【はじめに】
こちらのページでは、「鎌倉七口と鶴岡八幡宮や建長寺等の歴史的な神社仏閣を巡る『大人散策の旅』として実行した『2泊3日鎌倉の旅』の『具体的な行程』や『大人散策ルート』といった詳細情報を『散策マップ』と共に紹介」をさせて頂こうと思います。
2024年11月、「古都・鎌倉」の「大人散策の旅」を実行致しました。2泊3日かけて夫婦で、「鎌倉七口の切通」や「鶴岡八幡宮」・「建長寺」等の歴史的な神社仏閣を巡った次第です。非常に満足できた「大人散策の旅」だった次第で、「鎌倉七口の切通」や「鶴岡八幡宮」・「建長寺」に加え、「鎌倉大仏の高徳院」、「あじさいが有名な長谷寺」、「鎌倉宮・永福寺跡」等も含め、十二分に「古都・鎌倉」を満喫させて頂きました。これらの神社仏閣に関しては、詳細城を、それぞれ別記事で紹介して折りますので、そちらをご参照頂きたいのですが、「鎌倉をどんなルートで巡ったのか?」・「そのコース地図や所要時間は?」・「上記以外には何処を回ったのか?」等々の情報は記載して折りません。
故に、こちらのページでは、『今回の「古都・鎌倉」における旅』の詳細情報を共有させて頂こうと思います。すなわち、「鎌倉七口と鶴岡八幡宮や建長寺等の歴史的な神社仏閣を巡る『大人散策の旅』として実行した『2泊3日鎌倉の旅』の『具体的な行程』や『大人散策ルート』といった詳細情報を『散策マップ』と共に紹介」をさせて頂こうと思います。
【2泊3日鎌倉の旅:スコープエリア / Key Spots は?】
まずは、大雑把ではありますが「2泊3日鎌倉の旅」を計画するにあたって「どの様に今回の旅をプランニングしたか?」に付き共有致します。簡単に言ってしまうと、「① 鎌倉の旅における『スコープエリア』を決定」し、「② 確定した “スコープエリア” における『Key Spots』を選定」して、これをベースに『「鎌倉」での大人散策をプランニング』させて頂いた次第です。以下に、今少し詳細を記載いたします。
■ 大人散策@鎌倉のスコープエリアは?
本ブログ別記事「『古都・鎌倉』ってどんな都市?その歴史は?」にて記載いたしましたが、『(個人的な主観がかなり入りますが…)いわゆるイメージする「鎌倉」の範囲』を、あえて考えるのであれば『「鶴岡八幡宮」を中心に据えた「鎌倉七口」から内側に入る「三方を山に囲まれたエリア」=鎌倉地域』と『「建長寺」・「円覚寺」など、鎌倉五山に列せられる格式高い大寺が建ち並び、多くの禅寺が往時の名残を伝える古都の表玄関と言われる「北鎌倉」の一帯 =山ノ内エリア』ではないかと、まずは認識させて頂きました。現在の鎌倉市は、以下地図の通り、いわゆる「三方を山に囲まれた鎌倉」の外側に位置する地域も「鎌倉市内」になっており、「鎌倉地域」・「腰越地域」・「深沢地域」・「大船地域」・「玉縄地域」に分けられるらしいですが、同時に、「鎌倉時代初期の鎌倉」は、「三方を山で囲まれた地域」に相当していたと言われる認識です。つまり、『その外縁部である「鎌倉七口」を巡りつつも、「鎌倉地域」の「鶴岡八幡宮」・「高徳院の鎌倉大仏」、山ノ内エリアの「建長寺」等の神社仏閣も巡って行けば、鎌倉の歴史に思いを馳せる大人散策』を遂行できると思った次第です。
鎌倉市の範囲と鎌倉市内の大雑把な地域 (本当に大雑把ですいません…)、鎌倉七口・鎌倉の神社仏閣の位置関係
■ 「古都・鎌倉」の歴史を踏まえた大人散策スポットは?
