【基本情報:諏訪・諏訪湖と聞いて何を連想されますか?】
皆さんは、諏訪・諏訪湖をご存じですよね?
私の中で、諏訪・諏訪湖と言って真っ先に思い出すのが、高島城なのですが…。でも、高島城をご存じでしょうか?(高島屋ではありません…)。歴史好きとしては、高島城が、真っ先に来るかもしれませんが、そうではない方も多数いらっしゃるとと思います。故に、まずはお城に関連する Topic の始まりとしていつも通りの同じ書出しで恐縮ですが、諏訪/諏訪湖(高島城)と言うと、何を連想れるでしょうか?と質問させて頂き、以下に私の連想ゲームを記載する事から始めたいと思います。
私は、以下の感じです。
- 諏訪湖と言えば、諏訪大社
- 諏訪大社と言えば、日本三大奇祭の1つ御柱祭り
- 冬の諏訪湖はと言えば、御神渡り(おみわたり)なる現象
- 諏訪大社上社の大祝は、代々 諏訪氏
- 上記、諏訪氏の江戸時代の居城は「高島城」
- 諏訪つながりで連想できるのは、武田信玄の側室、諏訪御料人
- 諏訪御料人と言えば、息子は武田勝頼 (孫子に関連する別記事で勝頼を取り上げております)
- 中央構造線が通っているとされている所 (四国方面から東に伸び、岡崎・浜松辺りで、北東に曲がり始めた中央構造線が、改めて東側に曲がり始めて、その後も東側に延びているらしい)
- 同時に「糸魚川-静岡構造線」と「中央構造線」は、この諏訪湖付近で交わっていると言われている (諏訪湖を挟んで南北に、中央構造線のつながりが、10㎞以上食い違っているとも言われているそうです…)
- 温泉と花火大会が有名
- 天竜川は諏訪湖から始まる(その流路は伊那谷と呼ばれ、東山道のルートとも言われるらしい)
と、こんな感じでしょうか?
ウォーミングアップの連想ゲームはこれくらいにし、様々な魅力がある諏訪地方につき、いくつかの観点で、その魅力を以下に記載させて頂きたく存じますので、ご査収頂くと同時に、諏訪大社の大人散策情報・諏訪湖のポタリング情報も別記事でご紹介しておりますので、併せてご参照頂ければ幸いです。
【諏訪地方の魅力①:地形と宗教・文化】
諏訪地方の一つ目の魅力は、この地方の地形と宗教・文化です。
日本最大の断層である「中央構造線」上には、有名な神社仏閣があると、よく言われますよね。地球のエネルギーが集まる所だから、神々に近い地域なんて言われ方もするようです。その中の代表ともいえるかもしれませんが、その一つとして、良く名前が出てくるのは、諏訪大社。
特にこの諏訪地方は、「糸魚川-静岡構造線」と「中央構造線」が交わる所と言う事もあってか、よくテレビでも取り上げられる事が多い認識で、NHKのブラタ●リでも、取り上げられていたと思います。
「神々が・・・」と言われると、いい大人としては、何も言えなくなってしまいますが、諏訪大社があり、自然現象で説明がつく現象を「御神渡り」と言って、語り継いだ事は事実ですし(「冬の諏訪湖で、氷が湖面を覆った際、昼夜の寒暖差によって発生する氷の膨張が原因となり、一部氷がせり出す現象」だが、神が通ったしるしと考えられている)、
御柱祭なる奇祭(6年か7年に一度、山からご神木を切り出し、山から落としたり(=人が大きな丸太の上にまたがり、急な斜面を、ともに落ちていく画を見たことあると思います)、川を渡ったりしながら運び、最終的には、諏訪大社の四隅に柱を立てて奉納する祭り)が、行われているのを見ると、何がしかの影響を人々に与えているのは確かなようです。
そもそも、諏訪大社ですが、Wikipediaによると、『「上社 (かみしゃ)= 本宮 (ほんみや)(長野県諏訪市中洲宮山)+ 前宮 (まえみや)(長野県茅野市宮川)、下社 (しもしゃ) = 秋宮 (あきみや)(長野県諏訪郡下諏訪町武居)+ 春宮 (はるみや)(長野県諏訪郡下諏訪町下ノ原)」の二社四宮の境内が鎮座する』
と書いてあります(https://ja.wikipedia.org/wiki/諏訪大社)。
その上社で、大祝(おおほうり)として、この地を代々治めてきたのが、諏訪氏(一族)と言われているようです(大祝(おおほうり)とは、現人神(あらひとがみ)として、諏訪大社(上社)の頂点に位置した神職の人を言うそうです)。
地形と宗教、具体的にどんなつながりがあるのかわかりませんが、特異な地形の諏訪地方に、諏訪大社がある事は事実です。神秘的と言ってしまえばそれまでですが、こんな地形と宗教のつながりを考えながら、諏訪大社を巡るのも、諏訪の魅力の1つだと思います。尚、本ブログの別記事で、諏訪大社の大人散策情報を記載していますので、そちらも併せて是非ご参照ください!
