【更新中/準備中】
【はじめに】
こちらのページでは、「香川県丸亀市にある、京極氏によって築庭され、その園名は『森羅万象』に由来し、『京極氏の故郷である近江国』の要素を取り込んだと言われる『中津万象園』における大人散策情報を共有」させて頂こうと思います。
📚本記事で得られる情報📚
✅中津万象園の概要(歴史等の基本情報・アクセス等)
✅中津万象園の詳細散策マップ/コース・見所/楽しみ方
✅中津万象園を、多くの写真と共に、その雰囲気を理解
2025年の春、「香川・愛媛を巡る6泊7日の旅(旅全体のMapはこちら)」を実行させて頂きました。その2日目、現存12天守の1つである「丸亀城」を巡らせて頂くスケジュールを組んだのですが、これに併せて「中津万象園」にも脚を運ばせて頂いた次第です。正直申し上げ、『「丸亀訪問における主役」は、「丸亀城」』と思っており、長年「丸亀城には必ず訪問したい!」と思っておりました為、『この日の主役はあくまでも「丸亀城」だが、折角「丸亀城」に脚を運ぶのであれば、庭園好きの私達夫婦としては「中津万象園と言う大名庭園」にも脚を運んでおきたい…」といった感じのポリシーでスケジューリングしておりました。つまり、「もし時間的に厳しければ、”丸亀城を優先” する」といった目論見で参らせて頂いた次第です。しかし、実際に「中津万象園」に脚を運ばせて頂き思った事は、「素通りしなくてよかった…」という事です。
こちらのページでは、そんなスケジュール・ポリシーでお邪魔させて頂いた「中津万象園」に付き、記載いたします。すなわち、「香川県丸亀市にある、京極氏によって築庭され、その園名は『森羅万象』に由来し、『京極氏の故郷である近江国』の要素を取り込んだと言われる『中津万象園』における大人散策情報を共有」させて頂こうと思います。
ちなみに、この日の行程は、「JRクレメントホテル高松」 ⇒ お宿の近くで「レンタカーを借り」 ⇒ 「屋島(屋島寺・屋嶋城址)」⇒「白峯寺(頓証寺殿・崇徳天皇 白峯陵)」 ⇒ 「中津万象園」 ⇒ 丸亀駅付近で「レンタカーを返却」 ⇒ 「丸亀城」 ⇒ 丸亀駅から電車で次の宿泊先で「金毘羅宮」近くの「琴平グランドホテル桜の抄」に参った感じのスケジュールでした…
中津万象園の様子①
【「中津万象園」の概要】
まずは、「中津万象園の概要」から抑えさせて頂きます。Wikipedia を調べてみますと、以下の様にあります。
中津万象園(なかづばんしょうえん)は、香川県丸亀市中津町に在る日本庭園。万象園とも呼ばれ、園内に丸亀美術館が併設されている。
中津万象園 中津万象園 中津万象園現地説明看板 概要
面積5ヘクタールの池泉回遊式大名庭園は、貞享5年(1688年)に丸亀藩主である京極高豊の命により、丸亀城の城下町に近い中津の浜に面して造られた。庭園名は森羅万象に由来するとされる。京極氏の故郷である近江国の琵琶湖をかたどった八景池が掘られ、帆、雁、雪、雨、鐘、晴嵐、月、夕映と近江八景になぞらえ名付けられた島々が浮かび、橋で巡る事ができる。それとは別に朱塗りの邀月橋も池をまたいで掛かり、園内に彩りを添えている。池に面しては、潮の満ち引きが見られたという観潮楼、その近くには母屋が茶庭に面して建ち、樹齢六百年と言われ傘に似た形を持つ大傘松が広がる。これらの門として、くぐると長生きすると言われる松寿関が設けられている。現在の庭園は1982年に整備公開された。 (略)
つまり、、、