上記、『(個人的な主観がかなり入りますが…)いわゆるイメージする「鎌倉」の範囲』を『「鶴岡八幡宮」を中心に据えた「鎌倉七口」から内側に入る「三方を山に囲まれたエリア」=鎌倉地域』と『「建長寺」・「円覚寺」など、鎌倉五山に列せられる格式高い大寺が建ち並び、多くの禅寺が往時の名残を伝える古都の表玄関と言われる「北鎌倉」の一帯 =山ノ内エリア』と記載いたしました。そして、そのエリアにおいて『「鎌倉七口」を巡りつつも、「鎌倉地域」の「鶴岡八幡宮」・「高徳院の鎌倉大仏」、山ノ内エリアの「建長寺」等の神社仏閣も巡り、鎌倉の歴史に思いを馳せる大人散策』を考える上で、「Key としての大人観光スポットをリストアップ」させ頂くと、以下の様になりました。言い換えると、『以下に列挙する主要な大人観光スポットを Key Spots として巡りつつ、その他のコース上にあるスポットも立ち寄る事で「鎌倉を満喫」したい!』という感じになった次第です。
- 鎌倉七口:三方を山に囲まれた鎌倉とその歴史そのものを感じる
- 鶴岡八幡宮:鎌倉の象徴で、その歴史が詰まったスポット
- 建長寺:鎌倉が日本の中心であった痕跡の1つで「鎌倉五山第一位」の寺院
- 高徳院の鎌倉大仏:「鎌倉と言えば!」の鎌倉を代表するスポット
- 永福寺跡・鎌倉宮:「鎌倉時代初期」と「建武の新政期」・「明治期」の鎌倉に思いを馳せる事が出来るスポット
- 長谷寺(長谷観音):日本を代表する大きな観音様と鎌倉の絶景を楽しむ
- 上記に加え、「温泉@鎌倉」と「美味しい食事@鎌倉」も楽しめれば最高かな…
『上記にリストアップした「主要な大人観光スポット」を巡る鎌倉の旅』を具体的なスケジュールに落とし込んだら、以下の様になった次第です。
【2泊3日鎌倉の旅:具体的な行程は?】
上記に『リストアップした「主要な大人観光スポット」を巡る鎌倉の旅』の具体的な内容(スケジュール・行程・コース)は、以下の感じです。『リストアップした「主要な大人観光スポット」』に加え「その道々にある各スポット」も巡って、「鎌倉を満喫する2泊3派の旅」を満喫した次第ですので、最下部の地図(Google My Map で作成した地図ですので、スマホ片手に自身の位置を確認しつつ大人散策を遂行できますが、歩きスマホはNGで!)と併せてご参照頂けますと幸いです。
■初日
初日は、「居住地の川越」から電車で「金沢八景駅」まで行き、そこから大人散策をスタートして、「朝夷奈切通」を抜け「一条恵観山荘」で庭園を拝見しつつ一休み。その後「浄妙寺」・「報国寺」・「杉本寺」・「鎌倉宮」/「永福寺跡」・「荏柄天神社」・「大蔵幕府の痕跡(東御門旧跡碑/西御門旧跡碑)」・「法華堂跡(源頼朝墓)」・「小町通り」と巡って、鎌倉の旅における拠点「KKR鎌倉わかみや」に参った感じのスケジュールでした。
今少し詳細情報を記載しますと、「居住地の川越」から電車で「金沢八景駅」までは、「東武東上線 ⇒ 副都心線 ⇒ 東横線 ⇒ 京急本線」となりますが、乗り換えは1回@横浜のみで参る事ができ、所要時間は2時間弱。ほぼ座って移動できましたので、ストレスは皆無でした(と言うよりほぼ爆睡…)。そして、「金沢八景駅」から大人散策をスタートし、徒歩で「朝夷奈切通」の東側の入口を目指しました。40分程度で参る事が出来、広い道で近くまで参ると「朝夷奈切通」の表札もあり、迷う事はありませんでした。
「朝夷奈切通」の様子と「一条恵観山荘」の様子 (喫茶いスペースもあり、お庭を眺めつつ軽食が頂けます)
