知恩院

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【はじめに】

🔗関連記事:「日本三大楼門」とは? どの神社の門? (阿蘇神社・鹿島神宮・筥崎宮)
▶︎それぞれの寺院詳細の記事:久遠寺@山梨南禅寺@京都知恩院@京都

こちらのページでは、寺院の入口にある大きな門である『三門(山門)』の概要を抑え、同時によく聞かれる『楼門』との関係性も抑えた上で、『日本三大三門(山門)ってどのこの寺院の門なのか?』につき情報共有をさせて頂こうと思います。

📚本記事で得られる情報📚
「三門」・「山門」とは?
楼門」との違いは?
「日本三大三門(山門)」って何処の寺院門か?
日本三大三門(山門)」がある神社の概要

いきなりですが、皆様が思い浮かべる「日本三(大)〇〇」って何ございますでしょうか? 本ブログでは、様々な「日本三(大)〇〇」を取り上げさせて頂きました。城郭系では「三大山城」・「三大平山城」・「三大水城(海城)」等、神社仏閣に関連する切り口では、「三大東照宮」・「三大八幡」・「三大怨霊」等、更には「日本三大奇襲」・「日本三大河川」・「日本三大急流」・「日本三名園」・「日本三名城」・「三大曳山祭 / 山車祭 / 美祭」と言った内容でも記載させて頂きました。これらを調べ感じた個人的感想は、『「日本三(大)〇〇」の定義って “結構あいまい” で、誰が言い始めたかも不明なケースが多いものの、それなりに納得できるチョイスをしている!』と言ったもので、『であれば、個人的に、そして勝手に「日本三(大)〇〇」として、 “うまいチョイス” が出来れば、独自の「日本三(大)〇〇」を言ったもん勝ちのスタンスで、提唱できるのではないか?』とも思ってしまった次第です…。

そんな、勝手なイメージを持ている「日本三(大)〇〇」ですが、今回こちらのページでは、本ブログ別記事の「久遠寺」・「知恩院」・「南禅寺」等を記載している際に出会ってしまった「日本三大三門(山門)」に付き記載させて頂きます。すなわち寺院の入口にある大きな門である『三門(山門)』の概要を抑え、同時によく聞かれる『楼門』との関係性も抑えた上で、『日本三大三門(山門)ってどのこの寺院の門なのか?』につき情報共有させて頂きます。

【そもそも「楼門」とは? 三門(山門)との違いって何?】

まずは、「山門」・「三門」に関し、Wikipedia を調べてみますと、以下の様にあります(引用後にまとめて折りますので、引用読まなくても大丈夫です…)。

三門(さんもん)は、門の形式で、中央の大きな門と左右の小さな門との3門を連ねて1門としたものである。寺院によっては形式に関わらず「三門」と名付けられているものもある。山門とも呼ぶが、これは、寺院がもっぱら山林にあり山号を持つからという。

由来
「三門」の由来には諸説ある。

三解脱門(さんげだつもん)の略で、空解脱、無相解脱、無作解脱の三境地を経て悟りの道に至る門をいうとする説
初期の寺院の門構えは南面する正門、東西2つの脇門から構成されており、これを称して三門と呼んだとする説
・寺院に正面の入口のほかに左右にも入口が設けられたからとする説
・声聞(出家修行をする僧)、縁覚(悟りを開いた人)、菩提(悟りを開いて如来になろうとする人)の三者が通る門とする説
貪、瞋、痴の三煩を解脱する境界の門という説

建築
「三門」の名をもつ楼門のある寺院には臨済宗東福寺や浄土宗知恩院などがある。これに対して曹洞宗永平寺などの楼門は「山門」の名である。

禅宗寺院の大寺には南大門にあたる総門と中門にあたる三門がみられ、寺の領域に入る「山門」の名をもつ門とは別に「三門」がある寺院もある。東福寺の場合には、三門とは別に、境内南方に鎌倉幕府の六波羅探題の門を移築したと伝えられる「六波羅門」がある (略)

