岐阜城:斎藤道三の居城、且つ信長「天下布武」標榜の城・稲葉山城を大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑩)

東海近畿の旅シリーズ・岐阜城

こちらのページでは、 数年前の夏休みに実行した「東海/近畿を巡る歴史探訪の旅」にて参らせて頂いた「岐阜城」に付き、その概要・歴史を共有しつつ、実際の大人散策ルートや楽しむ視点も含め紹介致します。

📚本記事で得られる情報📚
✅「岐阜城」の概要・歴史
✅「岐阜城」における実際の大人散策ルートと楽しむ視点を共有

数年前の夏休み(遅めの夏休みだったので、9月)、静岡(掛川・浜松)彦根長浜名古屋(犬山岐阜も)を回る旅を企画し、それぞれお邪魔させて頂きました(旅全体の日程は、別記事をご参照ください)今回は、その中で岐阜県岐阜市にある、岐阜城をご紹介致します

城をテーマにする時の下記出しでいつも通りですが、岐阜城と言うと皆さんは何を連想されますでしょうか? 私の場合は、以下の感じです。

  • 山の上(金華山)にそびえ立ち、眺めがものすごく良いお城 
  • 別名、稲葉山城 
  • 斎藤道三、織田信長と言った有名武将が居城とし、信長が「天下布武」を標榜したお城 
  • 岐阜は、地名も含め信長のよるものと言われている(諸説ある様ですが…) 
  • 難攻不落と思いきや、何度も落城している

といったところでしょうか?

【岐阜城を大人散策】

前日まで長浜におり(別記事にて、長浜旧市街の散策竹生島への琵琶湖クルーズ国宝彦根城玄宮楽々園等を紹介しています)、長浜から名古屋への移動の際に(別記事にて、名古屋城/本丸御殿/二の丸庭園熱田神宮白鳥庭園徳川庭園等を紹介しています)、途中下車の様な感じで、岐阜駅にて電車を降り、岐阜城へは麓までタクシーで参らせて頂いた後、ロープウェイで参らせて頂きました

岐阜駅で降り、コインロッカーに荷物を預け、北側の出口に行くと、まず金ピカの織田信長が目に付きます。そしてその先に、金華山が見え、そのいただきに岐阜城の雄姿を見る事が出来ます。織田信長本能寺の変で討たれてから、400年以上たっている訳ですが、依然この地においては、「織田信長は影響を与え続けている存在なんだ…」と改めて実感しました。(織田信長に関しては、孫子の切り口で考察を加えさせていただいております

岐阜駅から岐阜城のある金華山の麓までは、タクシーで参ったのですが、4㎞位だと思うので、2000円しなかった認識です。そこからロープウェイで、岐阜城を目指しました。ロープウェイを降り、天守まで若干歩きますが、時より見える眺めは素晴らしいもので、本当に山の上に城が築かれている事、改めて認識した次第です。しばらく歩くと、岐阜城の雄姿が目に飛び込んできます

現在の天守は、昭和30年代に建てられた模擬天守との事ですが、遠い斎藤道三・織田信長の時代に、現在と違う形だっとしても、この場所に建物を建てた事には驚きを隠せません。早々に、天守にお邪魔し、天守内を見学した後、天守閣からの眺望を楽しみました。圧巻の一言です。眼下には、長良川と街並みが見え、その先に濃尾平野が一望できます。伊吹山は勿論、名古屋の中心部も見渡す事が出来ます。これなら敵の動きもさぞかし見えただろと思うと同時に、この場所にいると、天下を取った気になるだろと思った次第です。テレビ等で「難攻不落のお城」として紹介されるケースをよく目にしますが、この場に立つと納得せざる負えないと思った次第です。

