お城を楽しむ:国宝5天守とは? お城の主役の中の主役である「松本城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城」の概要と見所を紹介!

国宝5天守

【はじめに】

こちらのページでは、江戸期以前から存在する『現存12天守』でもありますが、更に『国宝に指定された5つのお城(=国宝5天守)』に焦点を絞り、その概要と見所に付き記載させて頂こうと思います。

📚本記事で得られる情報📚
「国宝5天守」とは?(現存12天守/現存4御殿含む一覧表あり)
それぞれの「国宝5天守」の概要(松本城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城、それぞれの詳細ページへのリンクあり)

そもそもですが、皆様は「国宝5天守」、もしくは「国宝5城」なるワードを聞いた事はございますでしょうか? お城好き、歴史好きの方であれば、多くの方が耳にした事はあると思い、それぞれのお城に関し、詳しくご存じな方も多いと存じます。日本100名城や続日本100名城国宝5天守現存12天守現存4御殿三名城三大山城三大湖城三大水城(海城)三大連立式平山城三大平山城三大平城と言った切口に加えて、旧国宝24城(個人的なネーミングかもしれませんが…)・五大山城 / 五大山岳城と言った様な、お城のカテゴリ分けが存在しますが、現存12天守」は、「その中で主役のお城」と思い、「国宝5天守」は、「主役の中の主役」と言ってよいと思って折ります

こちらのページでは、そんな「お城の中の主役の中の主役である『国宝5天守』に絞り、それぞれのお城の概要を含め、大人散策情報を記載」させて頂きますので、以下ご参照頂けますと幸いです。

【国宝5天守とは?】

そもそもですが、皆様は、「国宝5天守とは?」 or 「国宝5天守とは?」と質問されたら、どの程度の回答が出来ますでしょうか? 私の場合は、現存12天守同様、「『国宝5天守』と言われるお城の名前と所在地」を回答する程度の知識でしたので、まずは、その基本情報から抑えさせて頂きます。最初に、以下の一覧をご参照ください(現存12天守・国宝5天守・現存4御殿との切り分けが分かるよう、これらも一覧に組み込みました)

No.城名 *天守築城年*所在地国宝5天守現存12天守現存4御殿
4弘前城 *1810年*青森県弘前市  
19川越城埼玉県川越市  
29松本城  *大天守:1615年・乾小天守:1591-92年*長野県松本市 
36丸岡城 *1624年-1644年*福井県坂井市  
42掛川城静岡県掛川市  
43犬山城  *1601年*愛知県犬山市 
50彦根城  *1606年*滋賀県彦根市 
53二条城京都府京都市  
59姫路城  *1601年*兵庫県姫路市 
64松江城  *1607年*島根県松江市 
68備中松山城  *1681年*岡山県高梁市  
78丸亀城  *1660年*香川県丸亀市  
81松山城  *1852年*愛媛県松山市  
83宇和島城  *1666年*宇和島市  
84高知城  *1747年*高知県高知市 
現存12天守一覧 (自身で作成した「日本100 名城 & 続日本100名城(+α)」の一覧ファイルより、抜粋

多くの皆様がご存じのお城の名前が並んでおり、江戸時代から残る現存12天守の中でも、姫路城松本城彦根城松江城犬山城は、国宝であり、高知城には、現存4御殿のうちの1つも存在している事、ご理解いただけるのでないかと思います

では次の質問ですが、「そもそも国宝とは?」何でしょうか? 少し前の話になりますが高知城にお伺いした際「国宝 高知城」なる石柱を拝見した事があります。上記一覧にある通り、高知城には、現存12天守現存4御殿が本丸の中に存在する日本唯一の城郭で、確かに国の宝。個人的には、国宝でよいと思いますが、上記一覧の通り、残念ながら国宝ではありません…。勝手に国宝を名乗っている訳でもないと思うので、Wikipediaの力を借り調べて見ますと、「国宝」の項目に以下の様にありました。

国宝(こくほう)とは、日本語の第1義には、国の宝第2義には、近代以降の日本において文化史的・学術的価値が極めて高いものとして法令に基づき指定された有形文化財を指し、具体的には、重要文化財のなかから特に価値の高いものとして指定した建造物、美術工芸品などをいう。※以下、本項は第2義について解説する。

