きがあって上品で、静かな感じな通りと理解致しました。故に、こちらの「中町の蔵通り」通りも大人散策向きで、時間を忘れ、それぞれの建物や通り全体の風情を感じつつ、長時間歩いてしまうかもしれません。
「センスの良い食器を扱うショップ」、「松本の民芸を代表する松本民芸家具のショールーム」、「『おやき』や『ソフトクリーム』・『アップルパイ』を販売するお店」、「随所にみられる湧水」等々、「なまこ壁ベースの蔵通り」にふさわしいお店が多数あり、街全体の雰囲気を地域の方々が協力しながら保っていると感じてしまう「調和のとれた通り」は、正に大人散策スポット。お店に入らずとも松本の良さを感じることができる「通り(Street)」ですので、松本にいらした際には、是非プラプラと大人散策されることをお勧めしたスポットです。
■ 美術館/博物館めぐりをする
【松本市内には多くの美術館/博物館があります!】
松本市内を大人散策していると、多くの美術館や博物館を目にします。この地域の文化水準の高さが、こういった所にの出ているんだろうと思います。そんな中で、こちらで紹介させて頂きたいのは、「松本市立博物館」、「時計博物館」、「松本市美術館」の3つ。それぞれ、Wikipediaで調べてみますと、以下の様にあります。
松本市立博物館(まつもとしりつはくぶつかん)は長野県松本市にある博物館。松本城関連の歴史資料と市民から寄贈された民俗資料約10万点を所蔵、常設展示する (略)
https://ja.wikipedia.org/wiki/松本市立博物館
松本市時計博物館(まつもとしとけいはくぶつかん)は長野県松本市中央にある博物館 (略) 1974年に時計コレクター本田親蔵(1896年-1985年)から寄贈されたコレクションを中心に約400点を所蔵し、うち110点を常設展示する (略)
https://ja.wikipedia.org/wiki/松本市時計博物館
松本市美術館(まつもとしびじゅつかん)は長野県松本市中央にある美術館 (略) 草間彌生、上條信山、池上百竹亭、田村一男、細川宗英など信州ゆかりの作家を中心とする常設展示室他、企画展を行っている。玄関横には草間彌生の大型作品「幻の華」が野外展示されている (略)
https://ja.wikipedia.org/wiki/松本市美術館
「松本市立博物館」、「時計博物館」、「松本市美術館」の3つを紹介しましたが、やはりどうしても目が行ってしまうのは、松本市美術館。草間彌生氏の出身地だけあって、外観は「草間カラー」一色です。(勿論、内部にお邪魔すべきと思いますが、中には様々都合がある方もいらっしゃると思うので…)中に入らずとも、迫力ある草間氏の作品は、必見だと思います!
■ 建物やオブジェを楽しむ
【個性的な建物やセンスの良いオブジェが松本市内には多くあります!】
上記、博物館・美術館が目に付く旨、記載致しましたが、同時に魅力的な建物や、個性的なオブジェも目に飛び込んできます。
いくつか例を挙げますと、松本城の東を南北に通る上士通りには、多くの診療所(町のお医者さん?)と思われますが、魅力的な建物が多くみられます。和洋折衷と思われる建物は、洋館に瓦屋根の開智学校を思わせる建物もあれば、お堀の中に、舟の様な(本当の舟?)建物の飲食店もあります。その上士通りを南に坂を下る様に進むと、道々にはおしゃれな標識や、女鳥羽川を渡る一ツ橋には、豪華な街路灯が備えられています。
また、縄手通りには、上士通りとは対照的に、個性的でユーモラスな蛙のオブジェがあったりしますし、上記記載の時計博物館には、大きな時計のオブジェ、松本市美術館には、草間氏の作品等があったりします。更に、松本城の南側に通じる大名通りを女鳥羽川から北上する形で進むと左手に、旧第一勧業銀行ビル(現、フレンチレストラン? 結婚式場? ホテル?)も目に飛び込んきます。
写真で紹介するそれぞれのスポットは、最下部の地図地関係を示す陽に致しますが、松本は、松本城や開智学校だけでなく、ただ散策しているだけで、魅力的な建物やオブジェが目に入ってくる、大人散策をする上で、この上ないエリアだと思ってしまう次第です。
【あがたの森】
少し年代が上の方は、NHKの朝ドラ「おひさま」をご記憶されている方も多いのでないかと思います。そのロケ地(高校として)として利用されたのが、「あがたの森」の建物。旧制松本高等学校の建物その物も立派ですが、手入れされた芝の広いスペースや、日本庭園と言って良い水辺もあり、心休まる空間が広がっています。Wikipediaには、以下の様にあります。
あがたの森公園(あがたのもりこうえん)は長野県松本市県3丁目にある都市公園(地区公園)である。旧制松本高等学校の施設が残る。ヒマラヤスギやケヤキなどが植わっている。このヒマラヤスギの多くは、松本高校の2代校長で植物学者の大渡忠太郎が植えたものである。芝生と池、一角には遊具が設置され、子供から大人までの憩いの場となっている。広さはおよそ61,000平方メートル (略)
https://ja.wikipedia.org/wiki/あがたの森公園
広い駐車場もあり、車でのアクセスも可能ですので、懐かしさを感じる旧制松本高等学校の建物と共に歴史を感じつつ、清々しい園内を大人散策してみては、いかがでしょうか?
