川越城本丸御殿

【はじめに:意外と多い川越周辺の城跡・館跡・陣屋跡】

本日は、川越周辺の城跡 / 陣屋跡をご紹介します

川越と言えば、本ブログの別記事でも紹介しましたが、川越城の本丸御殿が有名です。現存する御殿は、4つしか日本にありませんが、その内の1つが川越城の本丸御殿で、関東には、川越にしかありません(他の現存御殿、高知城掛川城二条城も別記事で紹介しています)。そんな有名な、川越城本丸御殿も素敵ですが、もう少しマイナーな城跡や館跡も、川越周辺には存在しており、歴史をそれぞれの場所で感じる事が出来ます。そんな川越周辺の城跡・館跡が川越周辺には結構あるのですが、全ては難しいので、今回はその中で、15のスポットを取り上げさせて頂きます

【川越周辺の城跡・館跡・陣屋跡】

①川越城 「中ノ門堀跡」や「富士見櫓跡」

上記にも記載しました通り、有名なお城ですが、特に本丸御殿が有名で、周辺の「中ノ門堀跡」や「富士見櫓跡」をご存じでない方も多くいらっしゃると思います本丸御殿から徒歩で行けますので、本丸御殿までいらっしゃった際は、近くにある、「♫とーりゃんせ♫」の発祥の地と言われる、三芳神社と含め、是非「中ノ門堀跡」や「富士見櫓跡」にも足を延ばされては、いかがでしょうか?

詳細マップ:https://goo.gl/maps/bwS8b6Pm13tEiddL9

②河越館跡史跡公園

こちらも別記事で紹介させて頂きましたが、源義経と縁のある、河越氏(重頼の娘が義経正室として嫁いだ)の館跡があります。あまり有名ではないかもしれませんが、国指定の史跡です。自転車であれば、川越本丸御殿からすぐですので、ポタリングのコースとして、検討してみては、いかがでしょうか? 秋には、流鏑馬も開催されている様です

詳細マップ:https://goo.gl/maps/3C6pRsPZyTMk3x3d6

③砂久保陣屋跡

こちらは、別記事で紹介させて頂きました、日本三大奇襲に数えられる、河越夜戦の舞台の一つになったと言われる、陣屋跡です。私が調べた限り、しっかりとした事がわかっていない部分もある様ですが、山ノ内上杉氏の陣地があった場所とも、北条氏康が陣を構えた所とも言い伝えられているようです(河越夜戦に関しては、別記事にて、勝手ながら、「戦その物の経緯」に付き、考察を加えております)。

詳細マップ:https://goo.gl/maps/5vZExE6jf56Tn1jF9

④城山砦跡(柏原城)

こちらも、砂久保陣屋跡同様、河越夜戦の舞台の一つになったと伝わる城(陣屋)跡と言われている場所です。狭山市のホームページによると、以下の様な記載があります。

柏原にあります「城山砦跡(しろやまとりであと)」は、別名「上杉砦うえすぎとりで」とも呼ばれ戦国時代の砦跡だといわれております。その昔、天文14年(1545)、扇ヶ谷上杉朝定・山ノ内上杉憲政・古賀清氏こがはるうじとの連合軍8万余騎が北条綱成つなしげの守る川越城を攻めました。そのとき川越城は、わずか3千の兵でしたが、北条軍はよくはげましあって戦い、簡単には落城しませんでした。(籠城半年にもおよんだといわれています。)やがて、天文15年(1546)、川越城を助けるため北条氏康軍(早雲の孫)が駿河(静岡県)より8千余騎でもって、夜をさいわいにと猛攻撃をかけ、油断していた8万余騎の連合軍をみごと打ち破りました。10倍近い大軍を負かしたということから、後の世まで 『川越夜戦(かわごえやせん)』といわれ語り伝えられています。この時、上杉憲政などが陣をはったところが、柏原の城山であったといわれております。また、鎌倉時代の武将柏原太郎の館跡やかたあとではないかとの説もあります

https://www.city.sayama.saitama.jp/manabu/dentou/minwa_densyo/kasiwabara_chiku/siroyamanohanasi.html

こちらも、山ノ内上杉氏の陣屋あとと伝わる場所の様ですが、こちらは、大きさはさほどありませんが、陣屋跡の遺構をよく確認できます。土塁跡も残っており、城跡好きには、それなりに興味深いスポットだと思います