国宝(第2義)は、日本の文化財保護法によって国が指定した有形文化財(重要文化財)のうち、世界文化の見地から価値の高いもので類いない国民の宝たるものであるとして国(文部科学大臣)が指定したものである(文化財保護法第27条第2項)。建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍、古文書、考古資料および歴史資料が指定されている (略)

https://ja.wikipedia.org/wiki/国宝

日本の宝として「重要文化財」が指定され、更にその中からとりわけ価値の高い物を「国宝」に定めているという事の様で、簡単に言ってしまうと『「宝の中の宝」=「国宝」』と理解させて頂きました。お城の世界に当てはめて考えますと、『現存12天守」=「重要文化財」=「国の宝」』ですが、更にその中からえりすぐって『姫路城松本城彦根城松江城犬山城」=「重要文化財 & 国宝」=「宝の中の宝」』といった理解をさせて頂きました。

では、重要文化財の高知城になぜ「国宝 高知城」といった石柱がある(あった?)のでしょうか? この辺りは、上記引用いたしました Wikipedia の「国宝」の項目をよみすすめると納得できる記載がありました。

(略)  「旧国宝」と「新国宝」  

「国宝」という語の指す意味は文化財保護法施行(1950年)以前と以後とでは異なっている。文化財保護法施行以前の旧法では「国宝」と「重要文化財」の区別はなく、国指定の有形文化財(美術工芸品および建造物)はすべて「国宝」と称されていた (略)

1929年(昭和4年)には古社寺保存法に代わって国宝保存法が制定され、同法は文化財保護法が施行される1950年(昭和25年)まで存続した。古社寺保存法および国宝保存法の下で指定された「国宝」は1950年時点で宝物類(美術工芸品)5,824件、建造物1,059件に及んだ。これらの指定物件(いわゆる「旧国宝」)は文化財保護法施行の日である同年8月29日付けをもってすべて「重要文化財」に指定されたものと見なされ、その「重要文化財」の中から「世界文化の見地から価値の高いもの」で「たぐいない国民の宝」たるものがあらためて「国宝」に指定されることとなった。(略) 「新国宝」の初の指定は1951年(昭和26年)6月9日付けで実施された。  

以上のように「旧国宝」「新国宝」「重要文化財」の関係が錯綜しているため、「第二次世界大戦以前には国宝だったものが、戦後は重要文化財に格下げされた」と誤って理解されることが多い。旧法(古社寺保存法、国宝保存法)における「国宝」(旧国宝)と新法(文化財保護法)における「重要文化財」は国が指定した有形文化財という点で同等のものであり、「格下げ」されたのではない。また、文化財保護法によって国宝(新国宝)に指定された物件のうち、重要文化財に「格下げ」された例は1件もない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/国宝

つまり、高知城は当時の法律で「重要文化財」=「国宝」であり、今現在も「重要文化財」で、国の宝である事は変わりなく、「ただ『新法における国宝』には選出されなかった」と理解させて頂いた次第です。

こうして見てみますと「高知城に国宝の石柱があった謎」が理解できたわですが、同時に「現存12天守とその中から、新法により選出された国宝5天守との違いはどこにあるのか?」といった新たな疑問が出てきてしまいました…。しかしながら、この疑問に対する明確な答えを見つけることはできませんでした。現存12天守」=「明治期前から存在する天守」』で、その事実をもってして「現存12天守なのですが、「国宝」に関しては、その基準が明文化されてはいない』と理解した次第です。故に、ここからは個人の見解となりますが、上記一覧を見て明確な違いは、「建造年」。現在の国宝5天守の天守の建造年は、すべて江戸幕府の開府前後が基準になってりる様に見えてします。2015年に松江城の天守がいつ建てられたのかが明確になった」ことで(天守建造1607年)、「国宝指定」がかなった事を考えると、次は「丸岡城 (建造年1624年-1644年)」と推察してしまい、「まだ明確に『建造年』が特定されていない、国宝以外で最古と目される(かもしれない)お城」が、「建造年」が明確になった段階で、国宝に指定されるか否かがポイントだと思ってしまった次第です…。(さらに個人的願望を記載するのであれば、「松本城の世界遺産登録」ですが…)

■ 城郭一覧リスト(HTML.ver) 日本100 名城 続日本100名城(+α) 継続的に更新中!

