【はじめに:椿山荘のイメージと思い出】
こちらのページでは、「東京にある “庭園としての『椿山荘』の概要と歴史をメインに、自身の宿泊や訪問時の思い出も含めつつ、大人散策情報として記載」させて頂きます。言い換えますと、「ホテル椿山荘の宿泊情報」というよりも、「庭園としての椿山荘」の概要を抑え、その楽しみ方を共有する事をメインに記載させて頂きます。
皆さん、勿論「椿山荘」はご存じですよね?
昔は「フォーシーズンズホテル椿山荘」と言っていた認識ですが、今は名称が変わって「ホテル椿山荘東京」として営業されている様です。本ブログに記載する位ですから、私達夫婦のお気に入りホテルで、何度か宿泊させて頂いております。しかし宿泊にあたっては、それなりの金額なのも事実なので「宿泊なしでランチ」がてら、その「魅力的なお庭」を見に参ったりさせて頂いております。
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でもなぜ、そんなに好きかと言うと、、、
- ホテルとしての雰囲気が非常に良い
- 庭園は、どの季節に行っても風情があり、落ち着く空間で、大人散策を楽しめる
- フォーシーズンズホテルが出来た当初位に、社会人になった自身が、そこで初めて大々的なセミナーを企画・実施させて頂き、一流ホテルと言うものを始めて知り、その後の憧れになったホテルである
まだ、社会人になって間もない頃に任された仕事が「とあるセミナーの企画と実施」。それなりの方々を、100名規模でお呼びする内容であった為、会場探しが大変であった記憶があります。社会人になって間もない自身にとっては、かなり荷の重い仕事でしたが、縁があって当時のフォーシーズンズホテルの会場をお借りし、大盛況のうちにセミナーを終了することが出来ました。その過程で、田舎者の私ですら「これが一流のホテルなんだな」と思えるお気遣い、サポートを頂き、それ以来こちらのホテルのファンになってしまったと言う経緯がある次第です。



