【はじめに:橋の魅力】
いきなりですが、皆様は「橋」と聞いて「どんな橋」を思い浮かべますか? レインボーブリッジ、東京ゲートブリッジ、横浜ベイブリッジ、明石海峡大橋、大鳴門橋、瀬戸大橋、関門橋・・・。海なし県出身(山梨県北杜市)、海なし県在住(埼玉県川越市)の私は、海にかかる、大きくて、壮大で、美しい橋を思い浮かべてしまします。昼間の壮大な姿も美しいですが、夜景に生えるこれらの橋は、ホントに美しく、人間が作った建造物とは思えないとさえ、思ってしまう事があります。
皆様もそれぞれ思い浮かべる橋があると思いますが、本日取り上げさせて頂く橋は、先に記載した橋と180度対極にある「質素で、でもどこか懐かしい、人の香りがする、小さな橋」を紹介させて頂きたいと思います。散策・ポタリングを趣味にすると川沿いを歩いたり、自転車に乗ったりする機会が多いのですが、その際に出会った、小畔川、越辺川、高麗川、槻川、新河岸川等、川越周辺の川にかかる橋で「木製の橋」もしくは「飛び石で渡れる橋」をご紹介させて頂こうと思います(飛び石形式の橋が、橋と言って良いかは否かは別にして・・・)。質素な橋ですが、こういった橋を見ると、何故か用もなく渡りたくなり、心が温かくなる感じのする橋ですので、散策、ポタリングがてらに立ち寄って頂ければと思っております。
【小畔川にかかる橋】
① 御伊勢塚公園の北にある飛び石の橋 (恐らく名無し)
公園や運動場が近くにあり、子供たちが良く遊んでいる光景を目にします。釣りをしたり、時に川に足を投げ出したりしている子供たちの姿を見ているだけで、心が温かくなる感じがする場所です。(川越周辺の古墳ポタリング、蓮が見れるスポットしても、別記事で紹介しています)
詳細地図:https://goo.gl/maps/5RzGqzf31KvPU3hP6
② 霞ケ関北花の丘公園付近ある飛び石の橋 (恐らく名無し)
散歩する方をよく見かけます。御伊勢塚公園の方から、河川敷を散策できるようになっており、川の流れを下ってきたここで折り返し、飛び石の橋で反対側の岸に渡って、往復されている方も多いのでないかと思う(飛び石の)橋です。しっかりした橋も上にかかっていますが、何故かこちらを渡りたくなってしまいます…。
詳細地図:https://goo.gl/maps/L1BWcQNSD4qMS6yP7
③ 鎌取橋
入間川・越辺川・小畔川の合流する地点の少し上流部にあります。散策・散歩されている方、自転車の方、近くに車を駐車し、釣りをされる方等様々な方がいらっしゃいます。木製の橋と言う事で、風情のある橋です。近くに、樹齢数百年と言われる、欅の木が神社の入口に2本寄り添って立っています。(川越近辺の巨木/名木を巡るポタリング情報も別記事で紹介しております)
詳細地図:https://goo.gl/maps/VpCNCLxPEyTaqjnB7
【高麗川にかかる橋】
① 新井橋・新堀橋・久保ノ下橋
こちらの橋は、木製で風情のある「お気に入りの橋」だったのですが、2019年の台風の際に、流されてしまい、今現在(2021年2月)も、復旧が進んでいない橋です。大分日がたっていますので、そもそも復旧するのか否か不明ですが、是非復旧した姿を改めて見たいと思っています。(高麗川周辺の大人散策情報も別記事で紹介しています)
新井橋・詳細地図:https://goo.gl/maps/hzGKzw94kAtdHveK7
新堀橋・詳細地図:https://goo.gl/maps/RRbTS5PmH66JdtDE7
久保ノ下橋・詳細地図:https://goo.gl/maps/JXveV58L7fgaJ4cC6
①‐1 「新井橋・新堀橋・久保ノ下橋」復活!(2024年1月更新)
先日、2019年の台風で流されていた「新井橋・新堀橋・久保ノ下橋」が復活している事、確認致しました! 当時の様な「郷愁を誘う橋」ではなく「立派な橋」になっています…。これも歴史の流れの一部で、少し寂しい気はしますが、それぞれの橋が復活したことは、(特に地域の方にとっては)喜ばしい事だと思って折ります。それぞれの橋が、また新しい歴史を刻み「何十年後かに『郷愁を誘う橋』になっている事」を切望しております!