No.城名 *天守築城年*所在地(都道府県)所在地(市町村)国宝5天守現存12天守現存4御殿旧国宝24城三(大)名城三大山城三大水城三大連立式平山城三大平山城三大平城三大湖城日本五大山城日本五大山岳城(勝手に)日本三大 “岩” 山城(仮)武田三堅城日本100名城続日本100名城備考
1根室半島チャシ跡群北海道根室市
2五稜郭北海道函館市紹介記事あり
3松前城北海道松前町紹介記事あり(最新の日本式城郭の1つ)
4弘前城 *1810年*青森県弘前市紹介記事あり
5根城青森県八戸市
6盛岡城岩手県盛岡市
7多賀城宮城県多賀城市
8仙台城宮城県仙台市紹介記事あり
9久保田城秋田県秋田市
10山形城山形県山形市
11二本松城福島県二本松市
12会津若松城福島県会津若松市紹介記事あり
13白河小峰城福島県白河市
14水戸城(弘道館)茨城県水戸市三ノ丸・弘道館は戦後重要文化財に
15足利氏館(鑁阿寺)栃木県足利市
16箕輪城群馬県高崎市
17新田金山城群馬県太田市
18鉢形城埼玉県寄居町紹介記事あり
19川越城埼玉県川越市紹介記事あり
20佐倉城千葉県佐倉市
21江戸城東京都千代田区紹介記事あり
22八王子城東京都八王子市紹介記事あり
23小田原城神奈川県小田原市紹介記事あり
24武田氏館(躑躅ヶ崎館・武田神社)山梨県甲府市紹介記事あり
25甲府城(舞鶴城) 山梨県紹介記事あり
26松代城長野県長野市紹介記事あり
27上田城長野県上田市紹介記事あり
28小諸城長野県小諸市紹介記事あり
29松本城 *大天守:1615年・乾小天守:1591-92年*長野県松本市紹介記事あり
30高遠城長野県伊那市紹介記事あり
31新発田城新潟県新発田市
32春日山城新潟県上越市紹介記事あり
33高岡城富山県高岡市
34七尾城石川県七尾市紹介記事あり
35金沢城石川県金沢市紹介記事あり
36丸岡城 *1624年-1644年*福井県坂井市紹介記事あり
37一乗谷城福井県福井市紹介記事あり
38岩村城岐阜県恵那市紹介記事あり
39岐阜城岐阜県岐阜市紹介記事あり
40山中城静岡県三島市
41駿府城静岡県静岡市
42掛川城静岡県掛川市紹介記事あり
43犬山城 *1601年*愛知県犬山市紹介記事あり
44名古屋城愛知県名古屋市紹介記事あり
45岡崎城愛知県岡崎市
46長篠城愛知県新城市
47伊賀上野城三重県伊賀市
48松阪城三重県松阪市
49小谷城滋賀県長浜市紹介記事あり
50彦根城 *1606年*滋賀県彦根市戦前は国宝ではなかったらしい
51安土城滋賀県近江八幡市紹介記事あり
52観音寺城滋賀県紹介記事あり
53二条城京都府京都市紹介記事あり
54大阪城大阪府大阪市紹介記事あり
55千早城大阪府千早赤阪村
56竹田城兵庫県朝来市
57篠山城兵庫県丹波篠山市
58明石城兵庫県明石市
59姫路城 *1601年*兵庫県姫路市世界遺産・紹介記事あり
60赤穂城兵庫県赤穂市
61高取城奈良県高取町紹介記事あり
62和歌山城和歌山県和歌山市紹介記事あり
63鳥取城鳥取県鳥取市
64松江城 *1607年*島根県松江市紹介記事あり
65月山富田城島根県安来市紹介記事あり
66津和野城島根県津和野町
67津山城岡山県津山市紹介記事あり
68備中松山城 *1681年*岡山県高梁市紹介記事あり
69鬼ノ城岡山県総社市
70岡山城岡山県岡山市隣接の後楽園も紹介中
71福山城広島県福山市紹介記事有り
72郡山城広島県安芸高田市
73広島城広島県広島市紹介記事あり
74岩国城山口県岩国市
75萩城山口県萩市
76徳島城徳島県徳島市
77高松城香川県高松市紹介記事あり
78丸亀城 *1660年*香川県丸亀市紹介記事あり
79今治城愛媛県今治市紹介記事あり
80湯築城愛媛県松山市紹介記事有り
81松山城 *1852年*愛媛県紹介記事あり
82大洲城愛媛県大洲市紹介記事有り
83宇和島城 *1666年*愛媛県宇和島市紹介記事あり
84高知城 *1747年*高知県高知市紹介記事あり
85福岡城福岡県福岡市
86大野城福岡県太宰府市
87名護屋城佐賀県唐津市
88吉野ヶ里(吉野ヶ里歴史公園)佐賀県吉野ヶ里町
89佐賀城佐賀県佐賀市
90平戸城長崎県平戸市
91島原城長崎県島原市
92熊本城熊本県熊本市紹介記事あり
93人吉城熊本県人吉市
94大分府内城大分県大分市
95岡城大分県竹田市
96飫肥城宮崎県日南市
97鹿児島城鹿児島県鹿児島市
98今帰仁城沖縄県今帰仁村
99中城城沖縄県中城村
100首里城沖縄県那覇市紹介記事あり