「朝夷奈切通」を、じっくりと歴史の痕跡を感じつつ、40~50分程かけて抜け(舗装された道に出て)、「明石橋」の丁路地を西側に進み(南側に進むと「名越切通」方面)、10分程で「一条恵観山荘」に付いた後、庭園を拝見し、喫茶スペースで小休止をした次第です。その後、徒歩10分以内圏にある「浄妙寺(鎌倉五山 第五位)」・「報国寺(竹の寺)」・「杉本寺(鎌倉最古の寺?)」をそれぞれ巡り、更に10分程かけて「鎌倉宮(後醍醐天皇皇子の護良親王を祭神とする、明治期に創建された、建武中興十五社の一社で、旧社格は官幣中社の単立神社)」で参拝。更に「鎌倉宮」の北にある「永福寺跡(鎌倉時代初期に源頼朝が中尊寺の二階大堂、大長寿院を模して建立した寺院跡で、浄土式庭園の痕跡もある)」に10分弱かけて移動し見学した後、徒歩10~15分程度の西にある「荏柄天神社(1104年の建立?)」、その西の「大蔵幕府の痕跡(東御門旧跡碑/西御門旧跡碑)」/「白旗神社・法華堂跡(源頼朝墓)」を鎌倉草創期の歴史に思いを馳せつつ大人散策させて頂きました。
「大蔵幕府」は、頼朝の在所だった場所の認識。頼朝のお墓に手を併せつつ、「頼朝が鎌倉幕府を開いた時の心待ち」を想像しつつこれらのスポットを巡る事は、大人散策の醍醐味だと思う次第です。その後、翌日改めて参拝の予定であった為、「鶴岡八幡宮」を「東鳥居」から「西鳥居」に抜け、その後南下。「小町通り」を抜けて、鎌倉の旅における拠点「KKR鎌倉わかみや(熱海の温泉が運ばれているお宿)」に参り、この日のスケジュールをコンプリートした感じです。また「金沢八景駅」を 12:30 位に出発し、「KKR鎌倉わかみや」に着いたのが 17時位でしたので、初日の大人散策の所要時間は「4.5時間程度」であった次第です。
「荏柄天神社」・「大蔵幕府の痕跡」・「法華堂跡・白旗神・源頼朝墓」
尚、「朝夷奈切通」・「鎌倉宮」/「永福寺跡」・「鶴岡八幡宮」・「KKR鎌倉わかみや」に関しては、詳細記事を記載して折りますが、それ以外は、詳細記事がありませんので「一口メモ」を以下に記載いたします。
- 一条恵観山荘:後陽成天皇の第九皇子・一条恵観によって京都に営まれまれた建造物を、昭和期に鎌倉に移築し、昭和39年には国の重要文化財に指定された施設との事で、庭石や枯山水も建物と共に移され、当時と同じように配置されたお庭を散策でき、喫茶スペースで小休止できる
- 浄妙寺:釈迦如来を本尊とする臨済宗建長寺派の仏教寺院で「鎌倉五山の第五位」の寺院でもある
- 報国寺:釈迦三尊を本尊とする、仏教臨済宗建長寺派の寺院で、境内に孟宗竹約2000本からなる竹林があり、観光名所にもなっており「竹寺」として有名(お邪魔した際は、多くの外国人観光客がいらっしゃり、大変混雑してました…)
- 杉本寺:3体の十一面観音を本尊とする天台宗の寺院で、鎌倉最古の寺院とも言われ、坂東三十三観音の1番札所でもある
- 荏柄天神社:1104年の建立と伝わり、鎌倉時代初期より鎌倉幕府との関わりがあったと言われ、武家政権の守護神として、鶴岡八幡宮とともに信仰された、三大怨霊の一人・菅原道真を祀る神社
- 大蔵幕府の痕跡:大倉御所、または大蔵御所とも言われ、源頼朝の在所(≒初期の鎌倉幕府将軍(鎌倉殿)の御所)跡と言われるエリアで、「東御門旧跡碑 / 西御門旧跡碑」がある
- 法華堂跡:大蔵幕府跡と言われるエリアの北、白旗神社からから真北に延びる階段を登った所にある源頼朝のお墓のある場所
