【はじめに:信玄棒道の概要】
こちらのページでは、『武田信玄由来のインフラとして有名で、その冠を持つ「信玄棒道」に付き、その概要を抑え、遺構が確認できるスポットを『大人ハイキング情報』として紹介させて頂こう』と思います。
📚本記事で得られる情報📚
✅「信玄棒道」の概要
✅現存すると言われる「信玄堤」の大人散策・ハイキング情報(現地の多くの写真・詳細マップあり)
以下の記事で、それぞれのシリーズの記事一覧に飛ぶ事が出来ます
皆さまは、信玄棒道(ぼうみち)なる道をご存じですか? 信玄棒道とは、武田信玄が、信州(現長野)を攻略するにあたり整備した軍用道路と言われています。位置関係を現在の視点で整理すると、同じ長野方面でも、山梨県から見て、141号線の方から、清里・野辺山を超えて行く(ちなみにここの峠、中央分水嶺(ここの峠を境に、日本海側に流れるか、太平洋側に流れるかが分かれる峯)です・・・) 小諸・上田・松代方面でなく、甲州街道・20号線の方面から行く、諏訪、高遠の方面にある道の方で、八ヶ岳の西側を通る道にあたります(八ヶ岳寄りの道なので、甲州街道とは勿論違いますが…)。
所説あるようで、いくつかの道があった様ですが、現在確認できる道は限られているようです。しかし逆に言うと、確認できる道もあると言う事で、歴史好きの大人には、是非訪れてもらいたい道・古道です。



何度か夫婦で訪れている道ですが、
① 別記事で紹介させて頂きました、富士見高原リゾートの展望台:https://hanano-sato.jp/ (標高:1400m位) の所から、上ノ棒道の途中 (1000-1100m強位と思われる長野県側) をスタートし、若干遠回りしつつ、1000m位のところにある山梨県小淵沢のお宿 (風か:https://www.hotel-fuuka.jp/) まで、徒歩で散策させて頂く、まさに県境越えの大人散策のケースもあれば、
② 小海線の甲斐小泉駅から信玄棒道経由で、小淵沢駅を目指し散策させて頂くケースもあります。
今回ご紹介する最下部の詳細散策コースマップ(地図)は、上記②の『一般的な甲斐小泉→小淵沢のルート』をGoogleマイマップで作成していますので、皆様の散策のお供に、是非ご参照ください(また、別記事にて、北杜市のおすすめ観光スポットを紹介しています!)。
【信玄棒道を知る】
もう少し信玄棒道に付き、背景的な情報をまずは記載させて頂くと、「棒道は3本あった」と言われているようで、上ノ棒道、中ノ棒道、下ノ棒道と、そのまま言われる事が多い様です。今回写真で、メインにご紹介している、私達夫婦が普段散策させて頂く棒道は「上ノ棒道」で、この道は、「現在確認できる棒道」と言われております。尚、Wikipedia で調べてみますと以下の様にあります。
棒道(ぼうみち)は、武田晴信(信玄)が開発したとされている軍用道路。八ヶ岳南麓から西麓にかけての甲信国境(甲斐国(山梨県)と信濃国(長野県)の境)を通る。甲斐国北西部の逸見筋(現在の北杜市域)にあたる山梨県北杜市(旧北巨摩郡小淵沢町、長坂町)や長野県富士見町には現在でも上の棒道、中の棒道、下の棒道の三筋が残されており、それぞれ市・町指定の史跡となっている。地元では信玄棒道と呼ばれており、「棒道」の由来は、荒野にまっすぐ一本の棒のように存在していたので棒道と呼ばれるようになったとされる。別名は大門嶺口(だいもんどうげぐち) (略)
三本の棒道
棒道には「上・中・下」の三本の棒道が通っていたとされているが、現在においても正確な経路は未だはっきりしていない点が多い。人によっては、三本存在してはいなかったという説もある。1991年には『長野富士見町史』において林増巳は近世の文献史料や現地調査により、真の棒道は「上の棒道」小荒間から湯川までの直線区間であると推定している。
棒道の起点は説が多々存在するが、穴山村(現韮崎市の穴山町)か若神子村(現北杜市の須玉町)とする説が根強い。その後、道中に棒道が三本に分かれるとする。
・上ノ棒道
起点から渋沢村へ至り、大八田村に到着する。その後、白井沢村から小荒間村(以上全て現在の長坂町)を経て、小淵沢村(現小淵沢町)の山間部を通って信州立沢村(現富士見町)に至るのが上ノ棒道である。「信玄の棒道」として現存しているのは、この上ノ棒道である。
・中ノ棒道
大八田村から大井ヶ森村(現長坂町)、小淵沢村を経て、信州立沢に至る道であるとされる。小淵沢町誌(1983年)によると、揉合神社(小淵沢町)の前を通り、富士見町境葛窪地区に抜ける町道(現在は八ヶ岳リゾートアウトレットが沿道に立地している)がかつての中の棒道であるとされる。この町道は山道としてかすかに痕跡のみが残っていた中の棒道を、戦後開拓の際に入植した者がそれに沿う形で、大井ヶ森から篠原(小淵沢町)を経て葛窪へと至る道を開拓道路として切り開いたのが起源だといわれる[6]。
・下ノ棒道
渋沢村より小淵沢村を経て、信州田端(現富士見町)に至る道であるとされる。小淵沢町誌(1983年)によると、小淵沢町松向〜上笹尾において一部区間が消滅しているものの、上笹尾以西では「原路」とのちに名を変えたとして、信州往還とも呼ばれた甲州街道の原路に比定している。ただし現在の県道17号線の路線ではなく、バイパスの開通によって町道へと降格した、小淵沢町高野地区を経由する旧道の方である (略)

