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【はじめに】
こちらのページでは、「日本神話の世界に起源を持ち、天皇の地位の継承において必須とされる『三種の神器』に関し、日本神話との関連性も含め考察」をさせて頂こうと思います。
皆様は、「三種の神器」ってご存じでしょうか? 私の様な昭和生まれの者にとっては、一昔前の連想として「テレビ(白黒)・洗濯機・冷蔵庫と言った『元祖・三種の神器』」に加え、「テレビ(カラー)・クーラー ・自動車の『新・三種の神器』(それぞれを英語にして、頭文字をとり『3C』なんて言い方もしましたが…)」を思い浮かべてしまいますが、こちらのページで Topic にさせて頂くのは「本当の『三種の神器』」です。つまり、天皇の地位を継承するにあたって、その正当性を示す「皇室の神器」である「三種の神器」になります(天皇ですらその実物を見た事はないとも言われるようですが…)。「鏡・勾玉・剣」が「三種の神器」である事は認識していますが、「そのそも、鏡・勾玉・剣のそれぞれの正式名称は?」、「それぞれ何処にあるの?」、「その起源は?」、「なぜ三種の神器が天皇の皇位を示すものなの?」と言った疑問も同時に持ってしまう方も多いのではないかと思います。
こちらのページでは、上記の疑問を解決すべく、「本当の『三種の神器』」に付き記載いさせて頂きます。すなわち、「日本神話の世界に起源を持ち、天皇の地位の継承において必須とされる『三種の神器』に関し、日本神話との関連性も含め考察」をさせて頂こうと思います。
(尚別ページにて、①日本書記 vs 古事記 (日本書紀とは? 古事記とは? 日本神話とは?) 、②天地開闢の神々の分類と国生み (別天津神・造化三神・神世七代・天津神・国津神とは?) 、③天照大御神 vs 須佐之男命 (黄泉国神話と天照大御神 vs 須佐之男命の誕生・誓約の神話とは?)、④アマテラスが岩屋れる「天岩屋神話」とは? (天孫降臨神話への序章?)、⑤「スサノオによるヤマタノオロチ退治の神話」とは?、⑥大国主関連の神話 (因幡の白兎& その後(スサノオの住む根国訪問)・国作り神話とは?)、⑦大国主関連の神話 (国譲り神話とは?)、⑧天孫降臨とは?、⑨ニニギと息子2人(海幸彦・山幸彦)ってどんな人?、⑩神武東征とは?、⑪ヤマトタケル(日本武尊)ってどんな人?、⑫日本神話の全体図を勝手に理解、⑬日本神話の全体図から “メッセージ” と “リアリティの程度” を妄想、⑭天皇家の「欠史八代」って何?、⑮神話の時代から天皇家の家系を三種の神器って何?、と言った内容でそれぞれ記載しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです)
【「三種の神器」とは?】
まずは「三種の神器」の概要から抑えさせて頂きます。Wikipedia にて情報集させて頂きますと以下の様にあります。
三種の神器(さんしゅのじんぎ)は、日本神話において、天孫降臨の際にアマテラス(天照大神)がニニギ(瓊瓊杵尊、邇邇芸命)に授けた三種類の宝物、すなわち八咫鏡・天叢雲剣(草薙剣)・八尺瓊勾玉の総称。また、これと同一とされる、日本の歴代天皇が古代よりレガリアとして伝世してきた三種類の宝物を指す (略)
天皇の践祚に際し、この神器のうち、八尺瓊勾玉ならびに鏡と剣の形代を所持することが皇室の正統たる帝の証しであるとされ、皇位継承と同時に継承される。だが即位の必須条件とはされなかった場合もあり、後鳥羽天皇などは神器継承なしに即位している (略)
Wikipediaより
つまり、『「三種の神器とは、鏡:八咫鏡、剣:天叢雲剣(草薙剣)、勾玉:八尺瓊勾玉」の事を言い、天皇の皇位の正当性を示す宝物である為、この皇位継承時に三種の神器も継承され、現物は、鏡は伊勢神宮内宮、剣は熱田神宮、勾玉は皇居・剣璽の間にある』と理解させて頂いた次第です。ただ、”即位の必須条件とはされなかった場合もあり、後鳥羽天皇などは神器継承なしに即位している” という事から見ると「ちょうどこのタイミングは『平家が安徳天皇を擁立したタイミング』だと思うので、『形式よりも実を優先する』と言った部分も見え『長い日本の歴史において例外的な事象もあり、皇位継承において必須ではないようだが “天皇を含めた皇室全体にとって、非常に重要な神器” だと認識」した次第です。
【「三種の神器」と日本神話の関連 & 考察】
上記、「三種の神器」の概要を抑えさせて頂きましたので、こちらの段落では、「三種の神器と日本神話の関連」と「これに関する考察」を以下に記載させて頂きます。