- 小町通り:若宮大路の西側に並行し、多くの店舗が商店街を形成し、地元の客・観光客・鶴岡八幡宮の参詣客・修学旅行生でにぎわう通り
「小町通り」・「KKR鎌倉わかみや」
■2日目
2日目は、「KKR鎌倉わかみや」を出発し、「由比ヶ浜」から、「鶴岡八幡宮の参道で段葛・一~三の鳥居」を拝見しつつ「鶴岡八幡宮」でお参り。その後「巨福呂坂切通」・「建長寺(鎌倉五山 第一位)」・「亀ケ谷坂切通」・「仮粧坂切通」・「源氏山」・「山道のハイキング」・「大仏切通」・「高徳院の鎌倉大仏」・「長谷寺(長谷観音)」・「極楽寺切通」と巡って、「松原庵(大人レストラン)」で食事をして「KKR鎌倉わかみや」に戻った感じのスケジュールでした。
今少し詳細を記載しますと、「KKR鎌倉わかみや」を出発した後一旦南下して、「由比ヶ浜」まで行き、「魚藍観世音の石碑」から「若宮大路」を北上した感じです。「鶴岡八幡宮の参道で段葛・一~三の鳥居」を拝見しつつ「鶴岡八幡宮」の境内に入って、「太鼓橋」・「源氏/平家池」・「舞殿」・「若宮」等を拝見し、御朱印を頂きつつ「国宝館」等にも寄り道して、「大石段」から「楼門」をくぐって「拝殿」でお参りした後、「丸山稲荷手水舎」のある西側の階段から失礼した次第です(詳細は「鶴岡八幡宮」の別記事をご参照ください)。ザックリですが、ここまででで、参拝を含め約1.5時間位かかった記憶です。
その後「巨福呂坂切通」に、東側からアプローチして、状況を拝見した後、ここは現在通り抜けできない認識の為、Uターン。改めて、「鶴岡八幡宮」の西側の広い道を北西に進んで、現在の「巨福呂坂切通 ≒ 巨福呂坂洞門」をくぐって、「建長寺」に参りました。「建長寺」は、「鎌倉五山 第一位」の寺院。中々の風格の「総門」、圧巻の「山門」、「仏殿」・「法堂」を拝見した後「建長寺庭園」も拝見して、更に周囲をしばし散策(詳細は「建長寺」の別記事をご参照ください)。「建長寺」で30分強時間を費やして「亀ケ谷坂切通」に向かいしました。
直線的で歩きやすい「亀ケ谷坂切通」の峠を越え、「岩船地蔵堂」まで行き、ここを右折。線路をくぐって「景清の土牢」を横目に見つつ、「仮粧坂切通」へ。若干歴史を感じさせる「仮粧坂切通」を登ると「源氏山公園」になります(「建長寺」から「源氏山公園」までは、30分弱の道のりだった認識)。「源氏山公園」では、「源頼朝像」・「日野俊基卿墓」等を拝見し、「葛原岡神社」の社務所付近で小休止させて頂き(広場と自販機・トイレもありました)、改めて「大仏切通」を目指しました。
「亀ケ谷坂切通」・「岩船地蔵堂」・「景清の土牢」・「仮粧坂切通」・「源氏山公園:源頼朝像・日野俊基卿墓・葛原岡神社」
「源氏山公園(≒仮粧坂切通)」から「大仏切通」へは(その入口の道を気を付ける必要が若干あります;写真・地図参照)、多少の Up Down がありますが、尾根道である事を実感させる「山道のハイキングコース」が整備されており、鎌倉の海を遠目に見つつも「三方を山に囲まれた鎌倉」を(西側の一部ですが)実感しつつ歩を進める事が出来ます。30分程「山道のハイキングコース」を進むと『「大仏切通」方面と「高徳院の鎌倉大仏」方面の “分岐” (登る方=大仏切通、下る方=鎌倉大仏)』になりますので、まずは「大仏切通」に向かいました。
仮粧坂切通(源氏山)~大仏切通(高徳院・鎌倉大仏)間の山道のハイキングコース
