【はじめに】
こちらのページでは、「源氏」・「清和源氏」・「河内源氏」・「甲斐源氏」・「甲斐武田家」の「”違い”と”つながり”」に付き、その事実関係を抑え、考察を加えながら、甲斐源氏・甲斐武田家の足跡をたどってみようと思います。
尚、実際に書き始めてみると、少々長文になってしまった為、前編・後編の2部構成とさせて頂き、以下の構成で記載いたします(こちらのページは、後編になります)。
- 前編:大人散策(フィールドワーク)前の情報収集=源氏とは? / 清和源氏とは?・河内源氏とは? / 甲斐源氏とは? / 甲斐武田家とは? (こちらよりご参照ください)
- 後編:実際の大人散策情報=甲斐武田家の足跡を大人散策 (このページ)
こちらのページでは、そんな「甲斐武田家に関する情報の棚卸と新しい情報の収集」を前編で行いましたので、それらをマージし「現在に伝わる甲斐武田家にかかわるスポットとの関連付けを行い、大人散策(=フィールドワーク)に結び付た後編」になりますので、以下ご参照頂けますと幸いです。
【甲斐武田家の足跡を大人散策】
前編にて「源氏」・「清和源氏」・「河内源氏」・「甲斐源氏」・「甲斐武田家」を整理させて頂きましたので、これらの情報と共に、現地を歴史の大人散策(=フィールドワーク)を出来るような、山梨県内のスポットを以下に紹介します。順番は、基本時代に沿って記載しますが、実際の大人散策(フィールドワーク)においては、最下部の地図をご参照頂きつつ、回って頂ければと思います。
・若神子城祉 / 正覚寺
事実関係は曖昧ですが、甲斐源氏の祖・新羅三郎義光が、入ったとされるお城で、天正壬午の乱の際には、北条氏直が本陣を置いた場所です。近くには、義清が、義光を弔うために建てたと伝わる正覚寺もあります。
・熊野神社(義清館跡)
義清の館跡と伝わる場所です。位置関係から考えて、常陸国から来た際に、最初に住んだ場所かもしれません。
・義清神社 / 義清塚
義清の隠居所跡に建てられた神社と言われている様で、近くには、義清のお墓と言われる塚もあります。
・谷戸城祉 / 逸見神社・八幡神社
義清の子、清光の居城と伝わる城跡です。遺構もしっかり確認でき、本丸からの眺めは抜群で、南に富士山、北に八ヶ岳を見る事が出来ます。
城跡の北には、北杜市考古資料館、西には樹齢200年と言われるモミの木の大木(=丸山のモミ)、その更に西側には、逸見神社・八幡神社があり、見所がいっぱい。上記の若神子城址・下記の清光寺・この谷戸城祉を含む一帯が、逸見荘と呼ばれた一帯であった事が想像できる痕跡と思っております。また、この神社の参道には、逸見神社の鳥居⇒(甲斐武田家の守護神)八幡神社の鳥居⇒逸見神社の鳥居と3つの鳥居が並んでおり、甲斐武田家との関りも実感できる場所です。
・清光寺 / 甲斐源氏発祥の地石碑
清光の創建と伝わるお寺で、清光のお墓もあり、読み方は「せいこうじ」と言うお寺です。また、清光寺の南側の少し広めの通り沿いには、(ちょっと理由不明ですが)「甲斐源氏発祥地」の石柱も見る事が出来ます。
・武田八幡宮 / 信義館跡 / 願成寺
信義が元服した地、甲斐武田家・発祥の地と伝わる武田八幡宮は、韮崎にあります。またこの武田八幡宮を東に坂を下る形で進むと、信義館跡と信義のお墓と伝わる場所がある願成寺があります。正に、甲斐武田家発祥の地と言える場所です。
・武田神社(=躑躅ヶ崎館)
甲府駅の北、坂を登った先に、信虎・信玄・勝頼3代の居城・躑躅ヶ崎館跡に建つ、武田神社がございます。神社ですが、城跡の痕跡も確認できるスポットです。ちなみに、甲府駅のすぐ近くにある甲府城(=舞鶴城)は、豊臣期以降の物なので、武田家とは基本関係ありませんが、石垣の立派な城跡ですので、併せて是非脚を延ばしてみて下さい。
・信玄堤 (石積出・将棋頭・高岩も)
別記事でも紹介しておりますが、信玄が治水事業を行った成果を感じるスポットです。信玄堤は、堤防の事だけではなく、治水を行う為のハード全般を指すとも言われていますので、以下地図に示す、将棋頭・石積出・高岩と共に見て頂ければと思います。
・信玄棒道
こちらも別記事でも紹介しておりますが、信玄が信濃攻略の為に、整備した軍用道路です。現在では、ハイキングコースにはうってつけのルートですので、歴史と自然を感じる信玄棒道にも、脚を運んで見ては如何でしょうか?
・新府城祉
新府城は、甲斐武田家最後の居城と言われる城跡です。それなりの広さと高低差がありますが、春先には周囲に桃の花が咲き乱れ正に桃源郷。併せて大人散策頂ければと思います。
・大善寺
【最後に】
以上が、「源氏」・「清和源氏」・「河内源氏」・「甲斐源氏」・「甲斐武田家」に関するリサーチと、それを踏まえた大人散策(フィールドワーク)スポットの紹介の後編:実際の大人散策(フィールワーク)情報の紹介になります。
約400~450年続いた甲斐源氏・甲斐武田家、その歴史に思いを馳せつつ、現地を散策するのは正に大人散策だと思います。前編にて、「源氏」・「清和源氏」・「河内源氏」・「甲斐源氏」・「甲斐武田家」に関する情報収集を知識の棚卸と含め紹介しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです。
同時に別記事で、北杜市の大人散策スポット、韮崎市の大人散策スポット、桃源郷を巡る大人散策情報、新府城址や逸見荘のがあったとされる台地の七里岩に関する大人散策情報、信玄が信濃攻略の為に整備したと伝わる信玄棒道の大人散策情報等、様々な視点でこの地域の情報提供もしておりますので、併せてご確認頂き、上記甲斐源氏・甲斐武田家の痕跡を巡る大人散策情報と合わせ、回って頂ければ幸いと思います。 甲斐源氏・甲斐武田家の歴史を肌で感じるべく、山梨に赴いてみてはいかがでしょうか?
尚、本ブログ別記事で、日本100名城や続日本100名城、国宝5城、現存12天守、現存4御殿等のお城の分類と共に、姫路城・彦根城・松本城・松江城・川越城・二条城・熊本城・高知城・掛川城・小諸城等々50以上のお城についても情報発信しており、以下一覧表の画像をクリック頂くとダウンロードされたPDFファイルより、リンクで各分類/各お城の個別ページにアクセスできますので、併せてご参照頂けますと幸いです。