101志苔館北海道函館市
102上ノ国勝山館北海道上ノ国町
103浪岡城青森県青森市
104九戸城岩手県二戸市
105白石城宮城県白石市
106脇本城秋田県男鹿市
107秋田城秋田県秋田市
108鶴ヶ岡城山形県鶴岡市
109米沢城山形県米沢市
110三春城福島県三春町
111向羽黒山城福島県会津美里町
112笠間城茨城県笠間市
113土浦城茨城県土浦市
114唐沢山城栃木県佐野市
115名胡桃城群馬県みなかみ町近隣の小川城・猿ヶ京城と共に紹介記事あり
116沼田城群馬県沼田市紹介記事あり
117岩櫃城群馬県東吾妻町紹介記事あり
118忍城埼玉県行田市紹介記事あり
119杉山城埼玉県嵐山町比企城館跡群・紹介記事あり
120菅谷館埼玉県比企城館跡群・紹介記事あり
121本佐倉城千葉県酒々井町
122大多喜城千葉県大多喜町
123滝山城東京都八王子市紹介記事あり
124品川台場東京都港区
125小机城神奈川県横浜市
126石垣山城神奈川県小田原市
127新府城山梨県韮崎市紹介記事あり
128要害山城山梨県甲府市紹介記事あり
129龍岡城長野県佐久市紹介記事あり
130高島城長野県諏訪市紹介記事あり
131村上城新潟県村上市
132高田城新潟県上越市
133鮫ヶ尾城新潟県妙高市
134富山城富山県富山市
135増山城富山県砺波市
136鳥越城石川県白山市
137福井城福井県福井市紹介記事あり
138越前大野城福井県大野市紹介記事あり
139佐柿国吉城福井県美浜町
140玄蕃尾城福井県敦賀市
141郡上八幡城岐阜県郡上市
142苗木城岐阜県中津川市紹介記事あり
143美濃金山城岐阜県可児市
144大垣城岐阜県大垣市紹介記事有り
145興国寺城静岡県沼津市
146諏訪原城静岡県島田市
147高天神城静岡県掛川市
148浜松城静岡県浜松市紹介記事あり
149小牧山城愛知県小牧市
150古宮城愛知県新城市
151吉田城愛知県豊橋市
152津城三重県津市
153北畠氏館三重県
154田丸城三重県玉城町
155赤木城三重県熊野市
156鎌刃城滋賀県米原市
157八幡山城滋賀県近江八幡市
158福知山城京都府福知山市
159芥川山城大阪府高槻市
160飯盛城大阪府大東市
161岸和田城大阪府岸和田市
162出石城・有子山城兵庫県豊岡市
163黒井城兵庫県丹波市
164洲本城兵庫県洲本市
165大和郡山城奈良県大和郡山市紹介記事あり
166宇陀松山城奈良県宇陀市
167新宮城和歌山県新宮市
168若桜鬼ヶ城鳥取県若桜町
169米子城鳥取県米子市
170浜田城島根県浜田市
171備中高松城岡山県岡山市中国大返し
172三原城広島県三原市
173新高山城広島県
174大内氏館・高嶺城山口県山口市
175勝瑞城徳島県藍住町
176一宮城徳島県徳島市
177引田城香川県東かがわ市
178能島城愛媛県今治市
179河後森城愛媛県松野町
180岡豊城高知県南国市
181小倉城福岡県北九州市
182水城福岡県大野城市
183久留米城福岡県久留米市
184基肄城福岡県/佐賀県基山町
185唐津城佐賀県唐津市
186金田城長崎県対馬市
187石田城(=福江城)長崎県五島市紹介記事あり(最新の日本式城郭)
188原城長崎県南島原市
189鞠智城熊本県山鹿市
190八代城熊本県八代市
191中津城大分県中津市紹介記事あり
192角牟礼城大分県玖珠町
193臼杵城大分県臼杵市
194佐伯城大分県佐伯市
195延岡城宮崎県延岡市
196佐土原城宮崎県宮崎市
197志布志城鹿児島県志布志市
198知覧城鹿児島県南九州市
199座喜味城沖縄県読谷村
200勝連城沖縄県うるま市
松山城(武蔵国)埼玉県吉見町比企城館跡群・紹介記事あり
膳所城滋賀県大津市紹介記事あり
長浜城滋賀県長浜市紹介記事あり
谷戸城山梨県北杜市紹介記事あり
小倉城(武蔵国)埼玉県ときがわ町比企城館跡群・紹介記事あり
難波田城埼玉県富士見市紹介記事あり
下田城静岡県下田市紹介記事あり
深大寺城東京都調布市紹介記事あり
古城山(角館城址)秋田県仙北市紹介記事あり
河越氏館跡埼玉県川越市紹介記事あり
武蔵丘陵森林公園内・山田城/山崎城埼玉県東松山市森林公園の記事内で記載
岩殿城(岩殿山城)山梨県大月市紹介記事あり
久能山城静岡県静岡市紹介記事あり
平井城群馬県藤岡市紹介記事あり
屋嶋城香川県高松市紹介記事有り(古代山城)
城郭一覧リスト(HTML.ver):それぞれのリンクより、本ブログで記載している詳細ページに、飛ぶことができます