https://ja.wikipedia.org/wiki/三門

次に、上記引用中に『「三門」の名をもつ楼門…』なる一文がありますので、「楼門」の概要も抑えさせて頂きまと、Wikipedia には以下の様にあります。

楼門(ろうもん)は、日本における門の形式の一つ

構造
下層と上層を有する重層門であり、下層には屋根を造らずに縁の腰組を組む。3間1戸の場合が多いが、5間3戸または1間1戸の場合もある。
かつては2階建の門を楼門と呼んでいたが、近年には楼門と二重門を区別するようになった。現在でも、不動院楼門(形式的には二重門)など楼門と呼ばれる二重門がある。2階にも床や天井のある内部空間を作る二重門とは異なり、楼門の場合は2階がほとんど使用されない。2階を使用する楼門は、青森県の岩木山神社楼門、山梨県の甲斐善光寺山門、青森県の長勝寺三門、高知県の土佐神社楼門、秋田県の天徳寺山門などのみである (略)

https://ja.wikipedia.org/wiki/楼門

併せて理解すると以下の感じになった次第です。

  • 「三門」は、「三解脱門」を由来とするせつもり、例外はあるらしいが、「山門」とも言い(山門:基本、山中に建てられた寺院の入口を意味すると言われる?)、寺院の入口(敷地の境目?)となる「機能的な意味」としての「門」を指すワード
  • 「楼門」は、門の「種類や構造」による切口の1つ
  • 故に「『山門(三門)』が『楼門』の形状をしている」事もある

つまり、「楼門」と「山門(三門)」は、「全く切口が違うが、『門』をカテゴライズするワード」と言う理解をした次第です。言い換えると、どこかの神社仏閣に脚を運び、立派な『楼門形式の門』を拝見した際、「この『三門』は『楼門』で『山門』とも言うかもしれない…」と言っても良いと思った次第です…。あくまでも理解上の話で、実際に使う事は無いと思いますが…。

【「日本三大三門(山門)」って何処の門?】

上記、「 三門(山門)」・「楼門」と言ったワードを抑えさせて頂きましたので、こちらの段落では『「日本三大三門(山門)」って「何処の寺院の門」をさすのか?』に付き、記載いたします。同じくWikipediaの力を借りますと以下の様にあります。

(略) 三大楼門
阿蘇神社(熊本県阿蘇市)、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)、箱崎宮(福岡県)
久遠寺の三門(山梨県)、南禅寺の三門(京都市)、知恩院の三門(京都市) 
(略)

https://ja.wikipedia.org/wiki/日本三大一覧

上記の通りですが、阿蘇神社熊本」、「鹿島神宮@茨城」、「筥崎宮@福岡」、「久遠寺@山梨」、「南禅寺京都」、「知恩院京都」と6つの神社仏閣の名称が記載されています…。『「日本三大」なのに…』、『「箱崎宮」は「筥崎宮」の記載ミス?』、『「神社」と「寺院」で、それぞれ 3つずつ挙げたという事?』、『「日本三大三門 = 日本三大山門 = 日本三大楼門」という事?』、『久遠寺南禅寺知恩院」の三門(山門)は、「楼門」と言うより、「二重門」に見えるけど…』、『久遠寺南禅寺知恩院」は、「日本三大三門」のワードを書き忘れただけ?』といった感想を思ってしまいましたが…。

正直、どういった意図をもってして「6つの神社仏閣」を列挙しているかは不明ですが、こちらでは、寺院の「日本三大三門(山門)」:「久遠寺@山梨」、「南禅寺京都」、「知恩院京都」』と言う理解をさせて頂き、以下にそれぞれの神社の概要を記載させて頂きます。尚、神社の「日本三大楼門」:「阿蘇神社熊本」、「鹿島神宮@茨城」、「筥崎宮@福岡」』については、別記事で記載して折りますので、そちらをご参照頂けますと幸いです(それぞれの神社仏閣の詳細も記載して折りますので、併せてご参照頂けますと幸いです)。