「中津万象園(なかづばんしょうえん)」は、その「庭園名」を「森羅万象」に由来すると言われ、1688年に当時丸亀藩主であった「京極氏」の命により築庭された、香川県丸亀市中にある「池泉回遊式大名庭園」の日本庭園。京極氏の故郷である近江の「琵琶湖」をかたどった「八景池」が掘られ、「近江八景」になぞらえ名付けられた「島々」が浮かび、それらを「橋」で巡る事ができる庭園でもあり、「朱塗りの邀月橋」が彩りを添える景観を楽しめる庭園でもある。
といった理解をさせて頂いた次第です。言い換えると、『(勝手な妄想入りますが…)「中津万象園」の「庭園名」は「森羅万象(あらゆる現象・この世に存在する全てのもの)」に由来する』という事と、『祖先の故郷である「近江国」の「琵琶湖や近江八景」を庭園に取り込んだ』事を踏まえると、築庭者である「丸亀藩・2代藩主・京極高豊」が、「京極氏の故郷である近江国は、この世のすべてが詰まった素晴らしい場所」と言った、『「祖先の故郷を思うメッセージ」を表した庭園』なのかもしれないと、勝手に妄想してしまった次第です…。






【「中津万象園」を大人散策!】
上記引用にある通り、「中津万象園」の広さは、「5 ha」との事ですので、約1.5万坪の認識です(1ha =10,000㎡ で、1㎡は、約 0.3 坪の理解ですので(正確には「0.3強」あるようですが…)、「5ha = 5 × 10,000 = 50000㎡ & 50,000㎡ × 0.3025=1.5万坪(「0.3強」なら、1.5万坪強))。つまり、イメージしやすく、他の(東京都内の)大名庭園と比べると、「約1.3万坪ほどの芝離宮(@東京浜松町)よりもちょっと広い庭園」と言った理解になる訳です(ちなみに、小石川後楽園:約2.1万坪、浜離宮:約7.6万坪、六義園:約2.7万坪)。故に、個人的な印象は、「大名庭園の中でも少し小さめな庭園」と言うものですが、園内は、さほど高低差が無く、平らな海の近くに作られた庭園で、周囲には高い建物もない為か、「数字以上に広がりを感じる庭園でもある」といった印象も同時に持った次第です。



そんな「中津万象園」。『中央に配置された「池泉=琵琶湖を模した『八景池』」に「近江八景」になぞらえ名付けられた「島々」が浮かび、それらを「橋」で結んでいる構造』になっています。言い換えると、『「中津万象園」に東の入口から入り、西に向かって「それぞれの橋」をジグザグに渡って行けば、「庭園全体をほぼ網羅できる」』という事になります。
最下部の Google My Map で作成した地図中にも、「中津万象園は『橙色の星印:★』」で、そのコースをポイントアウトして折り、以下各スポットを、その順番で記載申し上げます為、Google My Map で作成した地図と併せてご参照頂けますと幸いです。尚、スタートは上記の通り、「レンタカー」で参らせて頂いた為、「庭園」から大きな通りを挟んだ反対側にある「中津万象園駐車場」とさせて頂きます(「香川・愛媛を巡る6泊7日の旅」の旅全体のMapはこちらからご参照ください)。
■「邀月橋」・「水蓮橋」を渡りつつ「庭園全体」の景観を楽しむ
「中津万象園駐車場」に車を停め、目の前の大きな通りを渡り、「東側の入口」から園内に入るのですが、その前に「御成門」もご覧頂ければと思います。「真新しい感じのする門」ですが、「大名庭園の風格を感じるもの」ですので、素通りせず、見学すべきかと思います。
中津万象園 入口~「邀月橋」・「水蓮橋」の様子①