■ 城郭一覧リスト(PDF.ver) も併せてどうぞ!

【それぞれの国宝5天守】

上記、「『国宝5天守』の概要」を抑えさせて頂きましたので、こちらのパートでは、それぞれのお城を見所も含め、見て行きたいと思います。なお、それぞれのお城に付き、別記事で詳細情報も記載しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです。

松本城 (長野県松本市 建造は、大天守:1615年・乾小天守:1591-92年で、存城時に再建・改築)

黒い漆の壁が美しい国宝・松本城。天守群は、石落とし・狭間とかなり実践的な装備もあり、戦国を連想させる作りになっています。一方、その中の月見櫓だけは、「徳川家光が、京に上洛した帰りに、善光寺に行きたいと言っているから、そのタイミングで来るもしれない…」と言って、接待用に作られた時代背景もある様で、赤い高欄が設置された、なんとも風流な感じで、戦と平和が融合するお姿に見えるお城です。

規模間のある複合連結式の天守群の天守群は壮観で、黒い壁に赤の高欄が生える姿も独特な雰囲気を醸し出しています松本市内の風情ある通りや湧水・美術館/博物館めぐりと併せて大人散策すべきお城だと思います。

犬山城 (愛知県犬山市 建造は1601年で、存城時に再建・改築)

犬山城は、つい最近まで、個人所有のお城だった様で、現在の所有者としては、財団法人になっているようですが、その理事長が、成瀬淳子氏。故に、まさに姫君が理事長をなさっているお城と理解しております。

