江戸東京たてもの園

【はじめに】  

こちらのページでは、名建築からアニメのシーンだけでなく文化と歴史を感じる「江戸東京たてもの園」に関し、その概要と主要な見所(概要/抜粋版)に付き、情報提供いたします。

東京の小金井公園内にある、「江戸東京たてもの園」。多くの方がご存じの「歴史的な建物を見る事が出来る野外博物館」として、有名だと思います。野外博物館と言うと、本ブログ別記事で紹介した、愛知県犬山市の「明治村」を、どうしても個人的には思い浮かべてしまい、明治村の方が規模も大きく、展示されている建物も多く、種類も豊富だと思います。

しかし、江戸東京たてもの園は、もっと身近で、「古き良き日本」を残すテイストと名建築の要素の両面があり、あの「千と〇尋の神隠し」における「油屋」のモチーフになったと言われる建物(もう一つの建物のモデルと言われる「四万温泉の積善館」別記事で紹介しております)や、建築家の前川國男氏のシンプルで機能的にもかかわらずデザイン性の高い邸宅二・二六事件の現場となった高橋是清邸と言った建物も拝見する事が出来ますし、昭和の佇まいを連想する建物群もあります

こんな「江戸東京たてもの園」の概要とそれぞれの建物における見所を、以下の通り、2部構成で記載させて頂きます。

本ページでは、「概要/抜粋版」を記載いたしますので、以下ご参照頂けますと幸いです(建物の抜粋に関しては、詳細版の建物より、「個人的おすすめ度:★★★」の建物を抜粋)。

【江戸東京たてもの園の概要】 

まずは、「江戸東京たてもの園の概要」から記載いたします。早速、信頼できるWikipediaの力を借りますと、以下の様にあります。

江戸東京たてもの園(えどとうきょうたてものえん、Edo-Tokyo Open Air Architectural Museum)は、失われてゆく江戸・東京の歴史的な建物を移築保存し展示する目的で東京都小金井市の都立小金井公園内に設置された野外博物館。東京都墨田区横網にある東京都江戸東京博物館の分館である。指定管理者制度により、公益財団法人東京都歴史文化財団が管理・運営を行っている。  

歴史・概要  

小金井公園には古代住居や江戸時代の農家を移築・展示する「武蔵野郷土館」があった。1954年(昭和29年)1月14日の小金井公園開園時に、井の頭恩賜公園にあった「武蔵野博物館」を移転し開館したもので、光華殿(現・江戸東京たてもの園ビジターセンター)、鍵屋、吉野家住宅などは当時からの施設である。1991年(平成3年)12月に閉館した。  

1993年(平成5年)3月28日、江戸東京博物館の開館に合わせ、武蔵野郷土館を拡充する形で「江戸東京たてもの園」として開園した。 高い文化的価値がありながら現地保存が困難となった、江戸時代から昭和初期までの30棟の建造物を移築復元し展示している。 (略) 建築年代や建物が利用された用途に合わせて室内の展示も行われており、その当時の生活文化が再現されている。宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』(2001年)の作画には、たてもの園の銭湯や下町の商家建築のデザインが参考にされた。この縁で2002年には園内で「千と千尋の神隠し展」と映画「千と千尋の神隠し」の屋外上映会が開催された。たてもの園シンボルキャラクターの「えどまる」は宮崎駿のデザインである (略)   

https://ja.wikipedia.org/wiki/江戸東京たてもの園

1993年の開園と言う事ですから、今年(2023年)で40年。言い換えると、『40年以上前に、「この建物は後世に残していく必要がある」と選定された建物がいくつもある』と言う理解が出来、昭和の古き良き日本を感じるテイストがある事も納得できます。また、ここに選ばれると言う事は、「日本を代表する建築の1つ」と言って良いと思うだけの内容を兼ね備えた建物である事も抑えるべきポイントの一つだと思った次第です。

そんな「江戸東京たてもの園」、最寄り駅は、西武新宿線の花小金井駅・JR中央線の武蔵小金井駅/東小金井駅になると思われ、花小金井/武蔵小金井駅からは、徒歩20~30分程度、東小金井駅からは、徒歩30~40分程度だと思われます。また、車でのアクセスも可能で、小金井公園の駐車場を利用できますが、有料である事予めご認識頂いた方が良いと思います。同時に、上記それぞれの駅からバスによるアクセスも可能ですが、予め発車する乗り場や路線時間等もご準備頂くべきかと存じますので、江戸東京たてもの園のHP(https://www.tatemonoen.jp/raien/access.php)や最下部の地図をご参照ください。

また園内の大人散策にあたっては、明治村程ではありませんが、それなりの広さがあり、全ての建物を回ろうとすると、少なくとも2時間、通常なら3時間前後の時間はかかると思いますすべてを回れるのであれば、別記事の「江戸東京たてもの園・詳細版」をご参照の上訪問頂ければと思いますし、少し省略してスピーディに回られるのであれば「こちらのページ・概要/抜粋版」の以下「(個人的ですが)おすすめ度:★★★」の建物をショートカット的に回るコースでも良いかと存じます。皆様のご都合に合わせて、回られるコースの選定をして頂ければと思います。

