偕楽園

【更新中/準備中】

【はじめに】

こちらのページでは、日本三名園の1つ、水戸偕楽園の歴史と庭園の魅力(見所)に付き、想定散策ルートを含め記載させて頂きます

とは言っても、実は、私達夫婦はまだ偕楽園にお邪魔した事がありません…。同じ関東圏の埼玉・川越居住ですが、これまで「茨城水戸には仕事でもあまり縁がなかった」為、熊本・水前寺成就園高松・栗林公園の様に、出張の際に早起きしたり、移動時間の合間を探して訪れる機会がなかった事もありますし、「偕楽園に行くなら梅の花の季節!」と思ってしまい、「(梅が咲く季節は年度末で忙しい事が多く)お邪魔させて頂くタイミングに恵まれなかった…」と言う事です(同じく梅で有名な「越生梅林」や梅も含め季節毎に花々を楽しめる「武蔵丘陵森林公園」には、近い事もありよく参っていますが…)。

しかし、日本三名園に選ばれる、水戸偕楽園。徳川御三家・水戸徳川家の庭園で、梅が美しく、その香りを感じつつ、庭園を大人散策させて頂くのは、強い希望として、昔から持っておりました。その為、こちらのページでは、その水戸偕楽園に付き、今後の訪問を見据えた前段階の調査として、その歴史や魅力(見所)を、想定散策ルートも含め調査し、共有させて頂こうと思った次第です。

【偕楽園の歴史と築園への思い】

まずは、偕楽園の概要から抑えさせて頂きます。Wikipedia の「偕楽園」の項目には、以下の様にあります。

偕楽園(かいらくえん、英: Kairakuen Park)は、茨城県水戸市にある日本庭園である。国の史跡及び名勝に指定されている(指定名称は「常磐公園」)。伝統的に、後楽園(岡山県岡山市)や兼六園(石川県金沢市)と並んで日本三名園の一つに数えられている。現在は隣接する千波湖周辺の拡張部を含めた広域公園の一部となっている  (略)    

概説  

偕楽園には、拡張部を含めない本園部分だけで100種3000本の梅が植えられており、早春には観梅客でにぎわう園内には梅の異名「好文木」に由来する別荘好文亭があるが、古代中国の晋の武帝が学問に親しむと花が開き、学問をやめると花が開かなかったという故事に基づいている藩校「弘道館」は偕楽園と一対の施設であり、同じく梅の名所である。  

水戸藩第9代藩主徳川斉昭(烈公)は、1833年(天保4年)藩内一巡後、水戸の千波湖に臨む七面山を切り開き、回遊式庭園とする構想を持った。造園は長尾景虎(後の上杉謙信)を輩出した長尾家の本草学者である長尾景徳が実施した。同じく彼の設立した藩校「弘道館」で文武を学ぶ藩士の余暇休養の場へ供すると同時に、領民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと、この巨大な大名庭園は斉昭自らにより「偕楽園」と名づけられた「偕楽」とは中国古典である『孟子』の「古の人は民と偕に楽しむ、故に能く楽しむなり」という一節から援用したもので、斉昭の揮毫『偕楽園記』では「是れ余が衆と楽しみを同じくするの意なり」と述べられている。水戸学へ帰着する斉昭の愛民精神によりこの庭園は、江戸時代当初から毎月「三」と「八」が付く日には領民にも開放されていた  (略) 

偕楽園では毎年2月中・下旬から3月下旬に、水戸の梅まつりが開催される。水戸の梅まつりは、2016年時点で120回開催された (略) また園内で4月には水戸の桜まつり、5月には水戸のつつじまつり、9月には水戸の萩まつりが行われる。偕楽園公園を含め8月には水戸黄門まつりが行われる (略)  毎年6月第2土・日曜日に、梅の実を偕楽園公園センターで頒布する (略) 頒布価格は平成26年は梅1袋(1.5キログラム)あたり300円で1人2袋まで、平成27年は梅1袋(1.5キログラム)あたり300円で1人3袋まで、平成28年は梅1袋(1キログラム)あたり200円で1人1袋まで。偕楽園の本園は約13haであったが、茨城県は1999年(平成11年)、隣接する千波公園や桜川緑地などと合わせて広域公園として運営する構想を発表、面積の合計は300haとなった  (略)  

https://ja.wikipedia.org/wiki/偕楽園

本ブログ別記事で紹介した東京の「小石川後楽園」。その記事内で以下の様に記載させて頂きました。

『「小石川後楽園」は、徳川御三家の1つ、水戸藩の中屋敷(後に上屋敷)に作られた庭園で、水戸藩初代藩主の頼房によってつくられたと言われるが、時の将軍・家光も関与し、現場では、徳大寺左兵衛が腕を振るったと言う事の様で、次の代の光圀の代で完成した庭園』と理解。表情豊かで光圀の中国趣味が反映された庭園は、「外交の場」としての役割も担っていたようで、当時の政治の表舞台を江戸城とするのであれば、「小石川後楽園は、(そんな役職は無かった認識ですが)副将軍として、表の政治を支える外交の場としての役割」も担ってきた庭園ではなかったのかと、勝手ながら想像。「池泉の広がる日本庭園の中に、中国的色合いをちりばめた、(書き方難しいですが)和中折衷的大名庭園の先駆け(手本)となった庭園」と言うのが、個人的な印象で、「士に当たりては天下の憂い先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむなり」から後楽園と名付けた、光圀の人柄と先進性を実感できる庭園が、「小石川後楽園だと、思っております」