城下町から見た天守、木曽川越しに見た天守、凛とした佇まいが、季節を通じて美しく、国宝にふさわしいお城で、城下町も風情があり、麓の神社には、千本鳥居をそなえた三光稲荷神社等もあり、日本らしい風情を出していて素敵なエリアです。400年ほどの歴史を持つ犬山城は、その周辺環境・その歴史も含め、楽しむべきだと思っており、ちょっと脚を延ばすと明治村もありますので、併せて大人散策を楽しむべきだと思います。

彦根城 (滋賀県彦根市 建造は1606年で、ほぼ創建当時のままを維持)

徳川幕府の側近中の側近で、大老も輩出した、名門井伊家の居城・彦根城。その割に天守としては、やや小ぶりな印象を持ちましたが、外観はとても400年たっている様には見えません。しかし、天守は勿論、長浜城から移築と伝わる天秤櫓(天秤櫓の手前の橋の下を通らないと、本丸にたどり着けない工夫)等、城郭全体、構造物内部を拝見すると、歴史の重みを感じられずにはいられないお城です。天守閣からの眺めも抜群で、(石田三成の居城であった)佐和山城址、琵琶湖は勿論、彦根市街、伊吹山等を一望できます。

ひこにゃん」とたわむれるのも良いですが、国宝天守を借景にした玄宮楽々園近江牛も、併せて楽しむべきエリアだと思った次第です。

姫路城 (兵庫県姫路市 建造は1601年で、ほぼ創建当時のままを維持)

西国将軍とも言われた「池田輝政」の築城と伝わる姫路城現存12天守である事は勿論、国宝でもありますが、同時に世界遺産のお城です。池田氏のイメージが強い姫路城ですが、「池田氏の統治は15年程」の様。一方、姫路城の天守群としては、400年以上の歴史を持ち、お城としては、室町時代から存在するお城で、羽柴秀吉黒田官兵衛も居城としたお城になります。別記事で紹介しました中国大返し」の舞台の1つにもなったお城と言う理解でもあり、『現存する巨大城郭・「世界遺産」兼「国宝」兼「現存12天守」である「姫路城は、「正に日本のみならず、世界の宝」』と言うべきお城で「日本No.1のお城」だと思った次第です。

松江城 (鳥取県松江市 建造は1607年で、存城時に再建・改築)

松江城の天守は、1607年に堀尾氏によって建造され、400年ほどたった現在でも、その雄姿を拝見できる山陰地方で唯一の現存天守で、且つ国宝5天守のお城です。また、天守からは宍道湖を望むことができる様で、日本三大湖城でもある様です。松江城と言うと、個人的には「堀尾氏」のイメージが強いのですが、「堀尾氏の統治は30年ちょっと」と言うのは、少々意外な印象をお持ちの方も多いと思います。人柱の伝承等も逸話の残る松江城は、天守もですが、その歴史に思いを馳せつつ、大人散策すべきスポットだと思っており、少し距離もありますが、庭園で有名な足立美術館や、日本神話の地・出雲大社にも脚を延ばしたいエリアと認識しています。

【最後に】

以上が、江戸時期以前から存在する『現存12天守』でもありますが、更に『国宝に指定された5つのお城(=国宝5天守)』に焦点を絞り、その概要と見所に付き記載」させて頂いた内容になります

別記事記載の「現存12天守」のページでも記載しましたが、1940年代までは、現在の現存12天守と併せて、20城の天守が現存していた様です。しかし、戦争や火災で焼失してしまった(水戸城・大垣城・名古屋城和歌山城岡山城・福山城・広島城・松前城)事は、大変残念な事ですし、ちょっと前には、沖縄の首里城の火災もテレビで目にしました。有形の物なので、いつかはなくなってしまうのかもしれませんが、「国宝5天守:姫路城松本城彦根城松江城犬山城」は、勿論ですが、「高知城宇和島城備中松山城松山城弘前城丸亀城丸岡城」も、(勿論現存12天守だけではありませんが…)日本の宝であることは間違いないので、これからも大切にして行くべきだと改めて思った次第です。そして、個人的願望として、「丸岡城 の国宝指定」と「松本城の世界遺産登録」を期待しつつ、今後もお城の大人散策を楽しませて頂こうと思った次第です。

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