「大仏切通の火の見下やぐら」までの折り返しの山道になりますが、歴史を感じさせる切通は、歴史好きにはたまらない大人散策路で、中々の迫力。30分程度で往復できる認識です。「大仏切通」の見学をし、再び「分岐」まで戻って、今度は階段を下ると、広い現代の道に出ますので、ここを南東に進むと、10分もかからず「高徳院の鎌倉大仏」に着けるはずです。
「高徳院」で「鎌倉大仏」(詳細は「高徳院の鎌倉大仏」を参照)拝見し(滞在時間30分弱)、10分ほどの移動を挟んで「長谷寺(長谷観音)」にも脚を伸ばし境内を見学。アップダウンのある境内は、海も見渡せる素晴らしい景色で、長谷観音の大きさにも圧倒されつつ小休止もさせて頂いた次第で、滞在時間は、休憩も含めて 1時間程度でした(詳細は「長谷寺(長谷観音)」を参照)。
その後「極楽寺切通」の見学も含め「極楽寺」まで往復(往復で40分程)しました。途中「星の井」・「舟守地蔵 / 虚空蔵堂」・「日限六地蔵尊」等を拝見しつつ、「極楽寺切通」を超え、「極楽寺駅」近くにある「桜橋」から「極楽洞」を拝見し、「極楽寺」も少しだけお参りしさせて頂き、再び「極楽寺切通」を超えて、今度は海側に出て、「松原庵(大人レストラン)」で食事をし、「KKR鎌倉わかみや」に戻った次第です。朝「KKR鎌倉わかみや」を出発したのが 9時過ぎで、「松原庵(大人レストラン)」に入ったのが、16時前位だった記憶ですので、休憩入れつつですが、6時間~6.5時間程度の行程であった次第です。
尚、「鶴岡八幡宮」・「巨福呂坂切通し」・「建長寺」・「亀ケ谷坂切通」・「仮粧坂切通」・「山道のハイキング」・「大仏切通」・「高徳院の鎌倉大仏」・「長谷寺(長谷観音)」・「極楽寺切通」・「松原庵(大人レストラン)」に関しては、詳細記事を記載して折りますが、それ以外は、記載して折りませんので、「一口メモ」を以下に記載いたします。
- 魚藍観世音の石碑:魚藍観世音は、羅刹・毒龍・悪鬼の害を除くことを得るとされ、日本では中世以降に厚く信仰された、三十三観音に数えられる観音菩薩の一つで、鶴岡八幡宮の参道・若宮大路の最も海側の丁路地にある4つの石碑
- 若宮大路:鶴岡八幡宮の参道で、約1.8km 程あり、途中「一の鳥居」・「二の鳥居」・「三の鳥居」と三つの鳥居があり、「日本の道100選」にも選出されている
- 段葛(だんかずら):鶴岡八幡宮の参道・若宮大路の「二の鳥居」から「三の鳥居」まで続く、元々は鎌倉期に、道がぬかるんで歩きにくくならないよう設置された「車道より一段高い歩道」
- 岩船地蔵堂:扇谷上杉氏の旧邸があったと言われる「扇ヶ谷」にあり、源頼朝の長女大姫を弔う地蔵尊が祀られている地蔵堂
- 景清の土牢:源頼朝の暗殺に失敗した藤原景清が、捕らわれた後、自ら籠って読経をし、やがて食を断って果てたと言われる土牢
- 源氏山:「源氏山」の名は、麓に源氏の屋敷があったからとする説が有力で、後三年の役で八幡太郎義家が出陣する際に、山上に源氏の白旗を立てて戦勝を祈ったところから「旗立山」の別名もあり、1980年には、源頼朝の鎌倉入り800年を記念して頼朝像が建立され、現在は「源氏山公園」になっている
- 日野俊基 / 葛原岡神社:日野俊基は、鎌倉時代後期の公家で、後醍醐天皇の親政に参加し、1331年に発覚した討幕計画(=元弘の乱)で捕らえられ、鎌倉の化粧坂上・葛原ヶ岡で処刑されるも、明治維新後、南朝(吉野朝廷)が正統とされると、俊基は倒幕の立役者(=建武中興の礎となった忠臣)の一人として評価されるようになり、1887年には俊基を主祭神とする葛原岡(くずはらおか)神社が創建された
