【高松城の概要・基本情報】
本日は、香川県高松市にある、高松城をご紹介します。現在は、玉藻公園として、その雄姿を残しております。
香川には、中々用事がなく、行く機会は少なかったのですが、2回だけ出張のチャンスがあり、その機会に、高松城と栗林公園(別記事で記載中)を回る事が出来るよう、スケジューリングし、回ってきたケースをご紹介致します。
早速ですが、皆さんは、”海城”ってご存じですか? 日本三大海城って聞いた事がありますか? Wikipediaによると、以下の定義の様です。
”海城(うみじろ)は、水運を押さえるため海に直面して築かれ、海水を堀に用い、その一部に舟入や船着場を設置または兼用している城、あるいはその形式”。
https://ja.wikipedia.org/wiki/海城_(城郭)
また、更に同じ項目を読み進んでいくと、以下の記載があります。
”日本の主な海城は以下の通りである。このうち、高松城(讃岐国)・今治城(伊予国)・中津城(豊前国)は、日本三大海城(あるいは三大水城)と呼ばれている”。
https://ja.wikipedia.org/wiki/海城_(城郭)
見学していた際に、ボランティアのガイドさんの話によると、高松城は、江戸の初め、生駒氏により治められていた地に、築城が開始されたが、改易により松平氏が入り、完成に至った海城だそうで、現在でも堀には、海水が流れ込んでいるそうです。上記写真、左から海に近い、”月見櫓”、南の隅にある”艮櫓”の2つの櫓は、現存のものだそうです。また、一番右の写真は、大正時代に作られた、重要文化財の”披雲閣”です。写真で見て頂いた通り、櫓は、破風もあり、装飾性の高い建物の様に見えます。
【高松城が一望できるホテル、JRホテルクレメント高松】
この高松城の全体図を見たく、調べた結果、近くにある、JRホテルクレメント高松 (https://www.jrclement.co.jp/takamatsu/) に宿泊しました。狙いは、ばっちりで、高松城の全体図が手に取るようにわかり、本当に、海のすぐ横にある、”海城”である事が実感できます。下記写真の左から、月見櫓、披雲閣、天守台が見えます(艮櫓は木々に隠れて見えませんでしたが・・・)。マジマジと30分くらい見て、予習をし、早速内部の見学に行きました。(勿論ホテルも非常によく、「今後高松に行く際は、こちらのホテルだな」と思った次第です)
【水城の意味を認識しつつ天守台へ】
やはりボランティアガイドさんによると、この天守台(本丸)、本来は独立した浮島の様になっていたとの事で、本丸に行く手段は、下記写真・2番目の橋(鞘橋と言うようです)だけしかなかったそうです。故にもし、敵襲があり、逃げるしか方法がない際は、この橋を落とし、船で海に逃げる事を想定していたとの事です。これは本当に海城ならではの発想だと思いました。その橋を渡り、天守台に行き、写真を撮って、天守台の石垣が綺麗だと思いつつ、元の場所に戻ると、やはり同じガイドさんが、つい数年前に、天守台は復興されたとの事を教えてくださいました。どおりで、石が綺麗な訳です。
【格式を感じる披雲閣とその庭園】
ガイドさんに度重なるレクチャーに、お礼を言って、披雲閣に向いました。残念ながら、中を拝見させて頂く事はできませんでしたが、外観と庭園を拝見させて頂きました。本当に立派な建物で、ホテルから見ていた時は、全体図が見えましたが、地上に降りてしまうと、大きすぎて全体図がわからなくなってしまう感じです。ただ、格式のある立派な建造物である事は、まじかで見てよく理解できました。また庭園も素晴らしく、特に松が美しく感じました。松と言えば、栗林公園(別記事で記載中)ですが、規模感こそ違いますが、高松城の松もよく手入れされ、品格を保っている事、良くわかります。「高松の松平氏」と言うくらいですから、「松」には、特別な思いがあるんじゃないかと思ったくらいでした。
【最後に】
別記事で、栗林公園を紹介しています。 栗林公園 の方が、有名な気がしますが、こちらの高松城も中々で、「さすが日本三大海城と呼ばれる、高松城」といった感じです。規模感こそ現状はありませんが、見所は十分です。故に、高松にいらっしゃった際は、 栗林公園 のみならず、この高松城にも、是非皆さまも足を運んで頂き、海城を堪能して見てください!
尚、栗林公園、高松城、丸亀城(丸亀市内・金刀比羅宮若干含む)等、それぞれの大人散策情報を別記事で紹介しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです。
また、本ブログ別記事で、日本100名城や続日本100名城、国宝5城、現存12天守、現存4御殿等のお城の分類と共に、姫路城・彦根城・松本城・松江城・川越城・二条城・熊本城・高知城・掛川城・小諸城等々50以上のお城についても情報発信しており、以下一覧表の画像をクリック頂くとダウンロードされたPDFファイルより、リンクで各分類/各お城の個別ページにアクセスできますので、併せてご参照頂けますと幸いです。