川越

【はじめに】

こちらのページでは、川越の顔の1つとも言える、川越氷川神社の境内とその周辺も含め、その歴史や見所の大人散策情報をご紹介いたします。

川越の各駅から少々距離があり(徒歩:川越駅=40分弱/川越市駅=30分前後/本川越駅:30分弱)、川越の観光地の最も北側に位置する川越氷川神社。しかしながら、さすが川越の観光の主役の1つだけあって、いつも多くの人がいらっしゃっている様です。徒歩では、前記の様な時間がかかりますが、バスであれば、目の前まで、川越/本川越駅からアクセスでき、近くのコインパークを利用すれば、車でのアクセスも可能になります。縁結びの御利益で知られ、川越まつりの源となる「川越氷川神社」ですので、多くの人がいらっしゃるのは、当然と言えば当然だと思います。

こちらのページでは、そんな川越観光の顔の1つ・川越氷川神社の歴史や概要、そして見所も含め、周囲の情報と言った大人散策情報を紹介させて頂こうと思います。

【川越氷川神社とは?】

まずは、川越氷川神社の歴史や概要を抑えるべく、Wikipediaの力を借りますと、以下の様にあります。

氷川神社(ひかわじんじゃ)は、埼玉県川越市宮下町にある神社。埼玉県さいたま市大宮区の氷川神社と区別するため、川越氷川神社と称されることもある。なお、川越市内に氷川神社は当社を含めて14社ある。   

概要
太田道灌以来、川越の総鎮守とされ、川越藩主ら歴代領主の篤い崇敬を受けた。国の重要無形民俗文化財である川越まつり(川越氷川祭)は毎年10月14日に氷川神社にて斎行される「例大祭」、直後に行われる「神幸祭」「山車行事(祭礼)」から成り立っている氷川神社に古くから伝わる「境内の玉砂利を持ち帰り、たいせつにすると良縁に恵まれる」との言い伝えにちなみ、本殿前の白い玉砂利を巫女が麻の網に包み、神職がお祓いした「縁結び玉」が毎朝8時より20体頒布されている。毎年、七夕を含む夏には境内に飾られた2,000個以上の江戸風鈴に、願いを書いた短冊を結ぶ祭事「縁むすび風鈴」で賑わう (略)   

祭神   
素戔嗚尊、奇稲田姫命、大己貴命、脚摩乳命、手摩乳命。2組の夫婦神が鎮座していることから古くから夫婦円満・縁結びの神社として信仰されている。   

歴史   
541年(欽明天皇2年) 入間川で夜な夜な光るものがあり、これを氷川神の霊光だと捉え、当地に氷川神社を勧請したと伝えられる。   
1457年(長禄元年) 河越城を築いた太田道灌は当社へ詣で、和歌を残している(「老いらくの 身をつみてこそ 武蔵野の 草にいつまで 残る白雪」。   
川越藩歴代藩主の崇敬を受け、酒井忠勝、堀田正盛、松平斉典が社殿造営を行った  (略)    

祭事・年中行事   
良縁祈願祭毎月八日八時八分および毎月第四土曜日八時八分に斎行(八が末広がりの縁起の良い数のため。申込多数の場合は同日八時三八分にも斎行)。詳しくはホームページを参照。    

川越氷川祭1652年(慶安4年)、川越藩主・松平信綱時代に開始された。毎年10月14日・15日に開催されていたが、1997年(平成9年)より10月第3土曜日・日曜日へ変更となった。29基もの山車を有し、毎年15基前後が隔年で曳き回される。   

お衾替神事:12月28日に行われる神事。本殿内陣に紅白の絹を捧げる。   

大祓:7月31日・12月31日に斎行。日頃の身の穢れを洗い流す祭事。   

縁むすび風鈴:2014年から始まった祭事。7月初めから9月にかけて開催。境内に2000個以上の江戸風鈴が並ぶ「風鈴回廊」が設置され、願いごとが書かれた短冊を結び付けることができる。    

恋あかり(恋あかり特別良縁祈願祭):2017年から始まった夏の催事。上記縁結び風鈴と同時期に開催される。氷川神社特製のぼんぼりが授与される。ぼんぼりの光源はLED電球で、好みの色に変えることができる  (略)

https://ja.wikipedia.org/wiki/氷川神社_(川越市)

情報がそれなりにあるので、以下にポイントとしてまとめさせて頂きます。

  • 541年の創建と伝わり、祭神は、スサノオ夫婦と嫁両親、スサノオの子孫の大国主命
  • 江戸城と川越城を築城した太田道灌との結びつきが強い
  • 江戸期になっても、歴代の藩主に大切にされ、1652年には川越まつりも開始された「川越まつりの源」の神社
  • 縁結びの御利益で有名

「入間川で光る物が見えたから、氷川神社を勧請」って少々どうかと思いますが、1500年程の歴史はある神社の様です。祭神は、氷川神社ですから出雲系の様ですので、弥生時代から古墳時代に稲作を広める拠点として、少し高台で、水があり、田んぼに適した土地が目の前にあるこの地に出雲族が進出してきたんだろうと勝手な想像をしてしまいます(氷川神社と出雲族に関する勝手な考察を別記事で紹介しております)。また、江戸城と川越城を築城した太田道灌や江戸期の歴代藩主との繋がりがある由緒正しい神社である事も理解でき、川越発展の礎となった一つの地である事も想像できます。