尚本ブログでは、諏訪大社や熱田神宮、大宮氷川神社、川越氷川神社、川越喜多院、日光の二社一寺、久能山東照宮、浅草寺、深大寺、神田明神、大國魂神社等々、有名何処の神社仏閣に加え、日本三大怨霊 / 日本三大八幡 / 神社の社格 / 神社のカテゴリー分類と言った内容に関する考察の記事も記載しております。以下に、本ブログで記載した(一部記載が追い付いていない神社仏閣もありますが…)祭神の系統や社格(神社)や宗派(仏閣)といった切り口で、マトリックス上にまとめた一覧表を共有させて頂きますのでご参照頂けますと幸いです。また、今後調査や訪問を行い、本ブログで記載していきたいと思って折りますので、「更新中」である事を予めご容赦頂けますと幸いです(画像では見にくいので、クリック頂くとpdfのファイルが開く様になっております)。
【諏訪地方の魅力②:戦後~江戸時代の諏訪地方の歴史】
諏訪地方の二つ目の魅力は、この地方の歴史、特に戦国~江戸時代の歴史です。
まずは「日本三大湖城と言われ、諏訪湖の浮城とも言われた高島城」から見ていきます。諏訪の領地は、代々、大祝(おおほうり;諏訪明神の “よりしろ” (=神霊が宿る対象物)・現人神(あらひとがみ-生き神様)として、諏訪社の頂点に位置した神職)の諏訪氏が治めていたが、戦国の頃、武田がその領地に侵攻。結果、諏訪氏は、武田家の軍門に下り、その時に領主であった、諏訪頼重の娘である、諏訪御料人が武田信玄の側室となった。その後、二人に間に、武田勝頼が生まれ、諏訪四郎勝頼と言う名で、高遠(長野県伊那市にあり、桜が有名な高遠城がある所)も含めた領主となる。武田信玄(勝頼も参戦している)が、三方ヶ原で、徳川家康を撃破したが、病が悪化し(癌と言われているらしい)、甲府に戻る途中、長野県伊那郡(昼神温泉がある阿智村?)付近で他界。
その後を継いだ勝頼は、甲斐武田家の当主となるが、長篠の合戦(1575年)における敗北を期に、力を失い、1582年(本能寺の変の2か月から3か月前)に、天目山の戦い(山梨県甲州市)で、武田家滅亡となる。その後、旧武田領地を争う徳川と北条の戦い(天正壬午の乱)、関ヶ原の戦い等を経て、諏訪頼水(父:頼忠が、甲斐武田家に一旦領地を明け渡した頼重の従兄弟)が、高島城主として、旧領復帰を果たした。諏訪家は、江戸時代を通し高島藩の藩主として、この地を治めた。こんな複雑な、歴史を持つのが、諏訪地方であり、高島藩で、そしてその地に今あるのが高島城なのです(復興天守ですが…)。
【諏訪地方の魅力③:一般道に面した高島城の天守台】
諏訪地方の三つ目の魅力は、上記で若干触れた、高島城その物です。
続日本100名城に選出されているお城そのものにつき見ていきますと、石垣・堀は現存の認識ですが、天守は復興天守です。面白いのは、天守台のすぐ西を、一般の公道が走っている事。すぐ西と言うのは、「天守台の石垣と公道が境界を接している」と言う事です。これは、現在の区画が、堀を埋めたものでなく、築城当時、天守台のキワまで諏訪湖があった為、と言われており、江戸時代には、もう既に諏訪湖の陸地化(水田にするため)が進んでいたため、いまと同じように陸続きで、天守台までたどり着けたらしいです。まあ、江戸という平和な時代、「現人神様の住まうお城に、あえて堀はいらなかったんでしょうね…」と思ってしまいまった次第です…。
魅力②で触れた経緯があり、そこに大祝(おおほうり)の諏訪氏がいらっしゃるのであれば、少なくとも地域の人々が攻めるような事はしないでしょうし、逆に「ありがたい!」と思ったのではないでしょうか? そんな日本人の心の豊かさを感じる事が出来るのが、諏訪・高島城であり、その証拠が、一般道に面した高島城の天守台と言って良いのでないかと思った次第です。
【諏訪地方の魅力④:諏訪湖一周の大人散策/ポタリング】
諏訪地方の四つ目の魅力は、上記で若干触れた、諏訪湖です。
諏訪湖は、大人散策/ポタリングにはうってつけの湖です! 諏訪湖は、1周・16㎞程と言われており、「諏訪湖1周=スワイチ」と言われているそうです。16㎞ですので、ポタリングであれば、あっという間ですし、散策で回っても十分に行けます。周囲には、上記に記載した高島城や美術館、ランチスポットもあり、大人散策/ポタリングにはうってつけです。(別記事で「スワイチ」の大人散策/ポタリング情報を記載していますので、併せてご参照下さい)
写真の通り、散策路は整備され、ストレスなく大人散策/ポタリングを楽しむ事が出来ます。詳細は、本ブログ別記事で紹介していますので、このリンクよりご確認頂きたいのですが、ここでは、天竜川の始まりと丸高醬油を紹介します。
