明覚

【はじめに】

こちらのページでは、埼玉県ときがわ町の明覚駅と嵐山町の武蔵嵐山駅を結ぶ、季節に応じ違った種類のお花が楽しめる大人散策コースを、それぞの見所と共に紹介致します

皆様は、JR八高線の明覚駅をご存じでしょうか? 単線の八高線ですので、大きな駅ではありませんが、写真の通り味のある駅舎は、「関東の駅百選」にも選ばれた、木造の駅舎です。別記事で記載も致しましたが、駅前は、公園も含め、遊び心を感じるオブジェもあり、心が和む駅です。

そんな明覚の駅は、それぞれ別記事で紹介しておりますが、西に行くと坂東三十三観音第9番札所の慈光寺(慈光寺まで7-8㎞程(往復15-17㎞程))北に向かえば、嵐山渓谷で有名な武蔵嵐山(武蔵嵐山駅まで7㎞程(こちらのページで紹介する遠回りコースだと10㎞程))、東に向かえば、坂東三十三観音第10番札所の岩殿観音・正法寺(高坂駅まで12㎞程)と言った感じで、それぞれ味のある見所を含んだコースが、適度な距離感であり、休日の大人散策には中々良い拠点なのです。

(これ以外にも、越生小川町にも適度な距離感で、それぞれ2回程大人散策しておりますが、現状は見所を確保出来ていないので、今少しネタを仕込んだ後、ご紹介できればと思っております…)

そんないくつかのコースを選択できる明覚駅を拠点にするコースの内、こちらのページでは、明覚駅~武蔵嵐山駅にかけ、途中、季節に応じ違った種類のお花が楽しめるの大人散策コースを紹介致します。尚、地図に関しては、最下部の「金色の☆:」の部分をご参照ください。

【明覚駅~武蔵嵐山駅(ラベンダー or 嵐山渓谷 or 桜堤経由)の大人散策】

明覚駅~武蔵嵐山駅は、最短ルートで行けば、7㎞程なので、思ったよりも距離はありません。しかし、ちょっと寄り道的なルートを行けば、季節毎の花々や紅葉と言った自然鎌倉街道上道付近では、歴史も感じる事が出来るコースとなり、大人散策には、中々魅力的なコースです。以下に、具体的なスポットを記載いたしますので、季節や皆様の趣味嗜好、季節感を考慮しつつ、コース設定頂ければと思います。

・スタートは明覚駅

明覚駅は、上記記載の通り、魅力的な駅舎と周囲にあるオブジェを楽しめます。その明覚駅を北に、八高線の下り方面に沿って進めるちょっと細目の道があります。そこを進み大き目の道に出で、右折し八高線をくぐってしばらく進むと、左手に都幾川が見えてきます。崖を下る様に進むと、明神淵が出てきます

明神淵/岩淵神社

火野正平氏の「とうちゃこ」事、「にっぽん縦断こころ旅」でも紹介された明神淵。「崖上の岩淵神社の裏にあるので明神淵と言う名前になった」と聞いた事がありますが、真意の程は定かではありません。ただ、都幾川の美しい流れが、一旦緩やかになって、清流をたたえている様子はは、落ち着くものですので、脚を運んで見て下さい。見学後は、来た道を戻る形で、再度崖を登ります。そのすぐ脇には、岩淵神社があります。

とうふ工房わたなべ

上記、岩淵神社から、北東方面に大き目の道を進むと、「とうふ工房わたなべ」が出てきます。こちらの豆腐が美味しいのは勿論ですが、おからドーナツや豆乳も美味しく、大人散策のおやつにおすすめしたいので、紹介致しました。

・川沿いの散策路 / 露出した岩肌 / 飛び石の橋

「とうふ工房わたなべ」で、大人散策のお供になるおやつを購入した後、改めて都幾川に戻ります。川沿いに散策路があり、岩肌がむき出しになったポイントや、飛び石の橋が見えてきますので、楽しみながら進むと、菖蒲園が見えてきます。

ときがわ花菖蒲園

以下の写真は、6月中旬の物です。花菖蒲の季節であれば、綺麗に咲きほこる花菖蒲を楽しめると思います。言い換えますと、お花はお花で楽しみですが、季節にによっては、お花が見れないので、川沿いの散策をお楽しみください。いつの季節でも、川沿いの散策は、気持ちの良いものですので!

玉川橋

現地の説明看板によると、玉川橋は、「土木学会選奨土木遺産」の橋だそうです。埼玉県内で初めて作られた「鉄筋コンクリートアーチ橋」だそうで、デザイン性も中々です。

・松月寺/宗信寺

玉川橋からは、北東に伸びる広めの道を進みます。道中左手に、お寺を見る事が出来ます。松月寺と宗信寺です。それぞれ大きな神社ではございませんが、「門構え」が似ており、それぞれ味のある風情を漂わせています。散策中の目印としても、ご認識頂ければと思います。