【江戸東京たてもの園の見所 (「おすすめ度:★~★★★」の内の「★★★)」のみ記載】 

上記、少々触れましたが、こちらのページでは、「(個人的)おすすめ度:★★★」の建物を抜粋し、以下に紹介致します。(「個人的おすすめ度:★~★★」も含めた詳細バージョンは、こちら、「江戸東京たてもの園・詳細版」を参照)

■西ゾーン

・田園調布の家(大川邸) ★★★

大正期の洋風住宅との事で、大きくはありませんが、機能的で、デザイン性も感じられ良く考えられて設計された建物だと思いますご自身で住宅を建てられる際には、ベランダの使い方も含め間取りの参考になるのでないかと思った次第です。

・前川國男邸(まえかわくにおてい)★★★

私達夫婦のお気に入りの建物で、展示されている中で、「この家に住みたい!」と最も思えた建物です。大屋根の中央にある吹き抜けの窓から光が注ぐ様に設計されており、開放感のある居間は、物理的な広さ以上の開放感を与えてくれる設計だと思いました。

・三井八郎右衞門邸(みついはちろうえもんてい)★★★

貴賓のある外見と、内部の装飾は、東京都指定有形文化財で、目を見張るものがあります木造建築と蔵の両面で楽しめ、「昔お金持ちはやっぱりすごいな…、さすが三井財閥の本宅!」と思える建物です。

・綱島家(農家)(つなしまけ)★★★

江戸時代中期の農家の家との事ですが、囲炉裏のある居間は非常に味があり、古民家住宅として、住んでみたいと思える魅力がありました。

■センターゾーン

・高橋是清邸(たかはしこれきよてい)★★★

明治時代の建築で、二・二六事件で暗殺された高橋是清の邸宅です。写真ではわかりにくいですが、外の景色が少し歪んで見える窓ガラスは味があり、格式高い玄関と建物内部は必見です。この邸宅の二階で高橋是清は暗殺されたと言われている様で、その歴史と共にあった建物と考えると、感慨深いものがあります。目の前には水が流れる庭園もありますので、外観/庭園含めて見学必須の建物だと思います。

■東ゾーン

・天明家(農家)(てんみょうけ)★★★

江戸時代後期の建築の様で、旧武蔵野郷土館時代から展示されている、小金井市指定有形文化財だそうです。名主役を務めた旧家の家との事ですが、立派な門に、茅葺に破風の付いた屋根、畳敷きの内部は、「名主ってすごい人なんだな…」、「こういうのを豪農の家と言うのか…」と感じる事の出来る建物です。

・武居三省堂(文具店)(たけいさんしょうどう)★★★

ジブリファンなら外してはいけない建物です。特徴的なのはその内部。文房具屋さんだったと言われるその内部は、正に釜爺が出てきそうな雰囲気で、モデルになったのも納得できるはずで、昭和初期の建築の様です。また、お隣にうどん屋さんもありました…。

・子宝湯(こだからゆ)★★★

東ゾーンの主役とも言える建造物で、昭和初期の建築だそうです。内部は、昔懐かしい銭湯その物脱衣所の雰囲気と浴室の壁画は、幼少の頃にたまに行った銭湯を思い出させてくれるもので、本当に懐かしさを感じます。千と〇尋の神隠し・油屋のモデルにもなった言われるこの外観と併せて外してはいけない構造物です。

・鍵屋(居酒屋)(かぎや)★★★

こういった雰囲気の好きな大人、かなり多いと思います。飲食店として営業していないのが残念と思えるほどの雰囲気で、どちらかと言うと狭い店内に心地よさを感じるのは、私だけではないと思います。幕末の建築と言われ、旧武蔵野郷土館からの展示の様ですので、この雰囲気で一杯やりたいと思うのは、当然だと思います。

【最後に】

以上が、名建築からアニメのシーンだけでなく文化と歴史を感じる「江戸東京たてもの園」に関し、展示の建物の詳細な見所に付き情報提供申し上げた「概要/抜粋版」になります(「詳細版」はこちらより)。

古き良き日本を感じる事が出来、名建築にも出会え、アニメの世界を感じる事も出来る「江戸東京たてもの園」。大人も子供も楽しめるスポットだと思いますので、一度脚を運んで見てはいかがでしょうか? また、本ブログの別記事で、付近の小金井・小平の大人散策情報や近くの玉川上水の大人散策情報、少し南にある野川/国分寺崖線の大人散策情報等も記載しておりますので、江戸東京たてもの園だけではなく、これらの周囲も含め、大人散策されると更に面白くなるのでないかと思いますので!

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