※  【参考】 寺院の門の種類 (個人的な理解ですが…)
・冠木門(かぶきもん):冠木(=笠木)を通しているだけで、門柱に屋根がない門
・棟門(むねもん):切妻屋根を設けている門
・薬医門(やくいもん):門柱の背後に、控柱が2つ設置された門
・四脚門(しきゃくもん):門柱の前後に、控柱が合計4本ある門
・八脚門(はっきゃくもん):門の入口の扉の両脇に、左右約1.8m(一間)ずつ壁等が追加され、門全体で約5.4m(三間)とし、4本になった門柱の前後合計8本の控柱が設置された門
・唐門(からもん):唐破風を設けている門
・楼門(ろうもん):2階建ての門で、一階部分に屋根を持たない門
・二重門(にじゅうもん):上記、楼門と同じく2階建ての門だが、一階部分にも屋根がある門
・鐘楼門(しょうろうもん):門の上に鐘楼堂を設けた門

※※ 【更に参考】 城郭の大人散策でよく目にする門
・高麗門(こうらいもん):切妻屋根を持つ薬医門を簡略化した門(棟門と薬医門の合わせ技の門?)
・櫓門(やぐらもん):門の上部に櫓を設けた門
枡形門(ますがたもん):高麗門・櫓門と2重の門が続き、その間が四角い枡形の構造になっている門

参考:門の種類の例(一部写真Wikipediaより)

【久遠寺@山梨】

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安房国(現在の千葉南部)に生まれ、比叡山高野山で学び、鎌倉で他宗派(とりわけ浄土宗)の批判を過激な口撃と共に行った事で、佐渡へ流罪となった「日蓮」が、その後身延山に開いた、現在では枝垂桜が有名なお寺が「久遠寺』と理解している次第です。

鎌倉仏教のひとつである日蓮宗(法華宗)の宗祖である「日蓮(1222年~1282年)」は、身延山に整備したこの寺院を「身延山妙法華院久遠寺」と、1281年に名付けたといわれ、1282年に湯治療養のため常陸の温泉と小湊の両親の墓参りに向かうため身延山を下ったが、途中病状が悪化し他界していまい、遺骨は身延山に祀られ(身延山における生活は 9年程)、その遺骨は歴代の法主(住職)により、今日まで護られているらしいです

そんな日蓮1260年には「立正安国論」を鎌倉幕府に提出し、自界叛逆難(内乱)と他国侵逼難(他国からの侵略)により日本は滅びると予言(予測?)した事でも有名で、他宗を激しく批判・口撃し「建長寺も極楽寺も寿福寺も鎌倉の寺は焼き祓い「建長寺の蘭渓道隆も、極楽寺の良観房忍性も、首を刎ねて由比ヶ浜にさらせ」といった「過激な発言」を行った為、1271年に佐渡へ流罪となった後、1274年に佐渡流罪を赦免され、一度、鎌倉に戻った後に山梨県の身延山に移った経歴もあるらしい僧侶とも言われている認識でもあります。

そんな日蓮による久遠寺ですので、日本三大三門の1つに数えられ、鎌倉期の名作と言われる仁王像もある「三門」は勿論、全287段の石段「菩提梯」、3代目で2008年建造の「五重塔」、季節限定ですが「枝垂桜」と共に、久遠寺の歴史に思いを馳せつつ、大人散策を楽しんでみては、いかがでしょうか?

【南禅寺@京都】

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日本最初の勅願禅寺」で、臨済宗南禅寺派の大本山の「南禅寺」』は、日本の全ての臨済宗の寺院の中で最も高い格式を持ち、境内が国の史跡に指定されている寺院で、京都五山・鎌倉五山の上に位置づけられる「別格」の寺院でもあり、明治期の上地令(上知令)で、知行の召し上げ命令を受けるが、その跡地は邸宅地として再開発され、琵琶湖疏水から引き込んだ水流を主景とする数々の名庭園が造らた「南禅寺界隈」が(元々境内なので当たり前ですが…)隣接しており、その境内には、琵琶湖疏水「水路閣」をはじめ、「法堂」「方丈(国宝)」「方丈前庭(虎の子渡しの庭;国の名勝)」「小方丈庭園(如心庭)」「三門(重要文化財)」「勅使門(重要文化財)」と言った様な見所がある寺院と理解している次第です。