- 極楽寺:極楽寺は、釈迦如来を本尊とする真言律宗の、極楽寺坂切通の近くにある寺院で、極楽寺の寺伝には「極楽寺坂切通は、開山の忍性が開いた」とあるらしい
極楽寺切通(付近の星の井・舟守地蔵 / 虚空蔵堂・日限六地蔵尊・桜橋・極楽洞)・松原庵(大人レストラン)
■3日目
3日目は、「KKR鎌倉わかみや」をチェックアウトし、「由比若宮(元八幡)」・「安国論寺」・「名越切通」と巡って、「逗子・葉山駅」まで行き、「金沢文庫」で途中下車して「神奈川県立金沢文庫」を拝見し(実際は、金沢文庫は雨の為諦めましたが…)、再度電車で「石川町(元町・中華街)駅(途中、杉田駅 ⇒ 新杉田駅と乗り継ぎ)」まで行き、「横浜中華街で遅めの昼食」を取って、「元町・中華街駅」から1本で「居住地の川越」に帰宅する感じのスケジュールを想定しましました。
今少し詳細を記載しますと、「KKR鎌倉わかみや」を 9時位にチェックアウトし、まず向かったのは「由比若宮(元八幡)」。「源頼朝」の祖先にあたる「源頼義」が、平安期に、京都の「石清水八幡宮(河内源氏氏神の「壺井八幡宮」の説もあり)」から勧請した神社で「鶴岡八幡宮」の元になった神社です。そして次に向かったのは「安国論寺」。こちらは、日蓮宗(総本山は山梨・久遠寺)の宗祖と言われる日蓮が、「立正安国論」を鎌倉期に執筆したと言われる場所に建つ寺院。平安期・鎌倉期のそれぞれの時代を改めて感じ、「古都・鎌倉」を実感しつつそれぞれお参り申し上げた次第です。ここまで、「KKR鎌倉わかみや」を出てから約1時間。本来は「苔寺」とも言われる「妙法寺」にも脚を伸ばしたかったのですが、あいにくの雨。足早に「名越切通」を目指した次第です。
由比若宮(元八幡)・安国論寺
「安国論寺」から「名越切通」の西側の入口(=第3切通側)までは、徒歩20分程度。少々入口が判りにくいので「画像と最下部の地図」をご参照頂ければ幸いです。「名越切通」を西から東へ、それなりの斜面を「第3切通」⇒「第2切通」⇒「第1切通」と進んで行きます。それぞれ歴史を感じさせる切通ですが、特に「第1切通」は圧巻です(詳細は「鎌倉七口・鎌倉の切通しを大人散策」をご参照ください)。その後、「名越切通」を東に抜け(切通区間は、それなりに見学しつつも30分程で行けました)、住宅街・幹線道路を進んで、「逗子・葉山駅」まで行きました。「逗子・葉山駅」に到着したのは、11:30過ぎでしたので『「KKR鎌倉わかみや」⇒「由比若宮(元八幡)」⇒「安国論寺」⇒「名越切通」⇒「逗子・葉山駅」』の行程は、約2.5時間程度の行程だった次第です。
尚、本来のこの後「金沢文庫」で途中下車して「神奈川県立金沢文庫」を「称名寺」とともに参らせて頂く予定でしたが、あいにくの雨により断念。そのまま電車で「石川町(元町・中華街)駅(途中、杉田駅 ⇒ 新杉田駅と乗り継ぎ)」まで行き、「横浜中華街」を目指しました。目的は「遅めの昼食@横浜中華街(遅めの昼食を頂戴した「横浜中華街の華香源」は、別記事紹介中)」&「元町・中華街駅」から1本で「居住地の川越」に帰宅する為です。
名越切通・逗子・葉山駅・遅めの昼食を頂戴した横浜中華街の華香源
尚、「名越切通」に関しては、詳細記事を記載して折りますが、それ以外は、記載して折りませんので、「一口メモ」を以下に記載いたします。