■ 大自然の眺望を楽しむ
【松本市街地の北側には、抜群の眺望が望めるスポットがあります!】
松本城がある松本の市街地は、松本盆地にありますが、その松本盆地に食い込むような高台があり、そこには、眺望抜群のアルプス公園と城山公園があります。
アルプス公園には、展望台があり、360度のパノラマで、松本の市街地や北アルプスの峰々を見る事が出来、この地域の地形をよく理解できます。徒歩や自転車ですとそれなりの登り坂を行く必要があるので、私達夫婦は、車で参らせて頂きました。
また、同じ高台の南側には、城山公園があります。城山公園は、上記アルプス公園よりも、更に松本の市街一寄りにあるので、より一層、松本の市街地を眺める事が出来ます。この公園は、松本藩主戸田氏が幕末に近い頃、一般庶民にも開放したのが始まりだそうで、更に時代を遡ると、犬甘城と言う山城があったそうです。
現在は、山城だった頃の痕跡も見る事ができますし、展望台もあり、そこから松本の市街地や北アルプスの峰々をを望む事が出来ます。その眺望は素晴らしいもので、本当ににおすすめしたい景色が広がっています。公園内の随所に「歌碑」もありますので、山城散策に加え、絶景を、そして歌碑をめぐりつつ楽しんでみては、いかがでしょうか?
■ 食を楽しむ
【松本市内には、美味しそうなものがいっぱい!】
国宝・松本城 / 開智学校、魅力的な建物/オブジェ、博物館 / 美術館等を上記記載しましたが、松本市街を散策していると「美味しそうな食べ物」も目に付きます。高級そうなレストランから、食べ歩きもできそうな物まで、そのラインナップは豊富。私達夫婦の場合は、正直リサーチ不足で、結局決められず、「長野と言えば…」の1つ:「おやき」をいくつか購入させて頂き、宿に戻って頂戴したのみになってしまいました…。以下、散策中にいくつか気になったレストランやショップを写真と地図にて共有しますので、参考になれば幸いです。
尚、「おやき」は、野沢菜・あんバター・塩バターりんご、の3種類を購入しましたが、どれも大変美味しく頂きましたが、それ以外は、食していないので、なんとも言えませんが、基本「食」に関しては「鼻」が利く方だと思っているので、恐らく以下のレストラン・ショップは「あたり!」だと信じており、次回以降の訪問時には、お邪魔させて頂こうと思っているリストでもあります。訪問後改めて本ブログ更新させて頂こうと、思っております!
■ 湧水を見つける
【松本市内は湧水が豊富!】
街を散策していると、あちらこちらに湧水を見つける事が出来ます。何かのテレビ番組で見たのは、「松本でランニングする時は、そこら中に湧き水があるので、飲み物は持たなくても、買わなくても、問題ない」と言っていました…。そして、実際に散策してみると、本当に、多いんです。私達夫婦の個人的な感覚が入ってしまいますが、「街中に飲む事が出来る湧水がある」って、あまりイメージできない感じですが、実際に散策していると、探している訳でもないのに、本当にあちこちで見つける事が出来ます。これだけ街中に湧水があると、見つける度に、「またあった!」と歳甲斐もなくワクワクしてしまった程です。
観光マップを拝見すると、かなりの数の湧水が記載されていますので、是非松本の市内を大人散策しつつ、同時に湧水を見つけて歩いてみるものも、大人の散策の楽しみ方の一つでないかと思った次第です。最下部のMapに「実際に見つけた湧水」と「調べて見て見つかった湧水」を記載しますし、「新まつもと物語」のHP(https://visitmatsumoto.com/coverstory/yusuimeguri/)にPDFのMapも共有しますので、皆様も松本の大人散策に、ご活用頂ければと思います(一方で、Map無しで散策して「偶然見つかった!」といった状況の方がワクワク感ありますが…)
【最後に:松本観光のポリシーと周辺観光】
上記、松本市内観光における「見所」や「楽しみ方」に付き記載させて頂きましたしたが、いかがでしたでしょうか?
そして最後に、散策しながら思った事を記載しますと、まずは、松本市内で「日本の歴史と文化」を堪能すべく、松本城と開智学校へ行き、その後、市内をジグザグに南下しつつ松本の市街地の大人散策を、建物/オブジェ、博物館/美術館、水(湧水)を等を絡めつつ実行し、〆は、美味しいレストランに行く。その後(日を変えて)、出来れば更に範囲を広げ、松本市街地の大人散策の流れで(前日の流れで)、やはり水をKey ward に、途中松本市街地や北アルプスの眺望を楽しんで、安曇野・上高地まで足をのばす。『「歴史+文化」→「水」』が、松本+その周辺を攻める「松本と周囲の観光における戦略骨子」のフィロソフィーとしては最適のではないかと思った次第です。
上高地の梓川、安曇野のワサビ田、水っていいですよね。皆様も機会がありますれば、『「歴史+文化」→「水」』の流れで、松本とその周辺を堪能してみては、いかがでしょうか?
以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!