特に、明治になって建設された『南禅寺の境内を通る「琵琶湖疏水」の「水路閣」』は、今や「京都の風景」として定着しており、ほぼ同じタイミングで整備された認識の「南禅寺界隈(本ブロブ別記事紹介の「無鄰菴」もその一つになるらしい)京都を代表する街並みとして有名になっている認識ですので、日本三大三門の「三門」は勿論、境内や周囲の大人散策と併せて楽しむべき寺院だと思っている次第です。

【知恩院@京都】

🔗関連記事:知恩院@京都

知恩院」は「浄土宗の宗祖・法然」によって、「法然ゆかりの地」に建てられた「浄土宗の総本山の寺院」で、江戸期には徳川将軍家により(政治的背景があったと言われるが)大切にされ、現在でも「江戸初期に建造された “三門”・”御影堂(本堂)” と言った国宝」を拝見できる上「国の名勝に指定された “方丈庭園”」と言ったいくつかの庭園も楽しめる寺院』と理解している次第です。

知恩院の境内は、「三門や塔頭寺院のある “下段”」「御影堂(本堂)など中心伽藍のある “中段”」、「勢至堂、法然廟(御廟)などのある “上段”」“3つに” 分かれており、この中で “上段” が開創当初の寺域であり、”中段・下段” の大伽藍は江戸時代になって江戸幕府の全面的な援助で新たに造営されたと言われているようです。また建造物としては、「国宝の “御影堂(本堂)”・”三門”」をはじめ、「多くの重要文化財;経蔵・大鐘楼・集会堂・新玄関・大方丈・小方丈・唐門・勢至堂(知恩院発祥の地に、1350年に建てられた知恩院最古の建築物)等」があり、更に「国の名勝に指定された “方丈庭園”」、「二十五菩薩の庭」・「山亭庭園」・「友禅苑」と言った庭園も楽しむ事も出来る寺院と理解している次第ですので、「日本三大三門」の「三門」は勿論、御影堂(本堂)方丈庭園」等も含め大人散策を遂行し、「法然の思い」を感じてみてはいかがでしょうか?

【最後に】

以上が、寺院の入口にある大きな門である『三門(山門)』の概要を抑え、同時によく聞かれる『楼門』との関係性も抑えた上で、『日本三大三門(山門)ってどのこの寺院の門なのか?』につき情報共有をさせて頂いた内容になります。

久遠寺@山梨」、「南禅寺京都」、「知恩院京都」と、それぞれ記載させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか? 実は、上記それぞれ記載させていたしましたが、私自身、まだ南禅寺には、脚を運べていない状況なんです…。つまり、情報は結構抑えさせて頂いたつもりですが、まだ「日本三大三門」の実際の訪問がコンプリート出来ていないという事です…。言い換えますと、今後の訪問に備えての「事前準備として調査させて頂いた側面もある」という事になるのですが(勿論、皆様の大人散策における参考情報になれば幸いとも思っています!)、実際に情報収集させて頂くと、まだ参らせて頂いていない「南禅寺」は勿論、「久遠寺」「知恩院」にも改めて脚を運びたくなってしまいましたので、いつの日か機会を見つけ(再)訪問し、本ブログで報告させて頂こうと強く思っている次第です!

尚本ブログでは、諏訪大社熱田神宮大宮氷川神社川越氷川神社川越喜多院日光の二社一寺久能山東照宮浅草寺深大寺神田明神大國魂神社等々、有名何処の神社仏閣に加え、日本三大怨霊 / 日本三大八幡 / 神社の社格 / 神社のカテゴリー分類と言った内容に関する考察の記事も記載しております。以下に、本ブログで記載した(一部記載が追い付いていない神社仏閣もありますが…)祭神の系統や社格(神社)や宗派(仏閣)といった切り口で、マトリックス上にまとめた一覧表を共有させて頂きますのでご参照頂けますと幸いです。また、今後調査や訪問を行い、本ブログで記載していきたいと思って折りますので、「更新中」である事を予めご容赦頂けますと幸いです(画像では見にくいので、クリック頂くとpdfのファイルが開く様になっております)。

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