その後、改めて「東側の入口」から入り、建物の中で入園料を支払って、庭園に向かいます。建物から出ると「丸亀美術館(絵画館)」の方に行く園路と、「庭園」の方に行く園路に分かれますが、(どちらから巡っても良いと思いますが)まずは「庭園」を目指します。「屋根と塀のある通路」を抜けると、庭園に出る事が出来ますので、早々に朱色の美しい「邀月橋」の方に歩を進めます。「邀月橋」は、『「琵琶湖」をモチーフにした池泉:八景池』上の少し高い位置から、庭園全体の景色を左右に見る事が出来ますので、全景を理解しつつ、その景観を楽しむ事が出来ます。そして、橋を渡りきると「ゴヨウマツ 三笠宮崇仁殿下御手植」があり、その北側に、再び「八景池」を、飛び石の「水蓮橋」で、今度は水面上を渡る様に進む事が出来ます。「邀月橋」・「水蓮橋」で、「八景池」とその先に広がる「中津万象園の景観」をじっくり楽しんで頂ければと思います。
中津万象園 入口~「邀月橋」・「水蓮橋」の様子②
■「近江八景」になぞらえ名付けられた「島々」を巡り、雰囲気を堪能する
「水蓮橋」で、「八景池」を再び超えた後は、「松帆亭」を見学し、「臥雲橋」・「浸雪橋」で再び橋を渡って、島々を巡り「弁財天」でお参りします。その後「回棹廊」は、橋の上から景色を楽しむのみにして、橋を超える事はせず、戻る感じの「筆海亭」経由で、「観月橋」から「魚楽亭」に歩を進めます。その後、「夕映えの島」を「雁行石橋」から出て、「石投げ地蔵尊」に向かいます。
中津万象園 「松帆亭」~「石投げ地蔵尊」の様子①
このエリアは、「多くの島々」が配置され、若干ですが高低差も感じられるエリアで、「植栽と池泉をその変化と共に楽しむ」事が出来るエリアです。上記の通り、多くの「橋」もあり、「池泉」も目の前にあるので、池に落ちない様に、気を付けて歩を進めるべきかと思いますが、随所随所に、その変化を楽しめる中々の光景を見学出来ますので、お気をつけつつも、隅々まで見学されるべきかと思います。
中津万象園 「松帆亭」~「石投げ地蔵尊」の様子②
■建造物・植栽等「日本文化」を感じる
「石投げ地蔵尊」まで来たら、「願掛け」して頂くのも良いと思いますが、この付近からの「奥行きのある景観」も楽しんで頂ければと思います。そして「石投げ地蔵尊」は、この「中津万象園」の「ほぼ西の端」になりますので、基本的には、Uターンして、歩を東方面に変えるのですが、この際「八景池の南側」を進まれてはいかがかと思います。と申しますのも、「八景池の南側」には、「観潮楼」・「母屋(中津御茶所)」・「千代の傘松」・「稲荷社・百本の鳥居回廊」・「松寿関」・「多くの松かあるエリア」・「代笠亭」等の「日本文化」を感じる「建造物や植栽」等を楽しめるからです。
中津万象園 「石投げ地蔵尊」~「代笠亭」の様子①
特に、「千代の傘松」・「稲荷社の百本の鳥居回廊」は、この「中津万象園」において「必見のスポット」だと思いますので、「母屋(中津御茶所)」で小休止する事も踏まえつつ、歩を進めてみてはいかがかと思う次第です。
中津万象園 「石投げ地蔵尊」~「代笠亭」の様子②
■「芸術」と「景観」を最後に堪能して、食事も必要なら…
「代笠亭」まで来たら、今度は「丸亀美術館(絵画館)」を目指すのですが、最初に渡った「邀月橋」や「水蓮橋」経由で進んでも良いと思いますし、先程渡り切らなかった「回棹廊」経由で目指されても良いと思います。また、上記ルートは、100% 「中津万象園」を網羅していませんしので、「新たなスポット」経由でも、「もう1度あのスポット行ってみようと思える場所」経由でも良いと思います。いずれにしても、皆様のチョイスされた経路で、最初庭園に入った際の「屋根と塀のある通路」まで戻って、「丸亀美術館(絵画館)」に脚を運んで頂ければと思います。尚、「丸亀美術館(絵画館)」の内部の写真は撮影していませんが、コローやミレー等の「バルビゾン派」の作品を主に展示されていた認識ですので、併せて「西洋絵画」も楽しんで頂き、その後「八景池」側の「テラス」に進んで頂ければと思います。つまり、この「テラス」から「中津万象園」の違った表情を見る事が出来るという事です。