(日高市のHP(https://www.city.hidaka.lg.jp/soshiki/toshiseibi/kensetsu/dorochisui/matidukuri/index.html)より)
② ぽんぽん橋
上記、久保ノ下橋の下流、数百メートルにある、石の飛び石の橋です。こちらでは、夏バーべキュウをしながら、子供たちが川遊びをしているご家族をよく見かけます。飛び石の上から川に飛び込んで遊んでいる子供姿も見かける場所で、子供のとっては、絶好の遊び場だろうと容易に想像できます。
詳細地図:https://goo.gl/maps/hV4THDTh2QZwXaNJA
③ 多和目天神橋
昔懐かしい雰囲気を醸し出している、風情ある木製の橋です。付近では釣りをされている方をよく見かけます。土手に座って眺めているだけで、幼少の頃、田舎の川で釣りをした事を思い出す橋で、お気に入り橋の1つです。
詳細地図:https://goo.gl/maps/xFeYJecQMh4D3LWe8
④ 多和目橋
多和目天神橋の下流、1㎞位の場所にある、木製の橋です。雰囲気は、多和目天神橋に似ていますが、車も通るので、見ているとヒヤヒヤしてしまう橋です。
詳細地図:https://goo.gl/maps/vdupkum68T2P6qG99
④ 若宮橋
多和目橋から更に数キロ、高麗川を下った所にある、木製の橋です。静かな橋で、川遊びしている子供や、バードウォッチングされている方を見かけます。(本ブログ別記事、”川越周辺の城跡・陣屋跡を大人散策/ポタリング”、で近くの「浅羽城跡」 、「樹齢1000年と言われる杉のある、土屋神社」を紹介しています。また、川越近辺の巨木/名木を巡るポタリング情報も別記事で紹介しております)
詳細地図:https://goo.gl/maps/FCJwFy3cx9VQwzw57
⑤ ドレミファ橋(2023年8月追加)
上記、「高麗川に掛かる郷愁を誘う橋」のどの橋よりも上流になりますが、曼殊沙華の群生地として有名な「巾着田」の南側で、高麗川を(徒歩のみですが…)わたることが出来る「ドレミファ橋」があります。ここを通って、森林の中を高麗峠・天覧山と抜け、飯能方面に大人散策出来ますし、少し進路を東に取ると、宮沢湖・ムーミンパークの方にも行く事が出来ます。橋・単独でも、郷愁を誘うものですので、巾着田の曼殊沙華と共に、脚を運んで見てはいかがでしょうか?