【岐阜城は難攻不落?】

そんな難攻不落の名城として名高い岐阜城ですが、実は何回も落城している事実があります。Wikipediaによると、以下の様にあります。

”(略) 京都に対して東の要所に位置し、急峻な山容の金華山からして難攻不落の名城として知られているが、内部からの裏切り(竹中重治)や籠城時点で兵力が少なかった(賤ヶ岳、関ケ原の時)などの理由で歴史上5回の落城にあっている。山頂部は痩せ尾根を切り開いたり石垣で郭を造成してはあるが、基本的に平坦面は少ない構造となっている。またチャートの堅い岩盤であるが故に井戸を掘っても水は出ず、雨水を貯める物となっている。狭い曲輪の上、水の確保が難しい為、籠城には不向きである。織田信長時代には、山頂部には信長の家族や人質が暮らしていたことが、1569年(永禄12年)来岐した宣教師ルイス・フロイスの書簡から伺える。その構造は斎藤道三時代に遡るだろう。岐阜城は小牧城、安土城と同じく、城下町を見下ろす景観に優れる。道三時代までは戦国期の典型的な詰城であったが、信長入城からは戦いの為の城でなく、基本的に城主の居住空間であり、見せる城であったといわれている。(略)

https://ja.wikipedia.org/wiki/岐阜城

確かにお邪魔した際の事を思い出してみると、自軍の兵を置いておくだけのスペースはほとんどないと思いましたし、援軍が駆けつけるのも、急峻な山なのでかなり難しいのでは、と思いました。遠目では見ての通り、難攻不落のお城で間違えないが、それが故に、攻める側は正攻法でなく、奇襲的に攻める必要があり、そのケースにおいては、落とされてしまうお城なので、戦闘と言うより、山頂にそびえ立つ『見せる城』として理解した方が良い」と理解した次第です。

【最後に】

そんな岐阜城だからなのか、徳川家康は、岐阜城を廃城にしてしまったのでしょうか? 言い換えれば、江戸時代は、使われなかったお城なの訳ですが、現代では有名なお城の1つである事、間違えない事実です。また、お伺いした時には、金華山麓の千畳敷遺跡で発掘調査が行われておりました。織田信長居館跡とも言われているようですが、まだまだ見えていな部分もある様です。

今尚その調査をすると言う事は、江戸の時代に一度途切れてしまった歴史なので、良く見えていないと言う事だともいますし、それだけ魅力あるお城(山全体を含め)と言う理解をすべきだと思います。(家康、信長に関しては、孫子に関連して考察を加えております

岐阜城見学後、ロープウェイで麓まで下り、川原町の古い町並みを見学し、岐阜城を仰ぎ見て、そこでタクシーを拾い(運よくつかまりました)、岐阜駅に戻りました。麓から岐阜城を眺め思ったのは、今回は時間の都合もあり、ロープウェイで山頂まで行ってしまいましたが、次回は、「麓から天守を徒歩で目指してみたい」と言うものでした。

いくつかの道(登山道?)が存在し、その道々には、歴史の遺構を残す場所もある様です。今尚人々の興味をそそる、魅力的なこのお城をもっと知るには、徒歩での登頂が望ましいと思った次第です。そんな岐阜城、まだ訪れた事の無い方は、是非天守閣からの眺望を実際に見て頂き、天下人の気持ちを少しでも感じてみては、いかがでしょうか?

尚、本ブログ別記事で、日本100名城や続日本100名城国宝5天守現存12天守現存4御殿等のお城の分類と共に、姫路城彦根城松本城松江城川越城二条城熊本城高知城掛川城小諸城等々50以上のお城についても情報発信しており、以下一覧表の画像をクリック頂くとダウンロードされたPDFファイルより、リンクで各分類/各お城の個別ページにアクセスできますので、併せてご参照頂けますと幸いです。

