【はじめに】
今回は、山梨県の石和温泉にある、富士野屋夕亭(http://www.fujinoya.co.jp/index.php)をご紹介します。
意外と有名な石和温泉(石和温泉関係者の皆様、すいません…)。別記事で、笛吹川のもう少し上流部にある、笛吹川温泉・坐忘と言う、中々の大人温泉宿をご紹介させて頂きましたが、はやはり石和温泉の方が、有名である事は間違えありません。東京からのアクセスも良く、温泉宿も多い上、旅館タイプ・ホテルタイプ等、様々な種類の宿があり、果樹大国と言われる山梨県でも、ブドウ・桃が楽しめるエリアが近くに点在しているエリアにあります。
また、武田信玄の菩提寺として、また「心頭滅却すれば・・・」の辞世を残した快川 紹喜(かいせん じょうき)という、僧の最後の地である恵林寺(別記事で紹介しています)も近くにあり、歴史ファンも楽しめる場所。その拠点として石和温泉は最適な場所にあると言って良いと思います。
そんな石和温泉にある富士野屋夕亭、温泉は勿論、ホロホロ鳥を使った、おいしいお料理で有名な宿です。(同じ石和温泉のホテル春日居も別記事で紹介しています)
【富士野屋夕亭の概要】
まずは、位置関係から。石和温泉は、石和温泉駅のある中央本線とその南を流れる笛吹川に挟まれた場所に多くの温泉宿が集中しています(すべてではないと思いますが・・・)。そんな石和温泉街でも、笛吹川に面した、その名も笛吹川通り(堤防の上を走る様な道)沿いに富士野屋夕亭はあります。石和温泉駅から徒歩だと若干あり、20分位かかると思います。一方車であれば、中央自動車道の一宮御坂インターチェンジから、10分程度で行けると思います。詳細は、以下のMapをご参照頂きたいのですが、川沿いなので比較的わかりやすい場所にある認識です。
館内は、本館と別館(夕亭と言うらしいです)があり、大浴場は本館のみの様ですが(利用は勿論どちらに宿泊しても問題ないです)、本館から別館へは、渡り廊下のような感じで、若干ですが外を歩きます。私達夫婦は、別館に宿泊させて頂きましたが(12月の年末)、確かに寒いですが、ほとんど気になりませんでした。
大浴場は、いくつもあり(こちらのホームページによると、貸し切りのお風呂も併せて、7つのお風呂がある様で、うち二つが貸切との事です)、内湯、露天でそれぞれ温泉を楽しむ事が出来ます。ここまであると温泉に入るだけで、時が過ぎてしまいそうで、正に温泉合宿状態で、「これでもか!」と言った感じで、温泉を満喫できる宿です。(ちなみにですが、この富士野屋の裏側(川ではない北側)の狭い道が、別記事でも触れました旧甲州街道になります)
【富士野屋夕亭での滞在】
上記の通り、私達夫婦がお世話になったのは、別館の夕亭。こちらにある特別室に2泊お世話になりました。理由は、こちらの特別室、露天ではありませんが、温泉が客室のお風呂に給湯されているからです。
室内は、10畳と8畳くらいの部屋が2部屋あり、これにプラス、広縁もついており、結構ゆったりだった記憶です。笛吹川の眺めも良く、開放的で、ストレスのないお部屋だった印象です。そしてなんといっても温泉。年末の滞在だったので、ほとんど外に出る事もなく、大浴場とお部屋のお風呂に入りっぱなし。さすがに飽きて、あてもなく石和温泉街を若干散策しましたが、戻ってすぐにまた温泉。本当に温泉合宿を満喫させて頂きました。
そして、こちらの宿はお食事も結構有名です。それは、ホロホロ鳥を使ったお料理です。そもそもホロホロ鳥とは、こちら富士野屋夕亭のホームページによると、”高たんぱく・低カロリー・低脂肪・低コレステロール。美容的にも女性に喜ばれるコラーゲンや鉄分・ビタミン類が豊富でまさに食鳥の女王の名にふさわしく、癖の無い味わいは和食の料理に非常にマッチしやすく、刺身で・・・またはすき焼きでとお客様からのリクエストの多い食材です”、とあります。
頂戴した感想は、淡白な中にもしっかり旨味があり、「味のある、ささみ肉」のような印象を受けました。2泊させて頂きましたが、1泊目は、このホロホロ鳥を、お刺身とすき焼きで頂き、2泊目は、前菜でホロホロ鳥のお刺身がありましたが、メインは塩釜焼きのお魚でした。「連泊されるお客様の2泊目の食事は、リクエストがない限り、塩釜にするケースが多いんですよ!」と最後に料理長が席まで来てご挨拶してくださいました。こういったちょっとした気遣いが、嬉しく思える滞在となりました。
【最後に】
東京からのアクセスも良く、客室に温泉給湯のあるお宿、ちょっと聞きなれない、ホロホロ鳥のお料理も満喫できるお宿が、石和温泉・富士野屋夕亭です。果樹大国山梨を満喫したい方、武田信玄を中心とした歴史に思いをはせたい方、ただ単純に温泉合宿を楽しみたい方、どんなケースでも、楽しめると思います。平日、7時半前に「特急あずさ」に乗ると、9時ちょっと過ぎには、新宿に着きますので、週末おもいっきり楽しんで、月曜日の朝ちょっと遅めの出社で、新宿近辺が職場なら出社できる感じですので、機会があれば、石和温泉に脚をはこんでみて下さい!
(甲府の客室温泉がある大人のお宿として、常磐ホテル(湯村温泉)・柳屋(湯村温泉)・談露館(甲府駅近く)・小名屋ホテル(甲府駅近く)も別記事にて紹介しております。また、少し甲府から離れますが、石和温泉の富士野屋・笛吹川温泉の坐忘・西沢渓谷に近い武田二十四将の一人/山縣昌景のご子孫が経営する山縣館もお部屋で温泉が楽しめるお宿として共有しておりますので、併せてご参照頂き、甲府とその周辺観光におけるプランニングにお役立て頂ければ幸いです)
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