天竜川と言うと、浜松のイメージが強いと思います。私も新幹線に乗って、東京から大阪方面に行く際、天竜川を超えると「そろそろ浜名湖だなー」と思うので、特に新幹線を利用される事の多い方は、同じような印象をお持ちでないかと思います。しかし、この天竜川、諏訪湖から始まります。その水門を見れる事が出来、丁度諏訪湖の北西の頂点にあるので、大人散策・ポタリングの1つのポイントとしてみてはいかがでしょうか? (ちなみに、諏訪湖の下流の天竜川流域は、伊那谷と呼ばれ、東山道のルートでもあったと言われる地域で、桜が有名で、勝頼の居城であった高遠城も(若干ずれますが)あります)
また、丸高醤油ですが、こちらは高島城の直ぐ近くにあります。とは言ってもそれは現在の話し。江戸時代であれば、高島城の中(三の丸だったと言われている様です)。故に、高島城とセットで回られてはいかがかと思いますが、こちらでは、お土産を購入する事も出来ますが、お勧めはランチ。味のある空間で、ランチセットを頂戴する事が出来ます。大人散策中に大人ランチを味わえる感じですので、是非、脚を運んで見てはいかがでしょうか?(別記事で「スワイチ」の大人散策/ポタリング情報を記載していますので、併せてご参照下さい)
【諏訪地方の魅力⑤:温泉】
諏訪地方の五つ目の魅力は、やはり温泉。
諏訪と言えば、温泉。これは外せません! 多くの温泉宿があり、高級なお宿もあれば、リーゾナブルなお宿もあります。上記に記載しました通り、魅力が一杯の諏訪。何日か諏訪に滞在し、この地方を満喫して頂きたいのですが、滞在するのであれば、その時の楽しみは何といっても温泉。以下に高級感あふれる大人宿とリーゾナブルに長期滞在を実現できる大人宿のそれぞれを紹介します。
まず一つ目に紹介するお宿は、かたくらシルクホテル。2020年位にリニューアルされたホテルで、リニューアル前もお気に入りのホテルでしたが、リニューアルされ、高級感(金額もですが…)が増した感じです。お部屋からは諏訪湖が望め、客室には温泉露天が付いています。お部屋の広さも十分で、ホテルの隣には、千人風呂で有名な、国指定重要文化財の片倉館もあります。諏訪で、限られた時間の中、諏訪湖の眺めと温泉を満喫するのであれば、かたくらシルクホテルが最適なのではないかと思います。
そして二つ目に紹介するのは、旅荘二葉。家族経営と思われる、こじんまりとした温泉宿です。こちらの魅力は、何といっても価格感。一部屋だけですが、客室温泉露天のついたお部屋があり(勿論大浴場もあります!)、食事なしプランが基本なので、夫婦2人で、1泊・2万円台だった記憶です。
その為、私達夫婦の場合は、こちらのお宿に3日間程お世話になりました。3日間泊まっても8万前後だった記憶です。また、上諏訪駅も目の前なので、スーパーもすぐ近く(駅の反対側)で、食材調達にも困りません。また、川魚の惣菜店も少し行った所にあったので、うなぎのかば焼きを購入し(2人前で、4000円しなかった記憶です)、お部屋でスーパーで購入した食材・飲料(ワ●ン等)と共に、お部屋で食事をすれば、はっきり申し上げて大満足です!
「車で、自転車持参で参り、こちらのお宿にお世話になりつつ、地元の食材を楽しんで、諏訪大社めぐりやスワイチ(諏訪湖1周)を大人散策/ポタリングで決行する」こんな大人旅も(特に金銭的な観点から)良いのでないかと思いますので、是非参考になさってください。
【最後に】
少し長くなりましたが、上記のように、①地形/(宗教的)文化、②戦後~江戸時代の諏訪地方の歴史、③一般道に面した高島城の天守台、④諏訪湖一周の大人散策/ポタリング、⑤温泉、と魅力いっぱいの諏訪湖とその周辺。諏訪湖を訪れる際は、花火大会等も楽しみですが、大人的視点で、諏訪湖を眺めつつ、諏訪大社や高島城を観光しつつ、現人神の歴史・戦国武将の歴史に、是非思いを馳せてみて下さい! きっと思い出深い、大人散策・ポタリングが出来ると思います!
(武田家ゆかりの武田神社、徳川家康が名付けた浜松城、それぞれ別記事で記載しています。また同様に、日本100名城や続日本100名城、国宝5城、現存12天守、現存4御殿等のお城の分類と共に、姫路城・彦根城・松本城・松江城・川越城・二条城・熊本城・高知城・掛川城・小諸城等々50以上のお城についても情報発信しており、以下一覧表の画像をクリック頂くとダウンロードされたPDFファイルより、リンクで各分類/各お城の個別ページにアクセスできますので、併せてご参照頂けますと幸いです)