【槻川・新河岸川・越辺川の橋】
① 嵐山渓谷にかかる橋
紅葉が綺麗な嵐山渓谷にかかる橋です。秋は紅葉、夏はキャンプやバーべキュウ、川遊び、ハイキングを楽しまれているグループを沢山見かけます。以下写真の周辺には、木製の小さな橋や飛び石の橋等もあり、散策(ハイキング)もできる様になっておるので、それぞれの季節に出かけ、それぞれの楽しみ方を出来る空間ですので、橋だけでなく、自然そのものを楽しまれてみてはいかがでしょうか? (武蔵嵐山~小川町への大人散策、武蔵嵐山周辺の鎌倉街道の大人散策/ポタリング情報を別記事で紹介しています)
詳細地図:https://goo.gl/maps/P39dW9yaB77YmbrK7
② 田谷堰の橋・道灌橋・濯紫公園付近ある新河岸川の飛び石の橋
この付近の新河岸川は、川沿いを散策できるようになっており、所々で、飛び石の橋があり、子供たちの格好の遊び場になっているようです。菓子屋横丁からも近いので、ほんの少し足を延ばしてみてはいかがでしょうか? またこの公園の下流部には、「アニメ・つきがきれい」のモデルになった場所の田谷堰(農業用水の取水堰)や、川越城(江戸城もですが)を築城した太田道灌の名前の付いた道灌橋もあるので、こちらにも足を延ばしてみて下さい(別記事で記載しました、河越夜戦跡も近辺にありますので、ご興味ありますればこちらからご確認ください。但し、私自身は河越夜戦の実際の戦闘は、この場所ではなかったと思っており、勝手な考察を別記事で記載しています)
詳細地図:https://goo.gl/maps/EsBUyqDd3ULaV6Ts5
③ 島田橋
雰囲気的には、上記の若宮橋に似た雰囲気を持った橋です。こちらの橋は、よく時代劇のロケ地にもなっている橋で、情緒ある雰囲気を是非感じて頂きたい橋です。(個人的には、最も好きな橋の1つで、ポタリングしやすい事もあり、よく参らせて頂く橋です)。ちなみにこちらは、別記事で紹介しました、川越街道の延長線上である、川越児玉往還の旧道その物と言われているようですので、雰囲気があって当然の橋と言えます。(この川越児玉往還は、武蔵嵐山付近で、鎌倉街道と交わり、高崎付近(倉賀野?)で中山道(近くには、日光例幣使街道との追分もあります)につながると言われている様です)
詳細地図:https://goo.gl/maps/5m6gwJsho6E6E2Vn7
④ 八幡橋
上記島田橋を下流に下り、小川町や武蔵嵐山方面から流れてくる、都幾川等のいくつかの川と合流した後の、圏央道の手前にかかる橋です。坂戸市と川島町の間にかかる橋で、非常に良い雰囲気を醸し出していますが、こちらの橋の特徴は、「左岸(川島町側)の橋の袂から、運が良ければ、富士山が見える」、というものです。写真の様に、少々小さいですが、運を天に任せつつ、探してみて下さい!
詳細地図:https://goo.gl/maps/EBDZLbBq67KaRDCz7
【番外編:入間川にかかっていた橋】
① くずはき橋 (いるまがわ大橋)
番外編で、今はなき「くずはぎ橋」もご紹介します。今は、入間川大橋と言う大きな橋が架かっていますが、私達夫婦が川越に住み始めた、2-30年程前にはあった橋です。当時の写真の手持ちがないので、以下の写真をご覧ください(出典:https://www.city.sayama.saitama.jp/shisei/shisetsu/bunkashisetsu/hakubutsukan/index.files/4200315-4200608hasi.pdf)。また、現在の、いるまがわ大橋の中ほどに、くずはき橋を語り継ぐ碑があります。(別記事で、近くの城山砦/九頭竜大権現、この付近で合戦があったと個人的に思っている河越夜戦の仮説、ハナモモの綺麗な下奥富河川敷公園や自然豊かな智光山公園とスパーゴールデンポークで有名なサイボクハム等をそれぞれ別記事で紹介しています)
詳細地図:https://goo.gl/maps/22GdDLdXyYY8jFAF6
【最後に】
上記、いくつかの郷愁を誘う橋を紹介させていただきましたが、皆様はどのように感じましたでしょうか? 普段の生活の中では、あって当然のインフラで、中々気に留める事もないと思いますが、休日に、特に木製の橋であったり、飛び石の橋であったりを見ると、ちょっ違った印象を持てると思います。同じ橋でも、違った見方・感じ方をするのも、大人の楽しみ方の1つだと思うので、散策がてら、もしくはポタリングルートとして、足を運んで見ては、いかがでしょうか?
以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!