韮崎

【はじめに】

こちらのページでは、「神宮・宮・大社・神社」の違いに付き記載させて頂きます。

皆様は、神社めぐり等は、されますでしょうか? 私達夫婦は、寺社巡りが好きで、多くの神社仏閣にお邪魔させて頂き、大人散策を楽しんでおります。本ブログ別記事で紹介させて頂きました、「狛犬ではない、狛〇シリーズ」と言った観点や、居住地川越での「七福神巡り(基本お寺ですが…)」、読み方から野球に関連しバット絵馬等がある「東松山の箭弓神社」、「通りゃんせ♪」発祥の地と言われる「川越の三芳野神社」、江戸風鈴の飾りが見事な「川越氷川神社」、日本一の参道の長さを誇ると言われる「氷川神社の総本社・大宮氷川神社」等、様々な特徴のある神社等にお参りさせて頂き、大人散策を楽しんでいます(それぞれ詳細は別記事参照)。

御朱印ブームもあり、多くの方が神社にお参りにいらっしゃる様になった昨今ですが、つい先日、ある事に気付きました。それは、同じ神社だが、「〇〇神社」のケースもあれば(大多数はこれですが…)、「〇〇宮」や「〇〇神宮」、更には「〇〇大社」と「呼び方が違う」事です。これまでお邪魔した「諏訪大社」、「熱田神宮」、「武田八幡神社 or 宮」、「東照宮」、「三芳野天満宮」、「氷川神社」、「秩父神社」、「大國魂神社」と、すべて神社のくくりのはずですが、「神宮・宮・大社・神社」と違うのです

こちらのページでは、同じ神社のくくりでも「神宮・宮・大社・神社」と呼び方が違う意味に付き記載させて頂こうと思います。早速以下に、それぞれの違いを記載いたしますので、皆様の神社めぐりにおける話のネタにでもして頂き、大人散策の神社巡りにお役立ち頂ければ、幸いと存じます。

【神社とは?】

まずは、最も範囲の広い意味と思われる「神社」から。早速、Wikipediaを調べてみますと、以下の様にあります。

神社(じんじゃ・かむやしろ、旧字体: 神󠄀社󠄁)とは、日本固有の宗教である神道の信仰に基づく祭祀施設。産土神、天神地祇、皇室や氏族の祖神、偉人や義士などの霊などが神として祀られる。文部科学省の資料によれば日本全国に約8万5千の神社があり、登録されていない小神社を含めると10万社を超え、宗教法人格を有さない小さな祠等を含めると日本各地には20万社の神社があるといわれている。  

祭祀対象  
祭祀対象は神道の神であり、「八百万(やおよろず)」と言われるように非常に多彩である。神聖とされた山岳や河川・湖沼などから、日本古来の神に属さない民俗神、実在の人物・伝説上の人物や、陰陽道・道教の神、神仏分離を免れた一部の仏教の仏神などの外来の神も含まれる。また稲荷や猿、鯨、鮭など動物を祭神とする神社子孫繁栄の象徴として男根の像を祀る神社もある。

古くは神聖な山、滝、岩、森、巨木などに「カミ」(=信仰対象、神)が宿るとして敬い、社殿がなくとも「神社」とした。現在の社殿を伴う「神社」は、これらの神々が祀られた祭殿が常設化したものとされる。神は目に見えないものであり、神の形は作られなかった。神社の社殿の内部のご神体は神が仮宿する足場とされた御幣や鏡であったり、あるいはまったくの空間であることもあり、さまざまである  (略)  

https://ja.wikipedia.org/wiki/神社

つまり、信仰の対象は様々だが、「神道の信仰に基づく祭祀施設」と理解させて頂きました。言い換えると、『神道に関連する象徴/祈りの場=神社」と言っても言い過ぎではない』と思った次第です。

【神宮とは?】

次に、「神宮」ですが、Wikipediaの「神宮」の項目には、以下の一覧があります。

Wikipediaに記載された内容を拝見するに、「明確な基準」は無い様に見えますが、「天皇、天皇につながる天照大神系の神々(天津神系の神々)、天皇の正当性を示す三種の神器を祀る等、重要で、中でも格式高い神社が神宮」と理解させて頂きました。