詳細マップ:https://goo.gl/maps/p2BcHEmjdZTUuLEa9

⑤大穴城跡

東坂戸団地の南側にあります。小高い公園の中にあり、公園内の一番高い場所に、写真の説明文があります。地形や当時の交通(川越児玉往還が近くを通る)から推察すると、館を構えても良さそうな場所ですが、現在は公園で、館跡とイメージを膨らませてていかないと、見過ごしてしまいそうなスポットです。

詳細マップ:https://goo.gl/maps/ojDJDiQZ2c2z2rrp9

⑥大堀山城跡

上記、大穴城跡の近くの北に、こちらの大堀山城跡はあります。こちらは、大穴城跡と違い、森の中にあるので、意思を持って行かないと、たどり着けないかもしれません。また、木々に覆われており、城跡内部に入るにも、勇気がいります。新緑の季節に行くよりも、秋の少し葉っぱが落ちたタイミングで行かれた方が良い気がします。また、少し北には、別記事で紹介しました、「道教の寺院・聖天宮もあります。(写真は、最上部の説明看板写真参照)

詳細マップ:https://goo.gl/maps/xJBnmdHkGpqTJEWq5

⑦浅羽城跡

上記の大穴・大堀城跡の西、6-7㎞位の田んぼ+住宅地の中に、こちらのスポットはあります。直ぐ西側を高麗川が流れ、東側が少し高くなっております。私の感覚では、館を構えるには低い場所に思え、東側の高台に築いた方が良いのでないか思った次第です。事実、北東1㎞位の高台には、樹齢1000年と言われる杉のある、土屋神社があります

しかし一方で、河越氏館跡」のように、川の直ぐ近くの、あまり地の利がある様な場所に思えない所に館を構えるケースがある事も事実だと思います。勝手な推察ですが、荘園制の時代は、お米が取れる地」を抑える事が重要で、戦国の時代の様に、高台に館を構えるのでなく、「お米の取れる場所に居を構えたのでは?」と勝手な想像をした次第です。皆様も現地を訪れ、皆様なりの考えを巡らせてみては、いかがでしょうか?

また、この近くには、高麗川が流れており、その川辺(堤防の先の川側)に、浅羽ビオトープ公園と言う、緑豊かな公園があります(Map:https://goo.gl/maps/BitnkvaYgmrVoUKt8)。こちらは、近くの若宮橋(別記事、郷愁を誘う橋のポタリングで紹介中)も含めバードウォッチング等で、訪れていらっしゃる方が多いようですので、寄り道してみてはいかがでしょうか?

詳細マップ:https://goo.gl/maps/BDW1DiHsy4pFfKT3A

⑧多和目城跡

こちらは、上記浅羽城跡の東側を流れる、高麗川のもう少し上流部にあり、川越中心部からは、若干距離があります(川越中心部から、西へ16-17㎞位)。別記事「郷愁を誘う「橋」を巡る大人ポタリング」で紹介させて頂きました、「ぽんぽん橋」、「多和目天神橋」の近くにあります。城跡に行くには、北側からアプローチになりますが、高麗川は、南側を流れています。

今回、お邪魔した際は、2019年の台風の影響だと思いますが、南側の高麗川側の斜面が大きく崩れていた為か、中に入る事が出来ませんでした。復旧後、また改めて訪れる計画をしています。「郷愁を誘う橋」の記事でも記載いたしましたが、高麗川付近の散策も、自然を感じ、非常に心安らぐものです。

詳細マップ:https://goo.gl/maps/tyZ6mMYxEh1WAKQX9

⑨高坂館跡

高坂館跡は、高坂駅から徒歩10分程度の、高済時の境内にあります。北には都幾川の河岸段丘があり、西には小規模ですが、土塁の跡が確認できます。全体的に大きさはありませんので、スピーディに見学する事が出来ると思います。また、その河岸段丘の所に、日光脇往還の痕跡と伝わる石橋や西側の住宅街には、道標の標柱(石柱)を見る事が出来ます。

詳細マップ:https://goo.gl/maps/vdC7EsGw3Cr7QZZQ6

松山城跡

こちらは、国指定の史跡・比企城館跡群の1つです。川越からは若干距離があります(川越中心部から、北へ16-17㎞位)。すぐ北には、吉見百穴・岩室観音堂もありセットでめぐられた方が良いと思います。城跡は、高台を活かした地形に、土塁跡もかなり残されており、広さもあるので、見応え十分だと思います。吉見百穴・岩室観音堂と併せてめぐると、3時間位は、かかると思いますので、それなりの準備をしていらっしゃることをおすすめします。