こちらのページでは、個人的にそんな印象・思い出を持っている「椿山荘」に付き、記載いたします。すなわち、「東京にある “庭園としての『椿山荘』の概要と歴史をメインに、自身の宿泊や訪問時の思い出も含めつつ、大人散策情報として記載」致します(「ホテル椿山荘の宿泊情報」<「庭園としての椿山荘」)。
【「椿山荘」とは?】
そもそもですが、「椿山荘とは?」と聞かれた際、皆様はどの程度回答できますでしょうか? 「ホテルとしての椿山荘」については、一部のお部屋しか宿泊した事が無いですし、施設の利用も限定的で、ほとんど語れませんが、「庭園としての椿山荘」は、若干語る事が出来ると思います。まずは、その概要をWikipedia の力を借り調べてみますと、以下の様にあります。
椿山荘(ちんざんそう)は、東京都文京区関口二丁目の小高い丘にある庭園。敷地内には大規模な宴会・コンベンション施設を持つホテル椿山荘東京を併設している。
沿革
武蔵野台地の東縁部にあたる関口台地に位置し神田川に面したこの地は、南北朝時代から椿が自生する景勝地だったため「つばきやま」と呼ばれ、江戸時代には久留里藩黒田家の下屋敷があった。
明治維新を経て西南戦争の功により、元勲の山縣有朋は年金740円を与えられ、それを元手に1878年(明治11年)旧屋敷を購入。「椿山荘」と命名して趣味である作庭を行った。1918年(大正7年)には大阪を本拠とする藤田財閥の二代目当主藤田平太郎男爵がこれを譲り受け、東京での別邸とした。
1948年(昭和23年)に藤田興業(現:DOWAホールディングス)の所有地となり、その後1万余の樹木が移植され、1952年(昭和27年)から宴会場・結婚式場の営業を開始 (略)
70年代に入ると藤田観光では、椿山荘内にも宿泊施設が早晩必要であるという考えから、1978年(昭和53年)に敷地内の再開発計画に着手 (略) 1992年(平成4年)1月16日、ラグジュアリーカテゴリーの旗艦ホテルである「フォーシーズンズホテル椿山荘東京(FSH椿山荘)」を開業した (略) 藤田観光は2012年(平成24年)12月31日を以って、フォーシーズンズとの業務提携契約を終了。翌2013年(平成25年)1月1日、FSH椿山荘をホテル椿山荘東京にリブランドし、総合宴会施設である椿山荘もホテルと一体運営化した。椿山荘 歌川広重「名所江戸百景」に描かれた椿山荘の庵 椿山荘 庭園内の石灯籠 椿山荘の三重塔(登録有形文化財) Wikipediaより 三重塔
庭園は一般公開されており、椿や桜など植物、史跡等を鑑賞できる。庭園の頂上に建つ三重塔は、元々広島県賀茂郡入野(現東広島市)の竹林寺にあった塔で、創建時期は明らかではないが、平安前期に小野篁が創建し平清盛が第1回の修復を執り行ったという言い伝えがある。大正時代に強風にあって三層目が大破してしまったものを藤田平太郎が譲り受け、1925年(大正14年)に椿山荘に移築し、三層目を復元した。太平洋戦争末期、1945年(昭和20年)5月25日の空襲で発生した早稲田の火災の際も、木立に囲まれた環境もあり奇跡的にも三重塔と御神木は焼失を免れ、2003年(平成15年)国の登録有形文化財に登録された。
塔の建立年代は繰形の特徴などから室町時代末期のものと推定されていたが、2010年(平成22年)から翌年にかけて行われた竹中工務店による耐震補強・改修工事の際、年輪年代調査も併せて実施され、その結果、1420年頃(室町時代前期)の部材が使われていることが判明した (略)
椿山荘庭園Map「ホテル椿山荘東京」のHP(https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/)より
つまり、『そもそも「椿山荘」と言う名称は、「南北朝時代から椿が自生する景勝地だった事から “つばきやま” と呼ばれ、江戸時代には久留里藩黒田家の下屋敷だった地を、西南戦争の功により山縣有朋が自身の屋敷として購入し「”椿山荘” と命名」』したとの事です。その後『藤田財閥、そして藤田興業(現:DOWAホールディングス)の所有地となり、「フォーシーズンズホテル椿山荘東京」⇒「ホテル椿山荘東京」といった歴史を歩んできた地』と理解した次第です。
「ホテル椿山荘東京」のホームページ(https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/)にも、江戸時代以前は、「椿が自生する景勝地として、”つばきやま” と呼ばれていた」とも記載がありますので、本当に山縣は「景勝地」を買ってしまったのですね…。「昔の人の感覚って…」って言いたくなってしまうのは、私だけでしょうか? また山縣は、作庭が趣味だったと言われている認識で、神奈川(小田原の古稀庵・大磯の小淘庵等?)をはじめ、京都にもいくつか「山縣のゆかりのお庭」がある様ですが、まだ京都の無鄰菴(別記事にて紹介しています)しか行けていないので、機会を見つけて、他の庭園にも訪問したいと改めて思った次第です。



【「椿山荘の庭園」の様子】
上記、「椿山荘の概要」を抑えさせて頂きましたので、その「椿山荘の庭園」に付き、今少し見ていきたいと思います。「椿山荘の庭園」は、起伏にとんだ地形に、様々な建物(食事ができる所もある)や、石灯籠・石仏・石塔、があり、いつ行っても新しい発見があるくらいです。上記引用にもある通り、「歴史的にも重要で椿山荘の顔」とも言える、「三重塔(「圓通閣」と言うらしいです)」は、国指定の有形文化財だそうで、いつも「椿山荘に来たなー」と思えるほどの風格を備えています。また、樹齢数百年と言われる、椎の巨木、蛍も鑑賞できる沢や池、季節毎に表情を変える木々があり、自然を感じる事も出来ます(蛍の季節と紅葉の季節は、特に好きです)。
庭園の様子 (一部写真Wikipediaより)
実際に脚を運んでみると、「椿山荘の庭園」は、南に神田川が流れる「武蔵野台地のキワ」にある事を実感でき、旧古河庭園(本ブログ内、別記事で紹介中)と同じで「起伏をとんだ地形」である事を理解できます。つまり「その昔、景勝地でもあった『この土地の魅力』があるからこそ、表情豊かな庭園」になり、敷地内で「これほど大人散策を楽しむ事が出来る庭園は中々ない」と思ってしまう感じです。時には、ホテル側から庭園を降りていくように、時には神田川から庭園を登るように、視線を変え、様々な庭園の表情をな楽しみながら大人散策を楽しむ事が出来るという事です。宿泊せずとも「ランチを頂戴し、魅力庭な庭園を隅々まで大人散策する…」こんなホテルは、中々ないですよね?