現在では、本当に山の中を散策できるハイキングコースですが、道々には石像等を随所に確認でき、「自然と歴史を同時に感じる事が出来る不思議な道」です。一般的な大人散策コースとしては、湧水で有名な三分一湧水のある小荒間(山梨県北杜市長坂町)と言う地域側(=JR小海線・甲斐小泉駅)から、JR中央本線/小海線・小淵沢駅に向けて、散策される方が多くいらっしゃるようです。




この道( 上ノ棒道)の大部分は、舗装られていない、写真にあるような道の為、近くにある乗馬クラブの方々が、お馬さんにまたがって散策している所に出くわすケースもあります。また、一般的なコースである小荒間あたりから歩くのであれば、標高で言うと、1000m前後から1100m強くらいの高さだと思い、木々もあるので、夏でも涼しく、散策をすることが出来ます(元々は、甲斐武田家の軍用道路の為、甲府方面から来ていますので、小荒間から甲府方面は、勿論標高は低くなります…)。
更に、(繰り返しですが)石像・石仏等もいたる所に見る事が出来、甲斐小泉(三分一湧水)付近には、古戦場(小荒間古戦場:写真参照)や番所跡(中ノ棒道が通っていたと言われる、大井ヶ森(北杜市長坂町)にも、番所跡があります)もあり、全体的には、普通に山道ですが、歴史のある道である事、感じざるにはいられません。更にさらに、上記の通り湧水もあるので、自然の湧き水で喉を潤しながら散策を楽しむ事もでき、都会では想像しにくい大人散策を楽しむ事が出来ます。(私達夫婦の場合は、小海線・甲斐小泉駅からスタートするケースの際は、まずは三分一湧水に行き、水筒に水を汲んで、大人散策するようにしています)
信玄棒道の様子:古戦場もありますし、多くの石像・石仏と自然がセットです!
【信玄棒道のおすすめ散策方法・ルート】
中ノ棒道、下ノ棒道のあたりも、のどかで良い道なのですが、もう既に何処が棒道かわからず、舗装もされ、それなりに車も走っており、民家もあるので、おすすめは、やはり(一般的である)上ノ棒道。JR小海線で言うと、甲斐小泉―小淵沢間(いずれも山梨県で、県境越えはありません)の散策が、繰り返しですが一般的なようです。
小淵沢方面から行くも良し、甲斐小泉方面から行くも良しですが、コース全体の高低差を考えると、甲斐小泉駅からスタートの方が「無難」と思われます。標高で言えば、1000m強くらいの甲斐小泉駅をスタートし、大体1000-1100m強くらいの上ノ棒道を歩き、最終的には、900m弱の小淵沢駅に行く感じになります(一般的になるには、ちゃんと理由がある様です…、標高差200mって、大人には結構こたえますもんね…)。
上記に記載した、”風か” に宿をとるのであれば、小淵沢駅スタートを想定し、小海線で甲斐小泉駅まで行って、上記のコースを散策し、直接宿に戻るコースが良いのでないかかと思います。