「テラス」から「中津万象園」の違った表情を楽しんだ後は、スタート地点の建物に戻り、「大人散策@中津万象園」のコンプリートとなるのですが、最後の道々で、「石のオブジェ」も楽しめますので、併せてご覧いただければと思いますし、「大人散策@中津万象園」のコンプリートの後、隣接するレストラン「懐風亭」で、ランチ等を楽しまれても良いのでないかと思います。私達夫婦の場合は、時間も時間だったので、次の「丸亀城」に参るべく早々に、失礼させて頂きましたが、「懐風亭」では、日本庭園を眺めながら、落ち着いた雰囲気で食事を楽しめる様ですので、タイミング次第では、「懐風亭でのランチ」もありかと思った次第です(食事はしていないので、実際の所は解りませんが…)。









【最後に】
以上が、「香川県丸亀市にある、京極氏によって築庭され、その園名は『森羅万象』に由来し、『京極氏の故郷である近江国』の要素を取り込んだと言われる『中津万象園』における大人散策情報を共有」させて頂いた内容になります。
上記、「中津万象園の概要」と、あくまでも「個人的に想定したルート」ですが、「大人散策@中津万象園」に付き記載させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか? 尚、上記の通りですが、今回の「中津万象園」は、「香川・愛媛を巡る6泊7日の旅(旅全体のMapはこちら)」の中の2日目に参らせて頂いた次第です。つまり、「大人散策@中津万象園」の後は「現存12天守の1つである『丸亀城』」に向かったのですが、全体的な行程として、以下の記事も別記事で記載して折りますので、併せてご参照頂けますと幸いです(具体的な旅のスケジュールは「香川・愛媛を巡る6泊7日の旅(旅全体のMapはこちら)」をご参照ください)。
(現在各記事作成中で、随時更新していく予定ですので少々お待ちください…)
- 以下、「香川・愛媛を巡る6泊7日の旅」の関連記事
- ①「栗林公園の『Key となる見所』を共有」
- ②「日本三大水城の1つ・高松城の登城報告 & JRホテルクレメント高松の宿泊情報
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- ⑮「客室温泉露天のお部屋ををリーゾナブルに利用できる大人温泉宿『道後温泉/八千代』」
- ⑯「現存12天守の1つである『松山城』の登城報告」
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- ⑱「道後温泉街と付近の神社仏閣を大人散策:『道後温泉本館等の道後温泉街』・『湯神社』・『伊佐爾波神社』・『石手寺』」
- ⑲「ゆったり空間の大人レストランで『鯛めし』を満喫:『伊予食堂 おとら』・『かどや 松山空港店』」
- ⑳「香川・愛媛を巡る6泊7日の旅」

また、本ブログでは、東京旧古河庭園、東京椿山荘、神戸相楽園、京都無鄰菴、高松栗林公園、熊本水前寺成就園、山梨恵林寺庭園、甲府常磐ホテルの庭園、平泉毛越寺庭園、名古屋徳川園、二条城二の丸庭園、川越喜多院の紅葉山庭園/中院の庭園、熱海の起雲閣、旧芝離宮恩賜庭園、小石川後楽園、清澄庭園、浜離宮、六義園、新宿御苑、日本三名園:金沢兼六園・岡山後楽園・偕楽園等、全国各地の庭園も紹介しており、「日本庭園のカテゴリ分け(庭園分類)」に関しても記載しております(更新中あり)ので、下記一覧表をご活用いただき、ご参照頂けますと幸いです。