詳細マップ:https://goo.gl/maps/qepkmitAftb3TRH67

⑪菅谷館跡

こちらも、 国指定の史跡・比企城館跡群の1つ です。武蔵嵐山駅から徒歩圏(30分弱程度)の、槻川と都幾川が合流した直ぐ後の、北側の河岸段丘を利用した館跡の様です。よく整備されたそれなりの規模の館跡で、土塁をマジマジと見る事が出来ます。敷地内には、資料館もあります。また、別記事でも記載いたしましたが、鎌倉街道上道、川越児玉往還(川越街道の延長線上)付近にあり、特に鎌倉街道側には、この地域の武士ゆかりのスポット(木曽義仲の産湯と伝わる・鎌形八幡神社、大蔵館跡、源氏三代の供養塔、伝義仲誕生の地、縁切り橋等々)にも多く、併せて大人散策されても良いのでないかと思います。

詳細マップ:https://goo.gl/maps/ty7mpAh4Zj7XKqfT9

⑫小倉城跡

こちらも、 国指定の史跡・比企城館跡群の1つ です。菅谷館跡の西、直線距離にして、2-3㎞程の場所にあります。ただし、勿論直線ではいけませんので、徒歩だと4㎞程(1時間程度)の距離感です。麓の大福寺付近に駐車場もあるので、車でのアクセスも可能です(最終的には歩く必要がありますが・・・)。山城の雰囲気を残しており、この地域にみられる板碑の様な石で作られた、石垣(?)の痕跡も見られます。周囲には、別記事でも紹介させて頂きましたが、武蔵嵐山の地名ゆかりの場所や、岩畳(甌穴も)も見る事が出来、色々な視点で楽しめる場所です

詳細マップ:https://goo.gl/maps/nMHwzgHXneZGcvPL7

⑬杉山城跡

こちらも、 国指定の史跡・比企城館跡群の1つ です関越自動車城、嵐山小川ICの程近くにあります。麓には広い駐車場があり、多くの方が見学にいらっしゃっている様子が伺えます。こちらのお城は、「築城の教科書」とも言われている様で、狭い大手口や屏風折れの土塁等、その後のお城の形状にもみられる痕跡を見る事が出来ます。木々が少なく、整備されており、城跡全体を見渡せる為、しっかりと全体図を把握する事が出来、城跡巡りの面白さを再発見できるスポットだと思います。

詳細マップ:https://goo.gl/maps/oMfa4q7UQVAdGkrB9

⑭忍城

こちらは、別記事でも紹介させて頂きましたが、川越中心部から更に距離があり、30㎞近くの道のりです。忍城以外にも、さきたま古墳群や、古代蓮の里もありますので、併せてめぐられる事をおすすめします。

詳細マップ:https://goo.gl/maps/HjjsWcGpiMGi3Why8

⑮鉢形城跡

こちらは、寄居駅の南、荒川を超えた場所、荒川の南側の河岸段丘を利用して作られた城の様です別記事で、寄居における大人散策情報でもご紹介致しましたが、城跡としての魅力は勿論、貫録を感じる桜やモクレン、整備された広場等、純粋に公園としても楽しめるスポットです。資料館もありますので、併せて脚を運ばれてはいかがかと思います。

詳細マップ:https://goo.gl/maps/m5VYvehH41KChCz27

【最後に】

上記、川越の近辺から、その周辺の城跡・陣屋跡にスポットを当て紹介させて頂きました。川越城本丸御殿忍城は有名で、面白いのですが、それ以外のマイナーな城跡・陣屋跡を巡るのも、勝手な歴史考察を加える事も出来るので、また違った面白さがあります。距離的にも、川越中心部からであれば、大人ポタリングの距離だと思いますので(忍城と鉢形城は若干ありますが・・・)、歴史好き、且つ体を動かす事の好きなアクティブな皆さまも、大人散策/ポタリングを企画してみては、いかがでしょうか?

別記事にて、季節の花々や紅葉、街道・城跡・古墳と言った史跡、名建築や街中のオブジェ等、様々Topicに応じた、様々な地域のポタリング・散策情報を記載しています。”ポタリング” の タグから記事の一覧を参照できますので、是非こちらもご参照ください

また こちらもブログ別記事で、日本100名城や続日本100名城国宝5城現存12天守現存4御殿等のお城の分類と共に、姫路城彦根城松本城松江城川越城二条城熊本城高知城掛川城小諸城等々50以上のお城についても情報発信しており、以下一覧表の画像をクリック頂くとダウンロードされたPDFファイルより、リンクで各分類/各お城の個別ページにアクセスできますので、併せてご参照頂けますと幸いです。

以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!

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