東海近畿の旅シリーズ
静岡・滋賀・岐阜・愛知の城/庭園/神社仏閣を巡る旅のコース全体図 (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅・まとめ/サマリ)
東海近畿の旅シリーズ・掛川城
現存4御殿に1つ・掛川城:掛川城と高知城の類似性を考えつつ大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅①)
東海近畿の旅シリーズ・浜松城
徳川家康の原点・浜松城:出世城の由来と最も出世した人物とは? (近畿/東海を巡る歴史探訪の旅②)
東海近畿の旅シリーズ・彦根城
「彦根城」と「ひこにゃん」のつながり?:猫と歴史のめぐり合わせで守られた国宝5天守の1つを大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅③)
東海近畿の旅シリーズ・国宝・彦根城を借景にした、玄宮楽々園
玄宮楽々園:井伊直弼を感じつつ、国宝/彦根城の借景・枯山水・池泉の空間美を堪能する大名庭園! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅④)
東海近畿の旅シリーズ・彦根城城下町・せんなり亭 心華房
「近江牛」を堪能@彦根城下町:夢京橋キャッスルロードでの大人散策 ⇒ せんなり亭・心華房へ (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑤)
東海近畿の旅シリーズ・長浜の町中の様子(黒壁スクエア付近)
北国街道・長浜を大人散策:秀吉ゆかりの街で歴史と文化を感じつつ大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑥)
東海近畿の旅シリーズ・長浜城
秀吉が城持ち大名に! 長浜城:国宝・彦根城/山内一豊との関係深い長浜城祉を大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑦)
東海近畿の旅シリーズ・琵琶湖/竹生島
「琵琶湖クルーズ」で神々が住まう「竹生島」へ:都久夫須麻神社・宝厳寺の参拝 (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑧)
東海近畿の旅シリーズ・Hotel & Resorts NAGAHAMA(長浜)
Hotel & Resorts NAGAHAMA (長浜):琵琶湖・竹生島・長浜観光に適した琵琶湖畔の宿 (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑨)
東海近畿の旅シリーズ・岐阜城
岐阜城:斎藤道三の居城、且つ信長「天下布武」標榜の城・稲葉山城を大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑩)
東海近畿の旅シリーズ・熱田神宮
熱田神宮:草薙剣をご神体とする「熱田神宮」と東海道の海の道の起点「七里の渡し」跡を大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑪)
東海近畿の旅シリーズ・白鳥庭園
名古屋・白鳥庭園:中部地方の地形と水脈をモチーフにした東海文化圏の風景を表現する庭園! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑫)
東海近畿の旅シリーズ・犬山城
国宝・犬山城:姫君が守る国宝5天守の1つ犬山城と城下町を大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑬)
東海近畿の旅シリーズ・明治村内部 路面電車
博物館「明治村」:近代日本が蘇るテーマパーク・明治村で、「高い志」と「明治の息吹」を感じる大人散策を! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑭)
東海近畿の旅シリーズ・徳川園
名古屋・徳川園:木曽・濃尾平野・伊勢湾をモチーフにした尾張徳川の大名庭園を大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑮)
東海近畿の旅シリーズ・名古屋城
特別史跡「名古屋城」:尾張名古屋は城で持つ!徳川の威光を感じる巨大城郭・名古屋城を大人散策! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑯)
東海近畿の旅シリーズ・名古屋城・本丸御殿
名古屋城・復元「本丸御殿」:豪華絢爛!復元された本丸御殿で江戸の権威と美を体感! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑰)
東海近畿の旅シリーズ・名古屋城・二の丸庭園
名古屋城「二の丸庭園」:石組の美に触れる玄人好みの庭園? ~見学して思った率直な感想も~ (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑱)
東海近畿の旅シリーズ・しら河別邸 日本料理大森
名古屋に行ったら「ひつまぶし」:「しら河別邸 日本料理大森」でウナギを満喫! (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑲)
東海近畿の旅シリーズ・ホテルトラスティ名古屋栄
ホテルトラスティ名古屋栄(「KOKO HOTEL」に変更?):リーゾナブルな観光拠点@名古屋 & 四間道の街並み保存地区 (東海/近畿を巡る歴史探訪の旅⑳)

TOP Pageへ or ブログ内関連情報タグ一覧へ

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Translate »
上部へスクロール