・鎌形八幡神社

上記、宗信寺の参道を反対に、そのまま続く道を東に進んだ右手に、源氏の氏神・八幡様鎌形八幡神社が出てきます別記事、鎌倉街道上道の大人散策でも記載いたしましたが、歴史ファンなら訪れて頂きたいスポットです。嵐山町のホームページ(http://www.town.ranzan.saitama.jp/0000003379.html)によると、木曽義仲の産湯は、7つの清水から沸かした伝説がある様で、他の6つは枯れてしまい、今残るのはこの鎌形八幡神社の清水のみ、と言われているそうです。

嵐山幼稚園

鎌形八幡神社を出て、目の前の道路を渡り、北に進む細い道からアクセスできます嵐山幼稚園内にある味のある洋館系の建物は、目を引くもので、中々のセンスを感じられる建物。長く残して頂きたいと思いました。

くよづかのべったら地蔵 / 庚申塔 馬頭観音

嵐山幼稚園の北西には、田舎道ですが、六差路の交差点があり(「六道の辻」とも言われているそうです)、そこにはお地蔵様、庚申塔、馬頭観音とそれぞれいらっしゃいます。道が交わる所には、信仰も集まる様な気がしました。

・ラベンダー園 (選択肢①:6月くらい)

上記交差点の後は、季節によって目的地を変更して良いと思います。理由は、季節によって見れる花の種類と場所が違うからです

一つ目の選択肢は、ラベンダー。広い敷地に沢山のラベンダーが植えられた様は非常に美しいもので、心地よい香りと共に大人散策を楽しめるスポットです。

・都幾川桜堤/二瀬 (選択肢②:3-4月くらい)

2つ目の選択肢は、桜都幾川沿いの堤防に咲く桜並木は、1-2㎞位はあり、圧巻の景色が広がっています。桜をめでつつ、「土手沿いを大人散策」っていうのも、中々贅沢な時間だと思います。ちなみにこの付近は、「槻川と都幾川の2つの川が合流するポイント」で、その付近にある橋の名前は「二瀬橋」。二瀬橋から合流ポイントを眺めるのも良いものです。

・嵐山渓谷/千手堂のアンモナイト (選択肢③:11~12月頭くらい)

3つ目の選択肢は、紅葉嵐山渓谷のモミジは、中々見応えのある紅葉です。『小京都を謳う「武蔵嵐山」発祥の地が、この場所』と言われており、新緑の季節も良いのですが、紅葉の季節は格別。槻川とモミジのコントラストは、お勧めしたい景色です。

また道中、一般の住宅の石垣だと思いますが、アンモナイトの化石?が見えるスポットがあります。初めて見た際は、驚きのあまり思わず二度見してしまいましたが、一般住宅の前ですので、お静かに心の中で驚いてみて下さい。

・埼玉県立嵐山史跡の博物館・菅谷館跡

上記、3つの選択肢の後は、菅谷館跡に回って頂く事をおすすめします。菅谷館跡(比企城館跡群の1つで、続日本100名城)は、中々の館跡で、多くの土塁がしっかり残っており、歴史ファンであれば、是非見て頂きたい史跡になります。また、隣接する埼玉県立嵐山史跡の博物館の展示も興味をそそるものが多く、菅谷館跡のジオラマもあったので、鳥観図でこの館跡を理解する事が出来ます。

稲荷塚古墳

菅谷館跡から、国道254号線を越えた先に、稲荷塚古墳があります。こちらの古墳は特別で、写真の通り、石室の内部が見れます。復元工事がなされているそうですが、石室内部が見れる古墳は中々ないと思いますので、足を延ばしてみてはいかがでしょうか?

菅谷神社

稲荷塚古墳から北西の方向に、菅谷神社があります。現地の説明看板、中々読み込めなかったのですが、「建久元年(1190年?)に、畠山重忠が日吉大社へ勧請して、建立した神社」と理解致しました。武蔵嵐山と言えば、小京都と言うイメージを個人的に持ってしまいますが、歴史の観点からすると鎌倉街道菅谷館・畠山重忠といったイメージを持っており、それを感じさせるスポットです。

菅谷神社から東武東上線の武蔵嵐山駅は、徒歩10分といった距離感です。途中、川越街道の延長線上にある川越児玉往還も越えますので、歴史を感じつつ、大人散策の最後を締めて下さい。

【最後に】

以上が、ときがわ町の明覚駅と嵐山町の武蔵嵐山駅を結ぶ、季節に応じ違った種類のお花が楽しめる大人散策コースを、それぞの見所と共に紹介した内容になります。

今回こちらの記事では、「明覚駅 ⇒ 武蔵嵐山駅」のルートで紹介しましたが、「武蔵嵐山駅 ⇒ 明覚駅」のルートでも同様に楽しめると思います。また別記事で、明覚駅を起点にするのであれば、「明覚駅~慈光寺」、「明覚駅~高坂駅」の大人散策情報を、武蔵嵐山駅を起点にするのであれば、「鎌倉街道上道」、「武蔵嵐山駅 ⇒ 小川町駅」の大人散策情報をそれぞれ記載しております。自然と歴史を感じる事が出来るこの周辺は、大人散策には適した地域だと思いますので、それぞれの情報もご査収頂き、皆様の嗜好にあった、大人散策を計画されてみてはいかがでしょうか?

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