では、なぜ縁結びの御利益があるとされているのか? 川越氷川神社のHPには、以下の様にあります。

(略) 川越氷川神社には五柱の神々がおまつりされています。主祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)。ほかに、脚摩乳命(あしなづちのみこと)と 手摩乳命(てなづちのみこと)の夫婦神様。さらにその娘であり、素盞鳴尊の妃神でもある奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)。そして、素盞鳴尊と奇稲田姫命のご子孫ともお子様ともいわれ、また出雲大社の縁結びの神様としても知られる大己貴命(おおなむちのみこと)の五柱の神様です。

これらの神々はご家族であることから、川越氷川神社は「家族円満の神さま」、また、ご祭神に二組のご夫婦神様が含まれていることから、「夫婦円満・縁結びの神様」として信仰されています (略) 

https://www.kawagoehikawa.jp

「祭る神々が、2組の夫婦とその子孫で家族だから、縁結びの御利益あり」と言う事らしいです…。どの様に感じるかは、皆様のご判断ですが、個人的にはちょっと「こじつけ」的な印象を持ってしまった次第です…。

【川越氷川神社の見所は?】

上記、川越氷川神社の概要を抑えましたので、以下に川越氷川神社の見所を抑えさせて頂きます。

・大鳥居

氷川神社の入口は、やはり東側にある大鳥居から。中々迫力あるサイズの鳥居で、川越の顔の1つとしてふさわしい風格のあるオレンジがかった朱色の鳥居です。

・御神水/水神社 / 戌岩

大鳥居をくぐった左手(南側)に水辺があります。昔は、境内を小川が流れており、川越氷川神社の由縁になったと思われるエリアです。現在は、くみ上げているのか自然に湧き出しているのか不明ですが、御神水の水辺があり、傍らには、水神社と言われる祠と戌岩(イヌに似ている岩と言う事らしい…)があります。

・川越まつりに関する説明看板と南側出入口

御神水の水辺の隣には、川越まつりの由縁を記した説明看板があり、季節によって装飾が変わる風車や風鈴等の南側の出入り口となっています。川越まつりと言うと「山車」をすぐに連想してしまいますが、この起源は、上記の記載の通りこちら『氷川神社にて斎行される「例大祭」、直後に行われる「神幸祭」「山車行事(祭礼)」』との事。この知識を持つだけで、川越まつりの楽しみ方の視点が一つ増え、普通の散策が大人散策になると思った次第です。

・拝殿

南側の入口まで来て、北側に目を向けると拝殿になります。ここでしっかりご挨拶申し上げ、系内の大人散策を継続します。

・太田道灌手植えの矢竹

拝殿の右手(東側)には、太田道灌手植えの矢竹があります。本人が植えた矢竹ではもはやないでしょうが、川越氷川神社の発展の礎となり、更に川越と言う街の発展の礎を作った、川越城/江戸城の築城者・太田道灌の痕跡を感じられるスポットです。

・ご神木

太田道灌手植えの矢竹と拝殿の間を抜ける形で歩を、北側に進めると、右手(東側)に、樹齢600年を超えると伝わる「欅のご神木があります。周囲を歩けるように制してくださっていますので、そのパワーにあやかれるポイントです(別記事で、川越と近辺の巨木/名木/大木に関する大人散策/ポタリング情報を記載しております)。

・本殿

ご神木の西隣には、中には入れませんが、見事な装飾彫刻を拝見する事が出来る本殿があります。中々話題に上がらない様ですが、個人的にはこの本殿の彫刻が、川越氷川神社系内における一番の見せ場だと思っております。圧巻の彫刻ですので、是非見てみて下さい。

・各末社

本殿の西隣には、各末社がございます。また、その中央付近には、赤い糸のモニュメントもあり、若いカップルがそれぞれの赤い糸に手を添え、記念撮影をしている光景をよく目にします。

・絵馬トンネル

各末社と本殿の通路は、絵馬のトンネルになっています。川越に住み始めた30年以上前にあったか否か記憶がありませんが(記憶がないので、なかったのでないかと思いますが…)、昨今、川越氷川神社をTVで拝見する際には、よく見る光景で、川越氷川神社を(絵/画像的に)代表するスポットになる様です。

・舞殿 / 柿本人麻呂神社

絵馬のトンネルを抜け、拝殿前に戻ると、「タイ釣りを模したおみくじ」等、観光スポット的なポイントもありますが、そのまま進むと、西側に舞殿/柿本人麻呂神社がございます。舞殿は、中々立派な建造物ですので見学頂きたいです。また、柿本人麻呂神社に関しては、こちらのHPには、以下の様にあります。