また、「小淵沢まで車で行き、コインパーキング(小淵沢駅・徒歩3分のところにあり、私達夫婦がお邪魔した際には、60分100円でした)に車を駐車。上記同様に小淵沢駅から甲斐小泉まで小海線で移動し(一駅だけです)、信玄棒道を散策しつつ、小淵沢駅まで戻る」と言ったコースであれば、宿に関係なく信玄棒道を楽しむ事が出来ます。
言い換えますと、電車でも車でもどちらの選択肢を取る事が出来ますので、皆様のプランに併せて楽しむ事が出来るのです。









道から一段下がる感じで、信玄棒道が続きますが、舗装された広い道沿いには、案内板が多数設置されております
【最後に】
そんな、歴史と自然を同時に感じる事ができる信玄棒道。(繰り返しですが)写真にある通り、山の中の道なのに、石像・石仏等が多くみられ(山の中の道だからこそ、多く残っている?)、歴史を感じる事が出来る道です。
また、(更に繰り返しですが)、お馬さんにも出会う事が、それなりの確率であるので、こういった楽しみもあります。気持ちの良い自然の中を、歴史を感じつつハイキングし、「お馬さんに遭遇」と言ったハプニング的要素もある道が、信玄棒道なのです!(ちなみに、2回目か3回目の秋の散策時には、「鹿」にも出くわしてしまいました… あまりのタイミングで、写真は撮れなかったのですが…)




冬は厳しいと思うので、新緑や紅葉を目指しながら、歴史を感じる大人の休日(=大人散策)を過ごしてみては、いかがでしょうか? 以下に、Google マイマップで、地図を記載していますので、スマホ片手に散策すれば(歩きスマホはNGですが…)、迷う心配もなく、存分に大人散策をを楽しめますので、心が洗濯される事間違えなしです!
尚、「北杜市の大人散策情報前半+後半戦」に加え、本ブログの別記事で、以下の記事も紹介しております。
- 周辺の散策/ハイキングコースとしてのオオムラサキ自然遊歩道
- 信玄棒道のハイキング情報(地図あり)
- イタリアン・レストラン:タダリコやアプレスト
- 甲斐源氏発祥の痕跡:北杜市は「甲斐源氏発祥の地(候補?)」とも言われており、その痕跡に関して紹介
- 北杜市の多くが含まれる「七里岩」の大人散策情報
- 北杜市のお隣、韮崎の大人散策情報
- 韮崎市内の新府桃源郷周辺の大人散策情報
あわせてご参照頂き、北杜市やその周辺における、大人観光をお楽しみ頂ければ幸いです!
以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!
富士見町の方は含まれませんが、小淵沢観光協会の散策Mapのリンクもご紹介します:https://www.kobuchisawa.com/img/map_2018.pdf
【あわせてお読み頂きたい!
“まとめ記事を含めた” 大人散策@甲府とその周辺シリーズ & 甲斐武田家・武田信玄シリーズ」関連記事…】







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