【はじめに:松茸と温泉が魅力の真田の隠し湯・別所温泉】
本日は、「温泉と松茸が魅力的で、且つその歴史も魅力的な、長野県上田市にある『別所温泉』に付き『その温泉街における大人散策情報』ご紹介」致します。
別所温泉は、長野県の上田市にある温泉で、私達夫婦の居住地である川越からのアクセスも良く、風情もあり、柔らかいお湯(弱アルカリ性のお湯だそうです)も合っており、私達夫婦にとってお気に入りの温泉・温泉街です。また、上田市と言う事は、あの真田家のおひざ元と言う事で、上田城も近く、歴史好きの大人には、ワクワクする場所で、前々回お邪魔した際は、NHKの大河ドラマで「真田●」を放送した、翌年と言う事もあり「幸村さん一色」でした…。
真田氏関連で…(真田幸村(信繁)像@上田駅前・真田家発祥の地・真田の赤備え@松代・上田城)
川越からのアクセスは、いったん大宮まで行き、そこから新幹線で上田まで行った後、上田から別所線で別所温泉駅まで行く、2.5 ~ 3 時間位の行程ですので、東京都心からも同じ程度でアクセスできると思います。上田駅から別所温泉駅への「別所線」は、のどかなローカル線で、なんとも風情を感じる事が出来る、30分程度の移動です。更に、「良く秋にお邪魔する」のですが、理由は簡単。「松茸」が、かなりのボリュームで、リーゾナブルに頂けるからです。
こちらのページでは、そんな「大人好みの別所温泉」の大人散策における参考情報を、共有させて頂こうと思います。すなわち、「温泉と松茸が魅力的で、且つその歴史も魅力的な、長野県上田市にある『別所温泉』に付き『その温泉街における大人散策情報』ご紹介」致します。
【別所温泉での楽しみ方】
別所温泉とその周辺地域における散策のパターンは、いくつかあると思いますが、いくつか例を出しますと、(個人的な切り口である事否めませんが…)下記の感じです…。
- 別所温泉街の中で散策する (今回のご紹介)
- 別所温泉街のちょっと外縁部を散策する (別記事でご紹介)
- 上田市街まで出て、上田城などを散策する (別記事でご紹介)
- もう少し脚を延ばし、松代や長野市の方まで脚を延ばしてみる (別記事でご紹介)
- 長野市とは、反対側の海野宿・小諸に脚を延ばしてみる (別記事でご紹介)





あともう一つぐらい考えると「一切外に出ないで、温泉を満喫する」というのもあるかもしれませんが、今回は、上記「1」のTopicに付き記載させて頂きます。正直、そんなに大きな温泉街ではありませんが、決して小さい訳でもないので、徒歩で散策するには、丁度良い大きさだと思って折ります。また、アップダウンも適度にあり、そして街には風情があり、更には見所もあり、運動不足解消も必要な大人の休暇を過ごすには、うってつけの温泉街だと思っている次第です。
また、こちら「別所温泉」にお邪魔する際の私達夫婦の狙いは、「温泉+松茸」のケースがほとんどなので「秋にお伺いする事が多い」です。特に松茸は、旅館でも、外でも(別記事でお伺いしたお店をご紹介しています)、そしてお土産でも楽しむ事が出来ます。ビックリするくらいの量と値段で、お土産として購入できるケースもあります。恐らく大きさや形が規格外だからだと思いますが、5 – 6本くらい松茸の入ったパックで、1万円くらいのものもあったと思います。いくら規格外とは言え、国産の松茸が、この量、この金額で楽しめるのは、地元で松茸が、しっかり取れるからだと思います(しっかり購入させて頂き、帰宅後松茸ご飯と御吸物で楽しませて頂きました!)。




【別所温泉街の大人散策(散歩)ルート】
そんな「楽しみながら歩ける別所の温泉街」で是非回って頂きたいスポットを以下に記載します。前回お邪魔させて頂いた際の、私達夫婦の宿からの散策路で、ゆっくり 2-3時間くらいの行程だったと思いますので、皆さまも参考にして頂ければ幸いです。

① 別所温泉駅
スタートは「別所温泉駅」。勿論駅なのですが、「駅その物が、中々味のある駅」で、構内に古い車両が置かれています。電車の事は良くわからないのですが、味のある車両である事は、理解でき(説明分もありましたが…)、「別所に来たなー」と思わせてくれる場所です(写真参照)。