参勤交代がなく、基本、常に江戸にいた事から、副将軍とも言われた水戸徳川家の東京の庭園小石川後楽園上記「Wikipediaからの引用」と「小石川後楽園に関する個人的な理解」を合わせて考えると、水戸徳川家の「中国趣味的色合い」・「学問を大切にする心と高い教養」・「民衆を思うポリシー」が、水戸家代々に受け継がれって来た思想であると感じてしまいます

江戸常駐の水戸徳川家の9代藩主・斉昭が、自身の領地であるはずの水戸の地を、30歳を過ぎて藩主となった後、領内を巡って構想したのが「偕楽園」。代々受け継がれてきた「中国趣味・教養の高さ・民衆への愛情」をこめて作った庭園が「偕楽園」だと思った次第です。同時に、昔読んだ書籍には「偕楽園に梅が植えられた理由には『軍事的 / 飢饉に対する備え』の側面もあると言われている」と書いてあった事を記憶しており、政治家としてのポリシー(民衆愛)と実用性(軍事/飢饉に対する備え)を具現化した庭園が「偕楽園」であるとも思った次第です。

そんな水戸徳川家の歴史に思いを馳せつつ、この庭園を散策する事で、ただの散策が、大人散策になると思うので「是非お邪魔したい!」と改めて感じてしまいました。

【偕楽園のポリシーに基づく大人散策コース】

上記、偕楽園の歴史と築園への思いを抑えましたので、実際の散策についても抑えさせて頂きます。同じく、Wikipediaの「偕楽園」項目には、以下の様にあります。

偕楽園の正式な入り口である旧来の表門は、敷地の北西側に位置しており、この表門は黒塗りであることから黒門とも呼ばれている。表門から園内に入り、一の木戸と呼ばれる門を潜ると、偕楽園の西半分を構成するモウソウチク(孟宗竹)やスギ(杉)の鬱蒼した林の中を進む道が続いている。この道に沿って東へと進み、幾つかの門を経由して好文亭へと至ると風景が一転し、千波湖を一望する高台に位置する、明るく華やかな一面の梅林へと到着する。

好文亭付近には、偕楽園創設の趣旨を記した石碑『偕楽園記の碑』があり、自然界の陰と陽の調和についての説明がある。偕楽園は西半分に位置する杉や竹の林が陰の世界を、北東の梅林が陽の世界を表すことで、園全体で陰陽の世界を体現しているともいわれ、表門から入ってこそ園の設計に沿った、偕楽園本来の魅力を堪能することができるのだと解釈する説もある。一方、現代においては、表門は偕楽園駅や主要な駐車場から遠く離れており、この門から入園する観光客は少ない。現在は梅林へと直接通じる東門が主要な出入り口として利用されている  (略)  

https://ja.wikipedia.org/wiki/偕楽園

梅林が有名な「偕楽園」。常磐線の偕楽園駅も「偕楽園」の南東側にあり、そのすぐ近くに駐車場もある様です。「現在は梅林へと直接通じる東門が主要な出入り口として利用されている」との事ですが、大人散策として偕楽園の良さを感じたいのであれば、遠回りしてでも、北西側の本来の入口「黒門」から入るべきだと思いました。『陰陽の調和」と言った世界観を具現化した』とも言われる偕楽園。「杉や竹林が表す “陰” の世界」を抜け、「偕楽園の主役・梅林が示す “陽” の世界」を好文亭から千波湖も含め見渡す開放感に浸ってみたいと思った次第です。また前の段落でも少々触れた書籍には、「偕楽園は、日本三名園と言われるが、小さな池泉はある物の大名庭園の代名詞・大池泉がない為(千波湖は、元々は偕楽園のエリアではなく、拡張によって追加されたエリア)、人気がないと言われるが、多くの人は主役の梅林に焦点当てすぎており、『好文亭から見渡す千波湖を借景にした景色』が、本来偕楽園の主役とも言える景観である」と言った内容の記載もあった事、記憶しております。

陰陽の世界感を感じつつ、偕楽園を楽しむのであれば「北西側の本来の表門・黒門から、”陰” の世界を感じつつ好文亭に行き、そこから梅林と千波湖の眺望を “陽” の世界を感じつつ楽しんだうえで、梅林内の散策をすべき!」と大人散策コースを想像してしまいました。

【最後に】

以上が、日本三名園の1つ、水戸偕楽園の歴史と庭園の魅力(見所)に付き、想定散策ルートを含め、記載させて頂いた内容になります。

水戸徳川家の「中国趣味」・「教養の高さ」・「民衆への愛情」を具現化した水戸偕楽園。調査して思った事は「絶対にお邪魔させて頂く必要がある!」という物です。近い将来、実際に訪問し、改めて本ブログで、その感想も含め更新させて頂こうと思います。

ちなみに、「水戸城」が、偕楽園の東3-4㎞程の場所にあり、途中には、「弘道館」もある様です。3-4㎞であれば、私達夫婦にとっては、徒歩圏内ですので、どうせ偕楽園にお邪魔するのであれば、こちらも含め大人散策し「偕楽園」だけではなく「水戸城・弘道館」も含めた大人散策を計画しよう思った次第です。

尚本ブログでは、東京旧古河庭園東京椿山荘神戸相楽園京都無鄰菴高松栗林公園熊本水前寺成就園山梨恵林寺庭園甲府常磐ホテルの庭園平泉毛越寺庭園名古屋徳川園二条城二の丸庭園川越喜多院の紅葉山庭園/中院の庭園熱海の起雲閣旧芝離宮恩賜庭園小石川後楽園清澄庭園浜離宮六義園新宿御苑日本三名園金沢兼六園岡山後楽園偕楽園等、全国各地の庭園も紹介しており、「日本庭園のカテゴリ分け(庭園分類)」に関しても記載しております(更新中あり)ので、下記一覧表をご活用いただき、ご参照頂けますと幸いです。

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