歌道・学問に優れた柿本人麻呂をおまつりする全国でも珍しい神社です。直系のご子孫である、綾部氏が戦国時代に川越に移住してきたことからおまつりされるようになりました。歌道・学問の神様、安産・火防の神様として古くから信仰を集めています。 

https://www.kawagoehikawa.jp

・社務所

柿本人麻呂神社までくると、川越氷川神社をほぼ一周した事になります。その東側(拝殿南向い)には、社務所があり御朱印やお守り(特に有名なのは「縁結び玉」(巫女が境内の小石を集め包んだ物が有名ですが、朝の早い時間にはなくなってしまう事が多いようです)等を、勿論有料ですが、頂戴する事が出来ます。縁結びにご利益のあると言われる神社ですので、是非良縁を願いつつ、願掛けしてみてはいかがかと思います。

【川越氷川神社周辺の見所は?】

上記、川越氷川神社境内の見所を記載いたしましたが、その周囲の見所につきましても、参考までに以下に併せ記載いたします。

・上尾街道(旧参道?)

上記記載したご神木の北側は、緩やかな斜面になっており、神社の北側に出る事が出来ます。神社を北側に出ると新河岸川があり、上尾街道の説明看板があります現在では、川越氷川神社の南を通り、254号線を越えて上尾方面に行く道がメインですが、北側の新河岸川に掛かる「氷川橋」を渡り、東に目を向けると「昔の街道は、北側のこっちがメインだろう」と思われる、東(上尾)方面に続く直線の道があります。現在では神社の南側を通る川越上尾線に、254号線を越えた付近まで続いている直線の道です。正直この真っすぐな直線を見ていると、川越氷川神社の参道が伸びているように見え、「元々の正門は北側にあったのでないか?」と思えてくるスポットです(事実関係未確認です…)

・新河岸川の桜

別記事でも記載していますが、新河岸川沿いに咲く桜並木は圧巻です氷川橋から、アニメ「月がきれい」でも描かれた田谷堰と桜の景色は、正に絵になります。田谷堰付近からは、桜の季節限定で観光用の船も出ていますので(コロナ渦の際は出てませんでしたが…)、桜の風情と併せてお楽しみください。

・ヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館)

上記、上尾街道・氷川橋の北側の袂には、ヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館)があります。埼玉県の居住者であれば多くの方がご存じの「スーパーのヤオコー」が運営する美術館です。広い美術館ではありませんが、落ち着いて三栖右嗣氏の絵画等を鑑賞できる美術館で、喫茶室もあり、大人散策における小休止のスポットとしておすすめしたい美術館です。ちなみに、入館料300円ですが、ヤオコーカードを持っていたので、200円で入館できました(HP:https://www.yaoko-net.com/museum/ご参照ください)

・川越城本丸御殿 / 川越市立博物館

川越氷川神社の南に目を向けると徒歩10分程の場所に、川越城本丸御殿川越市立博物館がございます。それぞれ別記事で紹介しておりますので、詳細はそちらをご参照頂きたいのですが、川越城本丸御殿は、日本に4つしか現存しない江戸時代から現存する御殿のうちの一つで、江戸城と兄弟城だと個人的に思っている川越城の格式を感じさせてくれる建物を見る事が出来ます。

また、川越市立博物館は、江戸時代の川越のジオラマや天海僧正の像等があり、地域の歴史を知る事出来る上、川越の顔である蔵の建物の構造も原寸大で理解できる展示もあり、大人の知的欲求を満たしてくれる博物館です。若干川越氷川神社から距離ありますが、川越城本丸御殿と併せて脚を運んで見てはいかがでしょうか?

【最後に】

以上が、川越の顔の1つとも言える、川越氷川神社の境内とその周辺も含めた歴史や見所の大人散策情報になります。

別記事で紹介中の大宮氷川神社程の規模がある訳ではありませんが、川越の発展における功績は大きく、現在においても川越観光における主役級のスポットである事は事実で、その歴史を感じる川越氷川神社には、川越観光において是非脚を延ばして頂きたいスポットです。また、大宮氷川神社程の規模が無いからこそ、周囲の新河岸川の桜川越城本丸御殿と併せて川越の魅力を感じて頂けるスポットだとも思っております。

そんな川越氷川神社、縁結びの祈願は勿論、周囲の川越観光と併せて脚を延ばしてみてはいかがでしょうか?

尚本ブログでは、諏訪大社熱田神宮大宮氷川神社川越氷川神社川越喜多院日光の二社一寺久能山東照宮浅草寺深大寺神田明神大國魂神社等々、有名何処の神社仏閣に加え、日本三大怨霊 / 日本三大八幡 / 神社の社格 / 神社のカテゴリー分類と言った内容に関する考察の記事も記載しております。以下に、本ブログで記載した(一部記載が追い付いていない神社仏閣もありますが…)祭神の系統や社格(神社)や宗派(仏閣)といった切り口で、マトリックス上にまとめた一覧表を共有させて頂きますのでご参照頂けますと幸いです。また、今後調査や訪問を行い、本ブログで記載していきたいと思って折りますので、「更新中」である事を予めご容赦頂けますと幸いです(画像では見にくいので、クリック頂くとpdfのファイルが開く様になっております)。

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