② 花屋(https://www.hanaya.ne.jp/):一番最初の別所訪問で宿泊させてもらった宿
花屋は、『大正期の初めの創業の様で、「伝統と格式」を感じ、「ちょっぴり洋のテイスト」も感じる「大正浪漫的な建物」が魅力的なお宿』と理解して折ります。その殆どが「登録有形文化財」と言う事で、「かなりの気品」を感じさせる宿で、お部屋、ロビー、大浴場、ダイニングと何処にもスキがなく、心が豊かになって行く事を感じさせてくれる宿でもあります(内部の写真を取り忘れて、帰り際に入口の写真だけになってしまっていますので、ホームページより写真を引用しますが、直接ご確認ください…)。中々のお値段のだと思いますが、おすすめしたいお宿です(同じ別所温泉で、比較的リーゾナブルな「南條旅館」も別記事で紹介しております)。
別所温泉 花屋の様子(こちらのHP:https://www.hanaya.ne.jp/)より)
③ 北向観音 (https://www.kitamuki-kannon.com/kannon/)
北向観音は、「別所温泉の中で一番有名な、観光スポット」だと思います。こちらのホームページによると、国内で北を向いている観音様の例はほとんどないとの事ですので、そんな貴重な観音様にご挨拶し、参道のおみやげ物屋さんで、松茸を購入するルートが、宜しいかと思います。尚、今少し情報を得るべく、Wikipedia の力を借りますと、以下の様にあります。
北向観音(きたむきかんのん)は、長野県上田市の別所温泉にある天台宗の寺院。近隣にある天台宗常楽寺が本坊であり、その伽藍の一部として同寺が所有・管理する。
概要
寺伝によれば、平安時代初期の天長2年(825年)円仁(慈覚大師)によって、常楽寺とともに開創されたとされる。9世紀にも火災の伝説が残る。安和2年(969年)平維茂によって大伽藍として大改修が行われたが、木曽義仲の兵火により焼失したのち、源頼朝により再興。鎌倉時代の建長4年(1252年)には北条国時(塩田陸奥守、塩田国時)によって再建されたと伝えられる。
江戸時代に至って、元和7年(1694年)に参道の脇にあった長楽寺が廃絶されたため、常楽寺の直轄となった。正徳3年(1713年)に焼失し、8年後の享保6年(1721年)に現在の堂が再建された。その後度々修復を加え、昭和36年(1961年)に増改築を施し、善光寺の本堂と同じ「撞木造り」となる。
北向観音という名称は堂が北向きに建つことに由来する。これは「北斗七星が世界の依怙(よりどころ)となるように我も又一切衆生のために常に依怙となって済度をなさん」という観音の誓願によるものといわれている。また、善光寺が来世の利益、北向観音が現世の利益をもたらすということで善光寺のみの参拝では「片参り」になってしまうと言われる (略)





④ 安楽寺(http://www.anrakuji.com/)
Wikipedia によると、安楽寺は、「奈良時代とも、平安時代とも、鎌倉時代とも言われる創建の寺院」との事です(詳細は下記引用参照)。境内は広く、その奥にある「国宝の八角三重塔」に行くまでの間で、心が表れていく事を実感できます。「国宝・八角三重塔」は、お墓の中にあるので、写真を撮る事気が引けましたが、『「日本最古の禅宗様建築」と言われ、700年以上の歴史を持つとも言われる建造物』と言う事で、あまりの存在感に、1枚だけ撮影させて頂きました。皆様も実際に訪問し、その歴史を肌で感じてみて下さい。尚、Wikipedia には以下の様にあります。
安楽寺(あんらくじ)は長野県上田市別所温泉にある曹洞宗の寺院。山号を崇福山と称する。院号は護国院。開山は樵谷惟仙(しょうこくいせん)。本尊は釈迦如来。国宝の八角三重塔があること、また長野県で最古の禅寺であることで知られる。
歴史
伝承では天平年間(729 – 749年)、行基の建立とも言い、平安時代の天長年間(824 – 834年)の創立とも言うが、鎌倉時代以前の歴史は判然としない。平安時代末期には律宗寺院であったとされる。
安楽寺の存在が歴史的に裏付けられるのは、鎌倉時代、実質的な開山である樵谷惟仙が住してからである。樵谷惟仙は、信濃出身の臨済宗の僧で、生没年ははっきりしないが、13世紀半ばに宋に留学し、著名な禅僧の蘭渓道隆(鎌倉建長寺開山)が来日するのと同じ船で寛元4年(1246年)、日本へ帰国したという (略)八角三重塔
境内奥の山腹に建つ。昭和27年(1952年)3月29日に松本城とともに、長野県内の建造物として最初の国宝指定を受ける。
日本に現存する近世以前の八角塔としては唯一のものである。(八角塔は京都法勝寺、奈良西大寺などに存在したが、戦乱などで失われた。)
全高(頂上から礎石上端まで)18.75メートル。構造形式は八角三重塔婆、初重裳階(もこし)付、こけら葺である。(四重塔にも見えるが一番下の屋根はひさしに相当する裳階(もこし)である。)この塔は日本に現存する唯一の八角塔であるとともに、全体が禅宗様で造られた仏塔としても稀有の存在である (略)
この塔の建立年代は、従来、漠然と鎌倉時代末〜室町時代始め頃と考えられていたが、平成16年(2004年)奈良文化財研究所埋蔵文化財センター古環境研究室による年輪年代調査の結果、この三重塔の部材には正應2年(1289年)に伐採した木材が初重内部の蝦虹梁に使われていることが判明した。このことから当塔は13世紀末(1290年代)に建築されたものと考えられ、元応2年(1320年)建築の功山寺仏殿を凌ぐ日本最古の禅宗様建築である可能性が高くなった (略)