【客室とホテルでの過ごし方】
勿論、(回数は限られますが…)宿泊における「ホテルのお部屋」も、いつも満足しています(まだ2-3回しかお世話になっていませんが…)。
私達夫婦がお気に入りんのお部屋は「エクゼクティブスイート」のシティービューのお部屋(今は「プライムエグゼクティブスイート」?)。ガーデンビューのお部屋よりも若干安いと言う事もありますが、欲張りな私たちにとって「庭園は散策し、たまに都内で宿泊するなら自分達が仕事をしている、東京の夜景を眺めてみよう!」というのが意図です(翌日、ランチも頂くので、その時に庭園は望めますし…)。こちらのホテルその物が、上記の通り「武蔵野台地のキワの高台」にありますので、かなりの広範囲で東京を見渡せますが、特に「新宿の高層ビル群の夜景」が良く見えます。






そして、宿泊した翌日は、ホテル内にある「イタリアンのレストラン」を予約しておき、庭園を見ながらランチをして、その後、上記記載した感じで「庭園での大人散策」を楽しんで帰宅するパターンです。しかし、繰り返しですが、宿泊せずとも「ランチ+庭園での大人散策」は可能ですので、リーゾナブルなこのパターンの方が回数が多くなってしまう次第です…。
ちなみに、椿山荘のイタリアンレストラン「イル・テアトロ」って、高級レストランの認識で、物凄い金額の様な気がしますが、平日のランチであれば「7000円位でコースを頂戴できる」認識です。「椿山荘で、7000円位でランチコースを頂ける」って、結構お値打ちだと思いませんか? 勿論金銭感覚は人それぞれだと思いますが、「椿山荘でのお食事 with 庭園での大人散策」ならリーゾナブルだと思うのは、私達夫婦だけではないと思う次第です。また更にちなみに、一度だけ「ホテル内にあるSPA」を、宿泊者特典で利用させて頂いた事があります。伊東から温泉を持ってきているそうですが、「お金持ちの会員の方々の中に、よそ者がお邪魔する感じ…」で、施設や温泉そのものは中々のものだったのですが、ちょっと居心地が悪かった記憶でしたので、共有のみさせて頂きます…。



【最後に】
以上が、「東京にある “庭園としての『椿山荘』の概要と歴史をメインに、自身の宿泊や訪問時の思い出も含めつつ、大人散策情報として記載」させて頂いた内容、すなわち「ホテル椿山荘の宿泊情報」というよりも、「庭園としての椿山荘」の概要を抑え、その楽しみ方を共有する事をメインに記載させて頂いた内容になります。
『宿泊し「庭園の大人散策」・「お部屋からの景色/夜景」・「おいしいお料理をコース的に楽しむ」のも良い』ですが、『宿泊せずとも「ランチ + 庭園の大人散策」も楽しみ方の1つ』だと思う次第です。歴史ある、山縣氏ゆかりの庭園・椿山荘、皆様もその雰囲気と歴史を感じつつ、庭園内の文化に触れる大人散策として、お散歩がてらででも、訪れてみてはいかがでしょうか?

尚本ブログでは、東京旧古河庭園、東京椿山荘、神戸相楽園、京都無鄰菴、高松栗林公園、熊本水前寺成就園、山梨恵林寺庭園、甲府常磐ホテルの庭園、平泉毛越寺庭園、名古屋徳川園、二条城二の丸庭園、川越喜多院の紅葉山庭園/中院の庭園、熱海の起雲閣、旧芝離宮恩賜庭園、小石川後楽園、清澄庭園、浜離宮、六義園、新宿御苑、日本三名園:金沢兼六園・岡山後楽園・偕楽園等、全国各地の庭園も紹介しており、「日本庭園のカテゴリ分け(庭園分類)」に関しても記載しております(更新中あり)ので、下記一覧表をご活用いただき、ご参照頂けますと幸いです。