江戸城

【はじめに】

こちらのページでは、江戸城祉(現皇居)で、石垣を楽しみながら大人散策できるスポットと、その楽しみ方の切り口を紹介」致します

別記事でも紹介しております、江戸城祉・現皇居。その歴史・地形的観点化の考察であったり江戸城(江戸もですが)の範囲であったり太田道灌とのつながりであったり、いくつかの切り口で、紹介させて頂きました。その楽しみ方の1つとして、今回は「石垣」にスポットを当てその楽しみ方(個人的な切口かもしれませんが…)を記載いたします

石垣の「分類方法の基本」に関しては、別記事でも紹介させて頂きましたが、以下にもその図を共有します。石の積方(布積/乱積)、石の加工と接続(野面/打込接/切込接)で、マトリックスを組んで、6種類に分類する方法です。この分類を踏まえつ、江戸城を散策するとそれなりの種類の石垣がある事、実感できると思います。日本一のお城と言われる江戸城ですから、石垣も立派。美しい石垣もあれば、遊び心を感じる石垣もあり、更にスケール感を感じる石垣もありますので、楽しんで大人散策をする事が可能です。

以下、江戸城の散策を大人散策に変える一つの切り口「石垣」に付き、その具体的な切口とスポットを紹介させて頂きます。皆様の大人散策の参考なれば幸いと存じます。

【石垣を楽しむ切り口】

・石垣の種類を楽しむ

上記にも記載いたしましたが、石垣の基本分類として、「石の積方(布積/乱積)、石の加工と接続(野面/打込接/切込接)で、マトリックスを組んで、6種類に分類する方法」がある様です。この分類をもとに、江戸城内郭の中に見れる石垣を分類させて頂きます

但し、正直難しく、かなり悩み、結果分類しきれない部分もありました。その為、その分類が正しいか否かは、正直自信がないので、皆様も大人散策で訪問し、「これは正しいね」・「これは違うでしょ」とツッコミを入れて頂ければと思います。そのツッコミ、返す事は出来ませんが、大人散策のネタにはなると思いますので!

・石垣のスケールを感じる

江戸城は、外郭を含めた総構では、日本一の広さを誇り、徳川幕府の中枢のお城。だからと言う訳ではないですし、もっと高い石垣は、他にもありますが、江戸城北桔橋門付近の本丸を囲う石垣は、かなり見ごたえのある石垣です。この付近は、江戸城の中でも(標高的に)最も高い位置にあり、江戸城の中枢の中の中枢である、本丸を囲う石垣は、圧巻の高さと長さを誇り、北桔橋門に掛かる橋の上から、堀を眺めると恐怖すら覚える高さがあります。江戸時代この橋は、跳ね上式の橋だったとの事からも、江戸幕府がここの守りに力を入れていた事を感じる事が出来るポイントです。高さとスケール感を感じつつ石垣を眺め、江戸幕府がこの門を築いた歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

・構築者の意図/心内を想像する

江戸城の様々な石垣を拝見していると、変化に飛んでいる事、実感頂けるのでないかと思います。桜田門や平川門、清水門、田安門等を拝見していると、渡櫓門を支える石垣は、その門を格式を高める為か、綺麗な切込接・打込接の門で、威厳と芸術を兼ね備えた感じがあります特に桜田門は、綺麗な切込接の石組みをあえてでしょうが、乱積にして変化を出し、遊び心すら感じるデザインになっています。また、田安の桝形は、切込接の布積に見えますが、その横目地が曲線を描いている仕様で、わざとなのか、自然にそうなったのかわかりませんが、城の防備の為に作られた戦闘要素の高い桝形が、柔らかい印象になっている様な感じもしてきます

また江戸城内には、桝形やクランクの石垣同士がぶつかるポイントでは、違った仕様になっている部分も多々あり、切込接と打込接が接続する角は、「どうしてわざわざ変えたんだ?」と施工者の「意図」を想像したくなってしまいます

ご承知の通り、江戸城の多くは、天下普請により全国の大名が、徳川の号令の下、作り上げたお城石垣をよく見ていると石に刻印が押されており、それぞれの施工者が、自身が調達した石を明確化する為か、施工における責任範囲の明確化をすべきか、徳川にアピールする為か、それとも「おまじない」なのか、理由はそれぞれあるのでしょうが、多くの施工者の思いが詰まったものである事は間違えないと思い、施工者の「心内」を考えてしまいます。多くの人の思いが詰まったお城(石垣)ですので、石垣それぞれの違いやマークから、施工者の思い(意図や心内)を想像してみるのも、大人散策をする上での楽しみ方の1つではないかと思った次第です。

【最後に】

以上が、江戸城祉(現皇居)で、石垣を楽しみながら大人散策できるスポットとその楽しみ方の切り口を紹介」させて頂いた内容になります。

そして最後にもう一つ石垣に分類するか否か迷いましたので、最後にご紹介させて頂きます。それは、鉢巻石垣と腰巻石垣。「なんじゃそれ?」って感じかもしれませんが、江戸城内郭の南から西、桜田門から半蔵門にかけてある桜田濠で見る事が出来ます

鉢巻石垣は、土塁と組み合わさった石垣で、土塁の上にある石垣。一方、腹巻石垣は、同じく土塁と組み合わさった石垣ですが、土塁の下にある石垣と理解していますが、この石垣を、桜田濠・半蔵濠でそれなりの区間見る事が出来ます(説明コメントを加えた写真は、桜田濠の柳の井付近)。上記、いくつかの切り口で石垣を楽しみつつ大人散策するスポットを紹介しておりますが、桜田門から半蔵門半蔵門の北側にかけては、石垣がない」と言う理由で、スコープアウトされてはもったいないと思い、ご紹介させて頂きました次第です。

私達夫婦は、何度か江戸城祉(現皇居)にお邪魔しさせて頂き、大人散策を楽しんでいます。しかし、様々な見方があり飽きる事なく、お邪魔しておりますので、皆様も別記事でも紹介しております。歴史や地形といった切り口江戸城の最初の築城者と伝わる太田道灌とのつながり、江戸城(大江戸も含め)の範囲の切り口見附や門の切り口等、別記事でも紹介しておりますので是非活用頂き、ただの散策を大人散策に発展し、楽しんで頂ければ幸いと存じております

尚、本ブログ別記事で、日本100名城や続日本100名城国宝5城現存12天守現存4御殿等のお城の分類と共に、姫路城彦根城松本城松江城川越城二条城熊本城高知城掛川城小諸城等々50以上のお城についても情報発信しており、以下一覧表の画像をクリック頂くとダウンロードされたPDFファイルより、リンクで各分類/各お城の個別ページにアクセスできますので、併せてご参照頂けますと幸いです。

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