聖天宮

【はじめに】

今回は、 坂戸市塚越と言う地域にある、聖天宮をご紹介致します。

私の住まう街、「川越」、は「小江戸」として有名で、蔵造りの街並みが残る、歴史情緒あふれる街で、多くの観光客の方が訪れてくださる場所です(別記事参照ください)。この川越のお隣に、坂戸市と言う、市があり、この市の塚越と言う場所(東武東上線の若葉駅から徒歩にして30分弱(2.5㎞程))に、聖天宮と言う宗教施設があります。こちらを発見したのは、正に偶然。東山道武蔵路/堀兼道川越児玉往還と言った、街道の痕跡を巡る散策途中に、発見しました。

畑が多く残る住宅街(畑のエリアの方が恐らく広いと思いますが・・・)に、突如周りの雰囲気とは、全く違ったオーラを放つ、中華街の入口の更なる豪華版とでも言う様な、建物が目に付いた訳です。宗教施設のような印象を持ちましたが、全くなんだか分らない、しかし非常に目立つこの建物を、今回は紹介したいと思います。

【聖天宮の基本情報:聖天宮とは?】

そもそもこの建物ですが、記載があるか否か不安を抱きつつ、Wikipediaを調べてみますと、以下の様にありました。

”聖天宮 五千頭の龍が昇る聖天宮(ごせんとうのりゅうがのぼるせいてんきゅう)は、埼玉県坂戸市塚越にある台湾の道教の道観である(略)”

https://ja.wikipedia.org/wiki/聖天宮

しっかり記載があります。道観とは、同じくWikipedia の力を借り、調べてみますと、以下の様にあります。

”道観(どうかん、拼音: dàoguàn ダオグアン)とは、道教教団において、出家した道士が集住し、その教義を実践し、なおかつ祭醮を執行する施設である。道教寺院 (略)”

https://ja.wikipedia.org/wiki/道観

簡単に言ってしまうと、”道教のお寺”、と言う事の様です。写真を見て頂いた通り、外観も内部も豪華絢爛。仏教とは異なり、派手さを感じます。私は、仏教徒であるような、また神道の影響も大きく受けている感じの、いわゆる典型的な日本人で、宗教の事に関しては無頓着。道教と言われてもあまりピンときません。

しかし、それは置いておいて、純粋に建物を拝見させて頂くと、本当にすごい事、認識できますこちらの道教寺院のキャッチフレーズは、”五千頭の龍が昇る聖天宮、とありますが、本当に5000頭の龍がいそうな感じで、朱雀(と勝手に)思もわれる鳥もいます。地上からの見た目も圧巻ですが、2階に登れるエリアもあり、これらの彫刻をまじかに見る事が出来ます。こちらのパンフレットによると、以下の様にあります

”1981年より着工し、15年の歳月を経て、1995年に開廟した。現存する道観としては日本国内最大級である。装飾品は、台湾より運び、台湾の宮大工によって建造された”

パンフレットより

道教の信者ではない私にとって、”長い歳月をかけて作られた、芸術作品”、として、深い感銘を受けた次第です。

【聖天宮の周辺情報】

実は、この聖天宮の周辺、最下部のMapにも示しますが、古墳や神社仏閣、城跡等、史跡が多くある様に思えます(この付近の大人散策・ポタリング情報を別記事で紹介しています)

古墳では、

神社では、

また、お寺では、

更に、城跡では、

つまりこの場所は、勿論大きい訳ではありませんが、昔は要所としての役割を持った、重要な場所と言う(勝手ですが)推測が出来る訳です事実、まだ良く解っていない様ですが東山道の脇街道にあたると思いますが(東山道武蔵路)、その痕跡が、勝呂廃寺・勝呂神社付近で見つかっている様ですし、鎌倉街道(こちらも脇街道だと思いますが・・・)が東側を通っていたと言われており、八王子から日光に延びる、日光街道脇往還(別記事で紹介しております)が、西側の少し先にある訳です。

更には、川越街道の延長にあたる、川越児玉往還が、すぐ近くを通っています(この街道上の少々北側で、越辺川を超える橋が、別記事でも紹介させて頂きました、時代劇のロケでもよく使われる、”島田橋” になります)。

つまり、現在は「にぎやかな場所」とは少々言いにくい場所ですが、時代を遡ると、「それなりに重要な地域」と推察出来る訳です

こちらの聖天宮のパンフレットには、「台湾出身の康國典(こう こくてん)大法師が、大病に打ち勝つ事が出来たことに感謝し、「お告げにより」、この地(坂戸市塚越)に建立した」とありますが、こういった事実関係を見てみると、「お告げが本当にあったんだろーな」と思ってしまう気持ちになりました(建設当時は、今よりも開発が進んでおらず、目の前の道すらなかったようですし、現在の最寄り駅の若葉駅もなかったそうです・・・)。

【最後に】

こちらの聖天宮は、本当に立派な建物です。良く解ていない私が言うのも変ですが、道教の信者でなくとも、芸術作品として、楽しむ事が出来ます。少々駅(最寄り駅は、東武東上線の若葉駅)からも距離がありますので、上記に記載した、神社仏閣や古墳等の史跡とセットで、ポタリング向けの場所でないかと思います。そんな、坂戸市の塚越で、ポタリング・散策を、日本の歴史をたどる様な心持で、楽しんでみてはいかがでしょうか? 

そして最後に。近くに、ダチョウの卵が売っているスポットもあり(タイミングもあると思うのでいつもではないと思いますが)、ダチョウをまじかに見れる所もあります(詳細地図:https://goo.gl/maps/GeYhmswks9YSDchg7)。息抜きに、こちらも回ってみては、いかがでしょうか?

尚本ブログでは、諏訪大社熱田神宮大宮氷川神社川越氷川神社川越喜多院日光の二社一寺久能山東照宮浅草寺深大寺神田明神大國魂神社等々、有名何処の神社仏閣に加え、日本三大怨霊 / 日本三大八幡 / 神社の社格 / 神社のカテゴリー分類と言った内容に関する考察の記事も記載しております。以下に、本ブログで記載した(一部記載が追い付いていない神社仏閣もありますが…)祭神の系統や社格(神社)や宗派(仏閣)といった切り口で、マトリックス上にまとめた一覧表を共有させて頂きますのでご参照頂けますと幸いです。また、今後調査や訪問を行い、本ブログで記載していきたいと思って折りますので、「更新中」である事を予めご容赦頂けますと幸いです(画像では見にくいので、クリック頂くとpdfのファイルが開く様になっております)。

以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!

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