【宮とは?】

上記の「神宮」から、「神」が取れ、「〇〇宮」の神社は、どうでしょうか?  Wikipediaの「宮」の項目には、以下様にあります。

(略) 社号(神社の称号)のひとつ。社格制度においては、神宮に次ぎ、神社・社に優越するものとされる (略) 

https://ja.wikipedia.org/wiki/宮

上記に加え、「宮家」とも言いますので、「天皇・天皇の血を引いた偉人を祀る神社」と理解させて頂きました。天満宮の菅原道真は、貴族ですので(かなり遡れば)天皇家と同じ一族、東照宮の徳川家康も嘘か誠かは別にして、記録上は源氏なので、天皇の血を引く一族、水天宮は安徳天皇とかかわりの深い神社ですので「〇〇宮」は、「天皇・天皇の血を引いた偉人を祀る神社」と言う理解で良い気がしました。

【大社とは?】

最後に「大社」に関してですが、Wikipediaには、一覧と併せて以下の様にあります。

大社(たいしゃ、おおやしろ)とは大きな神社、または平安時代初期の延喜式神名帳に大社として列格される492の神社、または「〜大社」と名乗る神社のことかつては単に大社(おおやしろ)といえば一般的には出雲大社(島根県出雲市)のことを指した。戦後、旧官幣大社や旧国幣大社など大社格の神社で大社を名乗ったところが多い (略)  

出雲大社は、各地の神社が大社を名乗る事は、ご神徳を汚すと表明している。その理由について出雲大社の機関紙「幽顕」では次のように説明している。

私達の御親大神さまは「おおやしろ」と敬仰されます。「杵築の大社」との尊称をもって「出雲さん」と親愛致しました。奈良平安の昔から「大社」と銘記されてきた神社は、出雲大社が唯一でした大社といえばわが「いづもおおやしろ」であり、御親大神さまのお住居のミヤシロでした。この事も時の流れの中で、この呼称を用いる神社が、出来ました。唯神の信仰に適当とは、考えられません。幾世をかけての先人の祈りを正しく伝えることにならず、今の人達の勝手で、自己流の呼称はかえって、ご神徳を汚すことになると心配します (略)  

https://ja.wikipedia.org/wiki/大社

元々は、出雲大社だけが「大社」(オオヤシロ)であったが(今も「大社(オオヤシロ)は、出雲大社の事を指す」様です…)、社格制度(別記事参照)による「官幣/国幣大社」という名称/等級により、「大社」を名乗った神社が出で来た様子が、一覧から見て取れます(旧神社名と現在の名称の比較)。また、知識/情報共に不十分ですが、祭神も統一感が見えないので、それぞれの地域における信仰において、比較的大きな神社が大社(タイシャ)の社格(官幣大社や旧国幣大社を得て、結果その神社が現在『大社』を名乗っている」と言う認識をさせて頂きました。

【最後に】

以上が、「神宮・宮・大社・神社」の違いに付き、記載させて頂きました内容になります。

神社は神社でも、「神宮・宮・大社」の呼び方があり、現在は「別表神社」(別記事の『社格制度』参照)で記載されても、伊勢神宮以外は、「社格」の違いはない建前ですが、天皇家を頂点にする神道の考え方を踏まえると、

「神宮 > 宮 > 大社 > 神社」

と言った等級になると思われ、呼び方によって「神社の性格や社格、特徴」を感じてしまう力が陰に隠れている印象を持ちましたなんとも日本人らしい「本音と建前」が見え隠れするポリシーが、呼び名の陰に含まれていると思った次第です。

しかし信仰心に上も下もないので、「純粋に呼び方が違う」と言った考え方を心に留め置きつつ、これからも神社仏閣の大人散策を楽しませて頂こうと思った次第です。まだお伺いできていない有名どこの神社も多くありますし!

尚本ブログでは、諏訪大社熱田神宮大宮氷川神社川越喜多院と言った有名何処の神社仏閣に加え、日本三大怨霊 / 日本三大八幡 / 神社の社格 / 神社のカテゴリー分類と言った内容に関する考察の記事も記載しております。以下に、本ブログで記載した(一部記載が追い付いていない神社仏閣もありますが…)祭神の系統や社格(神社)や宗派(仏閣)といった切り口で、マトリックス上にまとめた一覧表を共有させて頂きますのでご参照頂けますと幸いです。また、今後調査や訪問を行い、本ブログで記載していきたいと思って折りますので、「更新中」である事を予めご容赦頂けますと幸いです(画像では見にくいので、クリック頂くとpdfのファイルが開く様になっております)。

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