⑤ 常楽寺(https://www.kitamuki-kannon.com/jorakuji/)
こちら、「平安時代の開創とも言われ、北向観音の本坊と言われる『常楽寺』」で是非見て頂きたいのは「松の木」です。ホームページによると、樹齢350年と言われるようで「大きな鶴が正に羽ばたこうとしている様な美しさ」です。また境内には、北向観音様が出現したと言われる場所に、国の重要文化財である石造多宝塔や美術館(ちょうど終わってしまい、入れませんでしたが…)もありますので、併せてご見学頂ければと思って折ります。
常楽寺(じょうらくじ)は長野県上田市別所温泉に存在する天台宗の寺院で、同宗の別格本山である。本尊は妙観察智如来。山号は金剛山。北向観音の本坊にあたる。
概要
寺伝によれば、平安時代初期の天長2年(825年)、「七久里の里」と呼ばれていた別所温泉に観音菩薩が出現し、その霊地に菩薩を安置するため、円仁(慈覚大師)が開創したとされる (略)
元和7年(1694年)には長楽寺が廃絶されると、北向観音を当寺の伽藍の一部として所有・管理するに至った (略)常楽寺美術館
境内にある美術館で、寺にゆかりのある美術品を保護・収蔵するため1970年10月10日に開館した。初代館長は半田孝淳。・主な収蔵品
特に有名なのもとしては、徳川家康が慶長7年(1612年)に書写した「南無阿弥陀仏」の書、観応3年(1352年)9月15日銘の足利尊氏版本願経(安房国大山寺旧蔵)、葛飾北斎の「劉備檀渓渡河図」、室町時代の阿弥陀如来像、宋の観音菩薩像、住職の半田孝海が蒐集した白鳳時代から鎌倉時代までの古瓦のコレクション約500点などが知られている。
その他、棟方志功の版画、北原白秋の原稿、北向観音堂に奉納された絵馬などもある (略)文化財
常楽寺石造多宝塔(国の重要文化財) – 弘長2年(1262年)の銘あり。
常楽寺本堂(上田市指定有形文化財)
常楽寺石造多層塔(上田市指定有形文化財)





⑥ 将軍塚 / 七苦難地蔵尊
将軍塚は、居住地の川越にも多くある「古墳」と言う事で、また丁度、宿泊先の「花屋」に戻る道すがらであった為、立ち寄らせて頂きました。さほど大きな古墳と言う訳ではありませんが、「この地方の豪族のお墓」と言う事の様で、古墳好きとしては、見過ごせませんでした…。また、すぐ目の前には、目を引く立派な建造物があり、その中に「七苦難地蔵尊」がいらっしゃいますので、併せてご参拝頂ければと思います。その名前から推察するに「七つの苦難から救ってくださるお地蔵様」と言う理解をしますので、手を合わせて頂ければと思います。



【最後に】
以上が、「温泉と松茸が魅力的で、且つその歴史も魅力的な、長野県上田市にある『別所温泉』に付き『その温泉街における大人散策情報』ご紹介」申し上げた内容になります。
上記記載の大人散策@別所温泉街を実施した際は「全行程で、2泊の旅」で、翌日は、別所温泉のもう少し外側を散策させて頂いたので(別記事で紹介中)、お宿の外のお湯楽しむ事が出来ませんでした(入口に飲泉所がありましたので、飲泉だけさせて頂きましたが…)。つまり皆様ご承知の通り、この温泉街には、大湯・石湯・大師湯と3つの公衆浴場がございますので、次回また秋の松茸の季節にお伺いし、こちらのお湯も楽しませて頂きたいと思っった次第です。皆様も機会があれば、「大人の風情」と「この地域の歴史」を感じ、そして「おいしい松茸」を頂くべく、別所温泉に脚を運んで見みては、如何でしょうか?
(散策マップは、Google Map のキャプチャーを自身で加工し作成)



以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!