- 由比若宮(元八幡):1063年に河内源氏2代目・源頼義が、前九年の役に際して戦勝を祈願し、京都の「石清水八幡宮(河内源氏氏神の「壺井八幡宮」の説もあり)」から勧請した神社で、1081年には、河内源氏3代目の源義家(八幡太郎義家)が修復を加えたとも言われ、これが鶴岡八幡宮の始まりとなった
- 安国論寺:日蓮宗(総本山は山梨・久遠寺)の宗祖と言われる日蓮が鎌倉での布教に際し、拠点とした跡の1つと言われる様で1260年に、日蓮が北条氏に建白した「立正安国論」を執筆した岩穴(法窟)の傍らに安国論窟寺を建てたのが始まりと言われる寺院
- 妙法寺:苔に覆われた石段があることから「苔寺」ともよばれる日蓮宗の寺院
- 金沢文庫:鎌倉時代中期に、金沢流北条氏の北条実時が金沢郷に設けた文庫で、武家の文庫としては日本最古と紹介されることもあり、現在は「神奈川県立金沢文庫」の名称で「県立歴史博物館」となって、様々な所蔵品を保管・展示している
【最後に】
以上が、「鎌倉七口と鶴岡八幡宮や建長寺等の歴史的な神社仏閣を巡る『大人散策の旅』として実行した『2泊3日鎌倉の旅』の『具体的な行程』や『大人散策ルート』といった詳細情報を『散策マップ』と共に紹介」をさせて頂いた内容になります。
いかがでしたでしょうか? 『鎌倉を「歴史好きな大人目線」で満喫できる中々のコース設定』ではないかと自画自賛している次第で、実際の大人散策もかなり満足度の高いものになった次第ですが…。ただ、『「神奈川県唯一の国宝建築」である「円覚寺舎利殿」のある「円覚寺」を含む「北鎌倉付近」をほとんど巡れなかった事』、『「神奈川県立金沢文庫」と「称名寺」を雨により断念した事』は、少々残念だった次第です。しかし一方で『「古都・鎌倉」中々魅力的!、また来たい!』とも思った次第ですので「鎌倉を巡る大人散策第2弾」を改めて計画し、次回は「円覚寺を含む北鎌倉周辺」・「神奈川県立金沢文庫」・「称名寺」を含んだコース設定を行いたいと思って折ります。実行の暁には本ブログでご報告させて頂こうと思います!
また、別ページにて、①「鎌倉」ってどんな都市?その歴史は?、②鎌倉を満喫する2泊3派の旅(プラスα)、③鶴岡八幡宮の大人散策情報、④鎌倉五山筆頭・建長寺の大人散策情報、⑤鎌倉大仏で有名な高徳院の大人散策情報、⑥長谷観音・あじさいで有名な長谷寺の大人散策情報、⑦鎌倉宮/永福寺跡の大人散策、⑧鎌倉七口・鎌倉の切通しを大人散策、⑨大人の宿:「KKR鎌倉わかみや」の宿泊情報、⑩大人レストラン:松原庵で美味しいお蕎麦のコースを満喫、と言った内容でそれぞれ記載しておりますので、併せてご参照頂き、「皆様の大人散策@鎌倉」に少しでも貢献出来たら幸いと存じて折ります!
尚本ブログでは、諏訪大社や熱田神宮、大宮氷川神社、川越氷川神社、川越喜多院、日光の二社一寺、久能山東照宮、浅草寺、深大寺、神田明神、大國魂神社等々、有名何処の神社仏閣に加え、日本三大怨霊 / 日本三大八幡 / 神社の社格 / 神社のカテゴリー分類と言った内容に関する考察の記事も記載しております。以下に、本ブログで記載した(一部記載が追い付いていない神社仏閣もありますが…)祭神の系統や社格(神社)や宗派(仏閣)といった切り口で、マトリックス上にまとめた一覧表を共有させて頂きますのでご参照頂けますと幸いです。また、今後調査や訪問を行い、本ブログで記載していきたいと思って折りますので、「更新中」である事を予めご容赦頂けますと幸いです(画像では見にくいので、クリック頂くとpdfのファイルが開く様になっております)。