上記 Wikipedia の引用にある通り、「三種の神器は、天孫降臨の際にアマテラスが、ニニギに授けた三種類の宝物」との事ですが、今少し記載しますと、「国津神・大国主が国作りを完遂して構えた葦原中国(地上国?)の国を、天津神に国譲りで譲った事により、高天原(天上国?)からニニギを中心とした天津神一族が、葦原中国(地上国?)に降る際(=天孫降臨)、天津神の最高神である太陽神・アマテラスが、孫であるニニギに授けた神器」という事になります。しかし、この三種の神器は、ニニギ一行の天孫降臨の為に作られたものではなく、『「鏡:八咫鏡」と「勾玉:八尺瓊勾玉」は、天津神の最高神・アマテラスが、元々天津神だったスサノオの乱暴狼藉(@誓約の神話)に耐え兼ね岩戸(岩屋)に隠れてしまった際、周囲の神々がアマテラスを岩戸(岩屋)から引き出す為に作った神器であり(=天岩戸(岩屋)神話)、「剣:天叢雲剣(草薙剣)」は、スサノオが高天原(天上国?)から葦原中国(地上国?)に降った後(地上に降った事でスサノオは国津神の祖に)、大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した際(=オロチ退治の神話)に、その尾から出てきた物で、その後スサノオがアマテラスに献上した剣』と日本神話には書かれている認識です。
言い換えると、「三種の神器:八咫鏡、天叢雲剣(草薙剣)、八尺瓊勾玉は、天津神の最高神・アマテラスと国津神の祖・スサノオに由来する「天津神と国津神の和睦(=戦ではなく、平和的に統治者の移行が行われた「国譲り」)を象徴する神器でもある」と認識すべきだと思った次第です。
(勿論現実は、天津神一族による、国津神の国の「国盗り」だったと思いますが…(神武東征・ヤマトタケル(日本武尊)の西/東征)。ちなみにヤマトタケル(日本武尊)が東征をした際に持参していた剣が「天叢雲剣(草薙剣)」で、東征から一旦尾張に戻り、かねてより婚約していた姫と結婚し、天叢雲剣(草薙剣)をその姫に預けたまま、伊吹山に再度出陣し、そのまま亡くなった為、現在、天叢雲剣(草薙剣)が熱田神宮の御神体になっている認識です)
【最後に】
以上が、「日本神話の世界に起源を持ち、天皇の地位の継承において必須とされる『三種の神器』に関し、日本神話との関連性も含め考察」をさせて頂いた内容になります。
『三種の神器は、天津神のと国津神に由来する「天津神と国津神の和睦(=戦ではなく、平和的に統治者の移行が行われた「国譲り」)を象徴する神器』と言った考察(妄想?)をさせて頂きましたが、皆様は、どの様に感じられましたでしょうか? 日本人特有ともいえる「和を持って貴しとなす」と言った根本的な考え方の起源がここにある様にも思えますし、「敵対するはずの天津神と国津神の神社が神道と言う一つの宗教の中に混在」している理由(≒ 神道(神社)の起源)もここにあると思ってしまった次第です。今後神社巡りをする際は、こういった「日本神話」・「天津神と国津神の関係性」と言った視点でも楽しみつつ実行させて頂きたいと思うと同時に、まだ参れていない伊勢神宮にも参拝し、思いを馳せてみたいと思った次第です。
また別ページにて、①日本書記 vs 古事記 (日本書紀とは? 古事記とは? 日本神話とは?) 、②天地開闢の神々の分類と国生み (別天津神・造化三神・神世七代・天津神・国津神とは?) 、③天照大御神 vs 須佐之男命 (黄泉国神話と天照大御神 vs 須佐之男命の誕生・誓約の神話とは?)、④アマテラスが岩屋れる「天岩屋神話」とは? (天孫降臨神話への序章?)、⑤「スサノオによるヤマタノオロチ退治の神話」とは?、⑥大国主関連の神話 (因幡の白兎& その後(スサノオの住む根国訪問)・国作り神話とは?)、⑦大国主関連の神話 (国譲り神話とは?)、⑧天孫降臨とは?、⑨ニニギと息子2人(海幸彦・山幸彦)ってどんな人?、⑩神武東征とは?、⑪ヤマトタケル(日本武尊)ってどんな人?、⑫日本神話の全体図を勝手に理解、⑬日本神話の全体図から “メッセージ” と “リアリティの程度” を妄想、⑭天皇家の「欠史八代」って何?、⑮神話の時代から天皇家の家系を三種の神器って何?、と言った内容でそれぞれ記載しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです。
尚本ブログでは、諏訪大社や熱田神宮、大宮氷川神社、川越氷川神社、川越喜多院、日光の二社一寺、久能山東照宮、浅草寺、深大寺、神田明神、大國魂神社等々、有名何処の神社仏閣に加え、日本三大怨霊 / 日本三大八幡 / 神社の社格 / 神社のカテゴリー分類と言った内容に関する考察の記事も記載しております。以下に、本ブログで記載した(一部記載が追い付いていない神社仏閣もありますが…)祭神の系統や社格(神社)や宗派(仏閣)といった切り口で、マトリックス上にまとめた一覧表を共有させて頂きますのでご参照頂けますと幸いです。また、今後調査や訪問を行い、本ブログで記載していきたいと思って折りますので、「更新中」である事を予めご容赦頂けますと幸いです(画像では見にくいので、クリック頂くとpdfのファイルが開く様になっております)。